Qモーションデザイナーにはどのようなスキルが必要になりますか?

モーションデザイナーに必要なスキルは、3Dアニメーションを制作する上での基礎的な技能や観察力、動きをデフォルメするセンスなどです。また、技術以外では、他のスタッフと円滑にやりとりするためのコミュニケーション力、最新技術を主体的に学んでいく姿勢が求められます。

目次

1. モーションデザイナーの仕事内容
2. モーションデザイナーに必要な技術面のスキル
3. モーションデザイナーに必要なヒューマンスキル

 

1. モーションデザイナーの仕事内容

モーションデザイナーは、ゲーム内のキャラクターに動き=モーションをつける作業を担う職種です。具体的な作業内容としては、モデリング済みのキャラクターの動作設定を行ったり、顔の表情をつけたりすることが挙げられます。

各キャラクターが持つ固有の性格や感情をモーションで表現することによって、本物らしさを生み出したり、プレイヤーにゲームの世界観・物語を伝えたりすることができるのが、モーションデザイナーの仕事の醍醐味です。アクションゲームでは、プレイヤー本人がキャラクターと一緒に動作時の緊張を感じられるような演出が求められます。

モーションといっても、機械的に動きをつけたのでは、キャラクターの動作を「プレイヤー自身のリアルな体験」として認識してもらうのは難しいでしょう。大切なのは、動作をつけるキャラクターが何の目的で何をしようとしているのかを深く考えた上でモーションデザインを行うことです。

 

2. モーションデザイナーに必要な技術面のスキル

モーションデザイナーが求人・案件に参画する際には、どのようなスキルを要するのでしょうか。ここでは、技術面のスキルに焦点を当てます。 

3Dアニメーションのスキル

動きを表現するのがモーションデザイナーの役割であるため、3Dアニメーション制作における基礎的な知識と技術が要求されます。とりわけ重視されるのは、一つひとつの動作を解析する技能。モーションに緩急をつけつつ、全体として自然な動きになるよう調整するのが、モーションデザイナーの腕の見せどころです。
 

観察力

本物らしいモーションを追求するためには、実際の人間や動物、モノがどのように動くのかを観察する力が必要です。観察力をつけるには、実物の人間・動物・モノの動き方を普段からじっくりと見る癖をつけると良いでしょう。また、見た動作を自分でも体験してみることで、動きへの理解力がさらに高まります。
 

デフォルメ力

上で述べた観察力が大事なのはもちろんですが、架空の世界を描くゲームでは、現実味のある動作が常に効果的な演出につながるとは限りません。

たとえば、ジャンプ力の高いキャラクターがいるとします。この場合、一般的な跳躍モーション以外に、足の部分を伸縮させてみたり、ゲーム内の周辺環境にも手を加えたりといったデフォルメを加えることで、作品の世界観やキャラクターの魅力を表現することが可能になるでしょう。
 

3. モーションデザイナーに必要なヒューマンスキル

上記とともに、ヒューマンスキルも求人・案件に参画するにあたって大切な要素となります。最後に、技術以外のスキルについても確認しておきましょう。
 

コミュニケーションスキル

モーションデザイナーに必要なヒューマンスキルの一つは、コミュニケーション力といえます。大勢の人たちが関わっている以上、ゲーム制作では対面での会話のほか、メール・チャットによるやりとりも日常的に行われるからです。

時には、伝達先の相手がモーションデザインの知識を持たない場合もあります。話の内容が関係者全員に正確に伝わるよう、誰にとってもわかりやすい説明を心がけましょう。また、作成時に疑問が生じたら、適宜ゲームプランナーに質問しにいくことに。企画書や仕様書からは読み取りにくいイメージを聞き出すヒアリング力も、コミュニケーションスキルに含まれるといえるでしょう。
 

最新技術を主体的に学ぶ姿勢

最先端の技術を積極的に学ぶ姿勢も、モーションデザイナーにとって重要です。ハードの高性能化に伴い、開発現場の技術力も向上していかなければならないというのがその理由。ハードのスペックは日進月歩で発展を遂げるので、過去に習得した技術はすぐに廃れてしまう可能性もあります。他人から教えてもらう機会を待つのではなく、主体的に勉強する姿勢を持つことが今後長く活躍していくための秘訣です。

※本記事は2019年10月時点の情報を基に執筆しております。

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