Q

イラストレーターになるにはどうすればよいのでしょうか。

A

デジタルコンテンツの隆盛により、イラストレーターの活躍の場は更に広がっています。イラストレーターになるには、各種デザインツールを使いこなせるようになる必要がありますが、さらなる活躍を目指すにはセンスを求められることもあります。

テクニカルカウンセラー 高橋 亜矢

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イラストレーターは依頼主のイメージをイラストで具体化する、表現のプロです。

◆イラストレーターの意義と役割

イラストレーターとは、出版社や広告代理店などの依頼主から依頼を受けてイラストを描く職種です。本や雑誌、広告物やカタログなどの印刷物の他、Webサイトなどデジタルコンテンツのイラストも手掛けることがあります。イラストは、文章の補完やイメージの具体化という役割を持っており、イラストレーターの手腕は、依頼主のイメージを正確に具現化できるか否かにかかっています。自身が描きたいものを描くのではなく、個性を出しつつも、依頼主の要望を中心に進めていくという点が、画家との大きな違いです。

◆イラストレーターが活躍しているシーン

書籍やポスターなどの紙媒体の他、デジタル分野でもイラストは不可欠となっており、近年イラストレーターの活躍できる裾野は格段に広がってきています。出版社では、小説や雑誌のカットイラストを担当することもあり、電子書籍での需要も伸びています。出版物には、クレジットといって担当したイラストレーターの氏名の表記があり、知名度向上に繋げることができます。また、最近、特に人気が高まっているのがキャラクターデザインです。企業や公共団体のマスコットの他、イベントやゲームで活躍するキャラクターをデザインします。人気が出れば関連商品などの展開もあり、長く愛されるキャラクターを生み出すことは、多くのイラストーレーターの目標となっています。

◆イラストレーターの業務について

企業に籍を置くイラストレーターとは違い、フリーランスのイラストレーターは、営業やクラウドソーシングによって案件を獲得しなければなりません。すべて自身の腕にかかっているという点では厳しい環境ですが、その分自由度が高く、大きなやりがいを感じられるワークスタイルと言えます。実績やスキルの売り込みを経て、晴れて依頼主との契約を締結すると、案件の打ち合わせに入っていきます。この際、依頼主の要望やイメージをしっかりと把握することがプロジェクト成功への決め手となります。方向性を確認した後、ラフ画と呼ばれる下書きを提出し、細かなすり合わせを行ってから、本制作へと取り掛かります。納品に遅れがないよう、スケジュール管理にも気を配り、納品後の修正にも柔軟に対応することが求められます。

高いクリエイティビティを発揮できるイラストレーターの素質とは

◆独創性

フリーランスのイラストレーターとして活躍していくには、デッサン力や色彩感覚に長けていることはもちろん、他者とは違うオリジナル性が必要となります。見る側に深い印象を残すイラストの構図やデフォルメなど、異彩を放つ発想は大きな強みです。日頃から、情報収集に気を配り、様々なジャンルの知識に触れておくと、クリエイティビティを高めることができます。

◆コミュニケーション能力

イラストレーターの業務では、感覚に頼りやすいイラストへの要求を細部に亘って解読していくことが求められるため、方向性の確認や細かな打ち合わせが頻繁に行われます。依頼主の考えをどれだけ把握できるかがプロジェクト成功の鍵であり、イラストレーターとしての腕の見せどころです。打ち合わせがスムーズに進むよう、コミュニケーション能力はしっかり身に付けておきたいものです。

◆プロ意識

フリーランスのイラストレーターは自由度が高い反面、完全なる歩合制であるため、常に自律を心がけておくことが重要となります。絵を描くことが好きというだけではなく、納期の厳守やクオリティの追及にも丹念するなど、プロとしての心構えも備えておくべきでしょう。

◆忍耐力

どのような職種にも共通していますが、忍耐力は不可欠です。イラストレーターは、依頼主からの要望や修正依頼に柔軟に対応する必要があるため、忍耐力が問われる場面が少なくありません。受けた案件は、責任を持って真剣に取り組むという姿勢がプロとしてのあるべき姿でしょう。

できるイラストレーターを目指すなら抑えておきたいツール

イラストレーターになるには、美術などの勉強を経て広告制作会社やデザイン事務所、ゲーム会社で経験を積むのが一般的です。人脈を広げ、実績を上げてから、独立の道を選ばれる方も少なくありません。現在、イラストレーターの活躍の場はデジタルコンテンツがメインとなりつつあります。様々な表現方法を可能とするデジタルイラストの技術は是非とも習得しておきたいものです。

◆使いこなしたいツールの数々

・Illustrator
数値データに基づいた演算で画像を表現するベクターイメージを作成し編集できる描画ツールソフトです。イラストの他、ロゴや図面にも活用されています。利用可能対象も多岐に亘る機能性に優れたソフトです。プラグインの追加によって、CADや3DCG機能の拡張もでき、クリエイターのデファクトスタンダードとなっています。

・Photoshop
ピクセルを用いるビットマップ画像の編集用として人気が高いプロユースのソフトです。メインは既存画像を編集するフォトレタッチ機能ですが、描画機能も充実しており、様々な分野で活用されています。繊細な色の表現もできる上、出力の際の調整機能も優れています。

・FireAlpaca
WindowsとMacintoshの両方に対応している機能性に優れたフリーのペイントツールです。操作が容易な一方、描線機能が優れており、初心者にも広く愛用されています。

・GIMP
オープンソース開発の画像処理ソフトです。レイヤー機能の他、、エフェクトやブラシなども充実しており、バッチ処理での画像加工が可能です。

・Painter
プロアマ問わず、幅広い層から支持されているペイントソフトです。カスタマイズ性が高く、表現力にも優れています。ピクセルマップ画像を扱いつつ、べクトルベースのドロー機能も備えている点、画材のシミュレートが多い点も人気の要因です。

・SAI
ペイント機能を専門としたソフトで、手ぶれ補正やベクターストロークといった高い描線機能を備えている点が特長です。高速なレスポンスを重視する作業に向いています。

・CLIP STUDIO PAINT
漫画原稿の制作に適したペイントソフトです。新たに開発された描画エンジンを搭載しており、多彩な表現が可能となっています。

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