キャラクターデザイナーの仕事内容や年収、なり方について紹介します。キャラクターデザイナーに必要なスキルなどについてもまとめているため、具体的に何をすればいいか分からないという方にもおすすめです。
目次
- 1.キャラクターデザイナーの主な仕事内容
- 2.キャラクターデザイナーの年収
- 3.キャラクターデザイナーの求人・案件について
- 4.キャラクターデザイナーに必要な知識・スキル
- 5.キャラクターデザイナーの資格
- 6.キャラクターデザイナーになるには
- 7.キャラクターデザイナーに向いている人
- 8.キャラクターデザイナーの需要・将来性
- 9.キャラクターデザイナーのキャリアパス
- 10.フリーランスのキャラクターデザイナーとして働くには
1.キャラクターデザイナーの主な仕事内容
キャラクターデザイナーとは、その名の通りゲームやアニメのキャラクターをデザインする仕事です。近年では企業や商品のPRキャラクターや、地域のゆるキャラをデザインするなど、活躍の幅を広げています。キャラクターのモデルは人間だけでなく、動物や架空生物、ロボットなど様々です。
ゲーム・アニメのシナリオや世界観、キャラ設定などに基づいてビジュアルのみをデザインすることもあれば、設定なども含めて一からキャラクターを作り上げることもあります。また、服装や持ち物などの装飾品のデザインも手掛けることが多いです。
キャラクター制作の流れ
キャラクターを作る際は、まずクライアントやディレクターの指示を聞くことが必要です。キャラクターが起用される場面やシナリオ上の役割など、設定を把握したらラフデザインに入ります。デザインは複数パターン用意し、各パターンにつき様々な角度や表情、ポーズを描くのが一般的です。
クライアントやディレクターのOKが出たら、アナログでの清書に入ります。キャラクターを前・横・後ろから見た三面図や、喜怒哀楽などの表情パターンに加えて、衣装や持ち物などの細部までデザインを整えます。その後デジタルソフトを用いてデジタル化・着色を行い、完成です。
イラストレーターとの違い
イラストレーターは、絵を描くことがメインの仕事です。一般的に、デザイン技術よりも描画能力が必要であり、決められた仕様に沿ったイラストを描くことが求められます。キャラクターデザイナーとの大きな違いは、キャラクターの設定や世界観から考えるかどうかにあるでしょう。
2.キャラクターデザイナーの年収
残念ながら、公共機関が発表しているキャラクターデザイナーの平均年収はありません。しかし、中途採用の求人を確認してみると、年収300万円~500万円で設定されていることが多く、そのあたりが相場と見てよいでしょう。給料は実務経験や実力、手掛けたキャラクターの人気度などに応じて上昇していきます。
会社員ではなくフリーランスとして働く場合は、委託された案件ごとに報酬を得るかたちになります。安定した収入を予測することは難しいですが、実績を積んだ人気キャラクターデザイナーであれば、会社員以上の年収を得ることも不可能ではありません。年収について詳しく知りたい方は、以下の記事をチェックしてみてください。
関連記事:キャラクターデザイナーの年収はどのくらい?なり方や必要なスキルは?
