Qプロダクトデザイナーに必要なスキルを教えてください。

プロダクトデザイナーは、技術面においてはCADソフトやPhotoshop、Illustratorのスキルが必要です。そのほか、ヒューマンスキルとしてプレゼンテーション能力や相手の要望を的確に把握する力も求められます。

目次

1. プロダクトデザイナーの仕事内容
2. プロダクトデザイナーに必要なスキル
3. プロダクトデザイナーに必要な資質

1. プロダクトデザイナーの仕事内容

企業によって具体的な仕事内容は異なりますが、プロダクトデザイナーの業務の流れとして下記の例が挙げられます。
 

構想を練る

クライアントのメーカーや社内の商品企画部が考案した製品(家電製品や乗り物、文房具、玩具など)をデザインするにあたって、ターゲットや製品を使うシーン、使い方などを確認します。

そのほか、世間の流行やニーズを知るために市場調査を行い、その製品にはどのようなデザインが適切なのかを考えます。
 

ラフスケッチを描いた後、提案用のデザインを作成する

デザインのコンセプトが決まったら、まずはラフスケッチ(大まかなレイアウト)を描きます。

ラフスケッチで何通りものアイデアを出した後、クライアントや社内の商品企画部に提示するための模型を作ったり、PhotoshopやIllustratorといったグラフィックツール(次項で後述)でデザインを制作したりします。
 

デザインを完成させる

模型やPhotoshop・Illustratorで制作したデザインをクライアントや社内の技術者、設計者に提示します。要望があった部分や指摘された箇所は適宜手を加えて、デザインを完成させます。
 

2. プロダクトデザイナーに必要なスキル

プロダクトデザイナーに求められる技術面のスキルとして、CADソフト(Jw-cadやAutoCAD)、Photoshop、Illustratorが挙げられます。
 

CADソフトのスキル

CAD(Computer Aided Design)ソフトは、コンピューター上で設計を行うためのソフトです。製図は元々手書きで行われていましたが、CADソフトによって線の太さを一定に保ったり、文字を間違えたときに簡単に修正したりできるようになりました。

プロダクトデザイナーが使うソフトには、2次元CADソフトのJw-cad(ジェイダブリューキャド)や2次元・3次元CADソフトのAutoCAD(オートキャド)などがあります。
 

Photoshop

Photoshopは、写真の編集や文字・図形などのデザインのほか、イラスト作成をするためのツールです。

写真の編集では、写っている物体を移動させたり、歪んだものをまっすぐにしたりできます。そのほか、Photoshopで作成した文字や図形は、組み合わせればWebサイトのアイコンやボタンとして活用できます。
 

Illustrator

Illustratorは、ポスターや名刺、地図のほか、ロゴやグラフなどを作成するツールです。

IllustratorとPhotoshopはどちらもAdobe社のグラフィックツールですが、下記のように向いている作業に違いがあります。

・Photoshop:写真の補正・加工や手描き風のイラストの作成
・Illustrator:レイアウトや線・色をくっきりさせたイラストの作成

たとえばチラシを作る際、Photoshopで写真を編集した後、Illustratorで配置を決める…というように、作業ごとにツールを使い分けると効率的・効果的にデザインを作成できます。
 

3. プロダクトデザイナーに必要な資質

プロダクトデザイナーに必要なヒューマンスキルとして、プレゼンテーション能力や相手の要望を的確に把握する力が挙げられます。
 

プレゼンテーション能力

クライアントや社内の商品企画部に自分のアイデアを受け入れてもらうには、根拠を明確にして説得力のあるプレゼンテーションを行う必要があります。

プレゼンテーションの際は、論理的に説明するとともにハキハキと自信を持って話すことも、信頼を得るために大事になるでしょう。
 

相手の要望を的確に把握する力

クライアントや社内の商品企画部との打ち合わせでは、製品のコンセプトや開発の目的を理解する必要があります。

なお、コンセプトをもとにデザインを考えたとしても、場合によっては修正を依頼されることがあるでしょう。自分の意見を伝えつつ、求められているデザインを相手の立場に立って考え、柔軟に対応することが求められます。