【イラストレーター向け】契約書の書き方を解説!注意点も要チェック

【イラストレーター向け】契約書の書き方を解説!注意点も要チェック

仕事上のトラブルを防ぐため、フリーランスとして仕事を請け負う前に、契約書を結んでおくことは必須です。しかしいざ契約書が必要となったときに、書き方や注意点などが分からず悩んでいる人も多いはず。本記事では、フリーランスのイラストレーター向けに、契約書の書き方を解説します。

目次

契約書は結んだほうがいい?メリットは?

フリーランスならどの職種でも契約書を結ぶ必要がありますが、特にイラストレーターはより一層しっかりと結んでおくべき職種。イラストレーター・デザイナー・エンジニアなどの職種は、納品物を通してトラブルが発生することが多いからです。

どこまでの作業で仕事を完了とするのか定めておかないと、イメージが違ったから修正ほしいと何度も言われたり、細かい仕様の変更を要求されたりと、一向に検収完了しないといったトラブルに発生してしまうことがよくあります。

また、なかには契約書を結んでいないことを理由に支払いをしないクライアントがいたり、著作権を定めていなかったばかりに無断でイラストを二次使用されたりと、ほかのトラブルに発展することも。

決めた報酬でどこまでの範囲を業務として行うのか、何をもって検収とするのか、支払いサイクルはどうするのかなどを契約書で決めておくことで、上記のようなトラブルを防ぐことができます。

契約書は何で作ればいい?電子契約でもいい?

契約書は、Microsoft WordやGoogleドキュメントなどで作成し、紙に印刷して郵送するやり方が一般的でしたが、最近では電子契約を取り入れている企業がたくさんあります。

紙媒体で契約書を作成すると、郵送して押印してもらい、返送してもらうだけでも手間な上、保管スペースが必要です。あとから見返したいときにも、大量の紙面から自分の手で探さなければいけません。

電子契約サービスを使えば、あらかじめテンプレートが用意されていて作成が楽な上、メールで送信してネット上で押印してもらうだけで契約が完了します。ネット上に保存されるため、保管スペースが不要なことや、あとから見返すときにも検索をすればすぐに出てくることなど、メリットが豊富です。

クライアントが電子契約を拒否しない限り、電子契約を使ったほうが圧倒的にスムーズに契約が進むでしょう。

契約書に記載すべき内容や注意点は?

ここからは、契約書に記載すべき内容や、それぞれ記載する上で注意したいポイントなどについて解説します。

業務範囲

今回の契約でどこまでの業務を行うのかを定めるものです。どういう状態で納品するのか、検収する条件は何か、どのような場合にのみ修正対応を行うのか、修正対応は何回まで無償で行うのかを決めておきましょう。

納品してから「追加で背景を書いてほしい」「キャラクターの表情に納得がいかないので検収はできない」などと言われてしまうことにつながりかねません

また、納品してもなかなか確認してもらえない、検収してもらえないということもあるので、納品後何日以内に確認しなければいけないかの取り決めもしておくべきです。その日時を過ぎた場合は検収とみなし、報酬が発生することになる旨もあわせて記載しておきましょう。

ここでしっかりと業務範囲を決めておかなければ、あとになってあれこもこれもとクライアントから追加で仕事を依頼されかねません。タダ働き同然のような状態にもなりかねないので、注意しましょう。

報酬やその他発生する費用

請け負う業務に対する報酬をいくらとするのか定めるものです。事前にクライアントと相談の上決まった額があるはずなので、それを記載しておきましょう。

また、報酬以外にも、着手金や交通費、実費、振込手数料など細々としたものも、費用として請求すると取り決めたものは記載しておいてください。

また支払いはどのタイミングで発生するのかも定めておきましょう。検収とした時点で料金が発生し、その月に締めて翌月に支払われることが一般的です。

さらに、クライアントの都合により、依頼がキャンセルになった場合のことも記載しておいたほうが安心です。キャンセル料の取り決めはさまざまですが、「受注後○日以降○日以内のキャンセルには報酬の○%が発生する」「キャンセルする場合は着手金を放棄する」などのように取り決めることが多くあります。

著作権

正式に検収としたあと、制作物の著作権はどちらにあることにするのかを定めるものです。著作権は、クライアントに移管する場合もあれば、製作者側に残り続ける場合もあります。特にイラストレーターの場合は、著作権を詳細に決めておくべきです。

クレジット表記はどうするのか、トリミングはどこまで行っていいのか、どこまでの使用を認めるのかなど細かく決めておかないと、勝手に二次使用されてしまったり、意図せぬ用途に使用されたりすることにつながりかねません。

瑕疵担保期間

制作物を納品し、検収してもらったあと、制作者側の責任により万が一不備があった場合に、無償で修正等を行う期間を定めておくものです。

とはいえ、何をもって瑕疵担保責任とするのかは、条件をしっかりと定めておかなければいけません。必ず制作者側の落ち度によるものでないと対応しない旨は定めておきましょう。期間は一般的に90日以内程度を目安に設定されることが多いです。

不可抗力

不可抗力とは、地震や台風などの災害や、突然の事故や病気など、自分の力では防止することができない事態に陥り、業務を遂行することができなくなった場合にどうするかを定めるものです。

万が一不可抗力が起こった場合に備え、「責任は問わない」と定めておきましょう。その後については、お互いの話し合いで決めるようにすることが一般的なので、その旨もあわせて記載しておいてください。

まとめ

フリーランスや個人事業主にとって、契約書は難しいものです。よくわからない内容が多いように見えるため、どうしても面倒くさがって無視してしまいがち。トラブルに発展しないよう、事前に内容をしっかり詰めて契約書をしっかりと結ぶことを徹底しましょう。

契約書や支払いに不安を感じる方はフリーランスエージェントを利用するのもおすすめです。エージェントを通してクライアントと契約をするため、不安は少ないでしょう。条件の交渉など、言いづらいことはエージェントを介して伝えることができる点も魅力と言えます。

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