3.キャラクターデザイナーの求人・案件について
キャラクターデザイナーを目指している方が迷う「就職・転職」と「フリーランス」。就職の場合は自分が働きたい会社の求人を、フリーランスの場合は自分が携わりたい案件・プロジェクトを探しましょう。
キャラクターデザイナーの求人について
キャラクターデザイナーは始業時間・終業時間ともに遅めの傾向があります。また、デザイン職は労働時間と成果が必ずしも比例しない職種であるため、裁量労働制を採用している会社が多いです。当然ですが、納期間近は忙しく、労働時間も長くなることがあります。
就職して働くことを考えている方は、求人サイトをよく確認しましょう。給料や業務時間、業務内容などを検討し、自分の条件に合う会社を選ぶことが大切です。未経験の場合は年収が300万円を下回ることもります。
求人職種としては、イラストレーターや2Dデザイナーとして表現されていることもあるので、求人を探す際は職種名を変えてみるのもよいでしょう。職種名に関わらず、世界観の設定から関われるのか、指定されたイラストを書くのかは確認しておくことをおすすめします。
キャラクターデザイナーの案件について
レバテッククリエイターが扱うキャラクターデザイナー案件を見てみると、イラスト原案を作成するものから、アートディレクターとして制作物のディレクションをするものまで幅広い案件があります。ゲーム系の案件が多く、単価は月額40万~60万が相場です。
クラウドソーシングサービスなどの案件を見てみると、企業のマスコットキャラクターやグッズのデザインなどが多く見られます。継続案件というよりも単発案件が多い傾向にあるようです。継続した案件を請けたい場合は、ゲーム業界の案件を探すのがよいでしょう。
4.キャラクターデザイナーに必要な知識・スキル
キャラクターデザイナーを目指すためには、日々の研鑽が重要です。ここでは、キャラクターデザイナーが身につけておくべき知識や、必要なスキルを紹介します。
キャラクターデザイナーに必要な知識
キャラクターデザインの基礎を勉強しておくと、キャラクターデザイナーの実務に直接活かすことが可能です。専門学校に入学すれば、キャラクター設定のルールやコツなど、詳しい知識を得ることができるでしょう。
また、人間や動物の筋骨格を把握しておくと、生物のキャラクターデザインにとても役立ちます。デッサンやクロッキー、図鑑や現実での観察などを通して、日頃から学ぶ努力をしておきましょう。キャラクターデザイナーに必要なスキル
キャラクターデザイナーに最も必要なのは、絵を描くスキルです。様々なものを正確に描く能力は、多様なテイストのキャラクターを生み出す基盤となります。繰り返しデッサンをすることで、正確で立体的な描写が可能になるでしょう。
キャラクターデザインの現場ではデザインのデジタル化が行われているため、Photoshopやillustratorを用いたデジタル描画のスキルも必要です。会社によってはアニメーション・動画制作ソフトの使用経験や、3DCGソフト(Mayaや3ds Maxなど)の使用経験も問われます。
5.キャラクターデザイナーの資格
キャラクターデザイナーになるために、必須の資格は特にありません。しかし、これらの試験・検定をクリアしておくと、一定のスキルがあることを会社にアピールすることができます。キャラクターデザイナーを目指している方は、ぜひ挑戦してみましょう。
<おすすめの資格試験・検定>
・Photoshop®クリエイター能力認定試験
・illustrator®クリエイター能力認定試験
・CGクリエイター検定
・色彩検定
6.キャラクターデザイナーになるには
キャラクターデザイナーになるには、どのような学校に通い、どのような会社に就職すればよいのでしょうか。ここでは、キャラクターデザイナー志望者の主な進路を紹介します。
専門的な学校で学ぶ
キャラクターデザイナーになるためには、絵やデザインに特化した学校に進学することが大切です。専門学校ではキャラクターデザインに活かせる知識やスキルをつけることができます。卒業後の就職先を紹介してくれる学校も多く、就活にも有用です。美大では絵を描く基礎となるデッサンやデザインを学べますが、キャラクターデザイン専門のカリキュラムはあまりありません。
独学でキャラクターデザイナーを目指すことも不可能とは言えませんが、就職の応募条件に「デザイン系の専門学校を卒業していること」が含まれている場合もあるため、学歴なし・未経験での就職は厳しいというのが現実です。
キャラクターデザインに関わる会社に就職する
専門学校や美大を卒業した後は、キャラクターデザイナーを募集している会社に就職します。就活の際は自身の作品などをまとめたポートフォリオが必要になりますので、在学中に準備しておきましょう。以下はキャラクターデザインに関わる会社の一例です。
・ゲーム製作会社
・アニメ制作会社
・イラスト制作会社
・広告代理店
・デザイン事務所
・玩具メーカー
地道に経験を積むことで、少しずつ大きな仕事を任せてもらえるようになります。キャリアアップを望むなら、ディレクターへの昇進なども可能でしょう。就活に役立つポートフォリオの作り方について知りたい方は、以下の記事をチェックしてみてください。
