QCGデザイナーに資格は必要なのでしょうか。

CGデザイナーになるために必要な資格はありませんが、CGクリエイター検定や色彩検定など、持っておくと役に立つ資格は存在します。業界では、資格の有無よりも芸術的なセンスや実績などが評価されるようです。

CGデザイナーの作業内容と資格について

CGデザイナーはコンピューターで様々なデザインを制作する職種です。専用のCG作成ソフトを用いて作業を行い、2D・3Dのグラフィックを作成します。
必須となる資格はありませんが、取得しておくとプラスとなる資格は存在します。

資格を取得することのメリットとして、以下の要素が挙げられます。
・グラフィックツールの取り扱いに関する知識が身につく
・グラフィック制作の手法、技法など、多様なスキルが身につく
・企業やクライアントに対し、自身の知識やスキルを客観的に証明することができる

ただし業界では、持っている資格よりもCGデザイナーとしてのセンスや実績・経験などが評価される傾向が強いようです。
求人・案件を探す際や派遣会社に登録する際には、CGデザイナーとしてのセンスや実績・経験などをアピールできるように準備しておくことをおすすめします。

<取得しておくと役立つ資格>
・CGクリエイター検定(CG-ARTS協会主催)
・色彩検定(色彩検定協会主催)
・Photoshopクリエイター能力認定試験(サーティファイ社提供)
・Illustratorクリエイター能力認定試験(サーティファイ社提供)

各資格の概要と出題傾向について

<CGクリエイター検定>
CG映像の制作に必要な、ソフトウェアの操作スキル、CG理論、映像表現技術に関する知識・能力などが問われます。

・エキスパート(旧2級)
3DCGと映像制作における専門的な知見に加え、知識を映像制作に応用できる能力を有しているかが問われます。

・ベーシック(旧3級)
2DCGと3DCG、デザインにおける基本的な知見に加え、知識をCGイラスト制作に応用できる能力を有しているかが問われます。

<色彩検定>
色に関する知識・スキルが問われます。

・1級
2級と3級の内容の一部に加え、色彩と文化、色彩調和論、ファッションビジネス、インテリアカラーコーディネーション、プロダクト制作における色彩計画のプロセスなど、色と実生活に関連する応用問題が出題されます。
1級のみ、1次試験と2次試験があります。

・2級
3級の内容の一部に加え、色彩調和や配色イメージ、エクステリア環境、ファッションと配色、インテリアの配色など、色と実生活に関連する問題が出題されます。

・3級
色のはたらきや配色の基本的な考え方、光と色、色の分類、色彩心理など、色に関する基本的な問題が出題されます。

<Photoshopクリエイター能力認定試験・Illustratorクリエイター能力認定試験>
テーマや仕様に基づいたコンテンツを指定された素材を用いて制作できる能力に加え、Photoshopでは画像編集技術に関する知識を、Illustratorではドキュメントデザイン技術に関する知識が問われます。

・エキスパート
-デザインコンセプトや表現の目的に沿って、適切な機能を用いて表現できるか
-DTP、Webデザインに関する基礎的な知識を有しているか

PhotoshopやIllustratorを用いて、クライアントの要望に応じたクリエイティブ性の高い作品の制作ができるかが問われます。

・ベーシック
-作業指示書に沿って制作できるか
-Photoshopの基本的な操作ができるか

PhotoshopやIllustratorを用いて、指示通りかつ正確に・合理的に作業ができるかが問われます。

資格取得の他にも、CGデザイナーに必要なこと

・造形力
CGデザイナーとして活動するために最も必要なものは、造形力です。
CGデザイナーには、物の外見や構造などを正しくとらえて表現する力が求められます。とくに3DCGデザイナーは、立体物を平面上に表現する力が必要です。
造形力を磨くには、まずはデッサン力を鍛えるとよいとされています。
デッサンは、立体物を平面上に表現するための訓練となるだけでなく、物の構造を理解するための観察力を養うことが可能です。
デッサンを日頃から行うことで、優れた観察力を身につけることができる他、造形力も同時に養うことができるでしょう。

・コミュニケーション能力
制作現場では、クライアントやメンバーなど様々な人とコミュニケーションを取る必要があります。
円滑に作業を進めるため、相手のニーズを的確に聞き出すためのヒアリング力や、自身の意見や要望などを相手に分かりやすく説明するためのプレゼンテーション力が欠かせません。
コミュニケーション能力の身につけ方は、Webや書籍などでたくさん紹介されています。自身に合った方法を見つけ、コミュニケーション能力を鍛えるとよいでしょう。

・精神力、集中力
コンピューターに向かって地道な作業を行うことが多いうえ、クライアントから修正を求められたり、迫りくる納期と戦う場面に遭遇することが多くあります。
そのためCGデザイナーには、地道な作業を根気強くこなせる集中力や、最後まで作業をやり抜くためのメンタルの強さが求められます。
たとえ修正を求められても気落ちすることなく、ポジティブな気持ちで作業をこなせるとよいでしょう。
また、「納品したらそこで終了」でなく、成功点・失敗点を分析して次の作品に反映していくことも、CGデザイナーとして長く活躍するための必要な要素であるといえます。

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