関連記事:【イラストレーター向け】ゲーム会社に参画するためのポートフォリオの作り方
フリーランスとして活動する
会社勤務でキャラクターデザイナーとしての実績を積んだ後に、フリーランスへ転身することも可能です。フリーランスには自分のペースで仕事ができるというメリットがあります。クラウドソーシングやフリーランス専門のエージェントサービスを利用して仕事を探すとよいでしょう。
実務経験なしでフリーランスになるのは厳しい道のりですが、SNSでの発信を足掛かりにするなど、方法は様々に考えられます。クオリティの高いポートフォリオがあれば、実務未経験でも参画できる場合もあるようです。フリーランスとしての活動に興味がある方は、以下の記事もチェックしてみてください。
関連記事:フリーランスのイラストレーターがキャラクターデザイナーになるには
7.キャラクターデザイナーに向いている人
新たなものを生み出したい人や、トレンドに敏感な人はキャラクターデザイナー向きです。外部から様々な情報を吸収し、より魅力的なキャラクターを創ることができます。また、クライアントの依頼に応えようと努力できる人や、仲間とコミュニケーションをとって制作できる人もこの仕事に合っています。
しかし大切なのは、絵やデザインを描くことや、アニメやゲームのキャラクターへの「好き」という気持ちです。「自分も魅力的なキャラクターを描いてみたい」という気持ちがある人は、キャラクターデザイナーの素質があると言えるでしょう。
また、キャラクターデザイナーに向いているのは、上記の素質があるだけではなく、この仕事にやりがいを感じ、困難にも立ち向かえる人です。以下では、キャラクターデザイナーのやりがいと困難について解説します。
キャラクターデザイナーのやりがい
キャラクターデザイナーがやりがいを感じるのは、自分の作ったキャラクターが愛されたときです。SNSに発信されるファンの声やグッズの売れ行きは、新たな制作の励みになります。自分の作ったものが人の心を動かすというのは、とても喜ばしいことでしょう。
ゲームやアニメのキャラクターの場合、コンテンツの人気はキャラクターの人気と連動します。それだけキャラクターというのは重大な役割を持っており、それをデザインするキャラクターデザイナーの責任は重いものです。そのため、もちろんプレッシャーもありますが、それ以上にやりがいの大きい仕事でしょう。
キャラクターデザイナーの困難
キャラクターデザイナーの大変なところは、依頼に沿ったキャラクターを作らなければならないところです。仕事では、自分の好きなキャラクターを自由に創造できるわけではありません。設定やシナリオに沿うだけではなく、クライアントが納得するものを創ることが必要です。
そのため、自信をもって提出したデザインがボツになったり、修正がかかったりすることも多くあります。諦めずに挑戦する根気のよさが大切です。
8.キャラクターデザイナーの需要・将来性
近年、ゲームやアニメ文化は盛り上がりを見せており、キャラクターデザインの重要性や需要は高まっています。企業や商品の広告にキャラクターが起用されるなど、市場は拡大中。これらのことから、キャラクターデザイナーは将来性がある仕事と言えます。
ソーシャルゲームの成長ぶりを見るに、3DSMAXやMayaなどのデジタルソフトを自由に扱えるデザイナーは、企業から重宝されるでしょう。2D以外の技術を身につけておくことをおすすめします。
9.キャラクターデザイナーのキャリアパス
キャラクターデザイナーとして会社で経験を積んだ後は、アートディレクターに昇進するケースが多いようです。デジタルソフトの実用経験を武器にCGデザイナーになる道も考えられます。
また、フリーランスのキャラクターデザイナーとして独立する方法も。経歴や実績があることでクライアントの信用を得られるほか、これまでに得たスキルを活かして働くことが可能です。キャラクターデザイナーとしてさらに収入を増やしたい場合は、フリーランスになるほうがよいかもしれません。
10.フリーランスのキャラクターデザイナーとして働くには
一度会社に就職し、実績を積んだ後でフリーランスになるのが一般的です。フリーランスは、請ける案件や働き方を自分で選択できることが大きなメリット。働いた分だけ収入を増やすことができるので、スキルがある人にとってはより稼げる可能性も高いです。
フリーランスのキャラクターデザイナーとして案件を請ける場合は、前職のつてやフリーランス専門のエージェントサービスを利用することが多いでしょう。SNSやブログなどを見た企業担当者から声がかかることもありますが、期待して待っていても一向に声がかからないこともあります。自ら積極的に動くようにしましょう。
フリーランスの報酬は、案件ごとの単価制であるため、収入が不安定になることも考えられますが、作業ペースによってはむしろ高収入を目指すことも可能です。人気キャラクターのデザイン経験や大手会社での実務経験があれば、高単価の案件も狙えますよ。
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