Qキャラクターデザイナーの仕事内容と、必要なスキルについて教えてください。
キャラクターデザイナーは、その名の通りキャラクターを生み出すのが仕事です。ゲーム・アニメの制作会社はもちろん、デザイン事務所やイラスト制作会社、広告代理店など、さまざまな場所で活躍しています。キャラクターデザイナーに必要なスキルとしては、描画力、発想力、各種グラフィックツールの操作スキルが挙げられるでしょう。
目次
1. キャラクターデザイナーの仕事内容
2. キャラクターデザイナーに必要なスキル
3. 未経験から正社員のキャラクターデザイナーになるには
1. キャラクターデザイナーの仕事内容
ゲームやアニメなどの作品には魅力的なキャラクターが登場しますが、これらのビジュアルを手掛けるのがキャラクターデザイナーです。多くのキャラクターが登場する作品の場合、チームを組んで複数人で作業を行うこともあります。
仕事の手順としては、アートディレクターやクライアント等から作品のストーリーや世界観、人物設定などの説明を受けて、複数のデザイン案を作成し、提出。ゴーサインが出たら本番用の下絵を書き、再度チェックをしてもらってから、着色作業に進みます。着色が終わったらさらにもう一度見てもらい、修正箇所がなければ完了となります。なお、有名なキャラクターデザイナーに限っては、最初にメインとなるキャラクターを考案し、そのキャラクターを基にストーリーを展開していくこともあるようです。
また、キャラクターデザイナーが活躍するのは、ゲームやアニメといったエンターテイメントの分野だけではありません。最近では、商品やブランドなどの企業広告にもキャラクターが使われており、仕事の幅は大きく広がっています。
イラストレーターとの違い
キャラクターデザイナーに似た職種に、イラストレーターがあります。両職種とも、完成度の高いイラストを書き上げるための描画力が求められる点は共通していますが、キャラクターそのものを考案するかどうかが大きな違いです。
イラストレーターは、すでに決まっているキャラクターやシナリオがあり、シーンごとに使用するイラストを書くことが要求されます。一方で、キャラクターデザイナーも、クライアント等からある程度の指示を受けることになりますが、何もない状態からキャラクターを生み出すことになるため、より高度な想像力、発想力が求められます。
人気の高いイラストレーターであれば、キャラクターの原案を手掛けることもありますが、その場合も専属ではないため、機会は少ないと言えるでしょう。
2. キャラクターデザイナーに必要なスキル
キャラクターデザイナーに要求されるスキルは以下の通りです。
高い描画力
描画力とは、絵を書く力のことです。キャラクターデザイナーに限らず、イラストに関連する仕事を行う上では必須のスキルと言えるでしょう。キャラクターデザインを行う上では、動物、建物、植物など、さまざまなものをモチーフにするため、人物だけでなくどんなものでも描けるようになっておくことが大切です。
豊かな発想力
自分では魅力的だと感じるデザインでも、クライアントから許可が出なければまた練り直しとなり、また何通りものデザインを考えなければなりません。キャラクターデザイナーになるには、単純に絵が上手いだけではなく、次々と新しいアイディアを出していくための発想力が必要になるということです。
各種グラフィックツールの操作スキル
仕事を行う上では、PhotoshopやIllustratorといったグラフィックツールを使用するため、これらの基本操作スキルは必須となります。また、ゲーム業界であれば、MayaやZbrushなどの3Dツールを使用することも多いので、これらを使いこなせれば活躍の幅がさらに広がるでしょう。
3. 未経験から正社員のキャラクターデザイナーになるには
実務経験なしで正社員のキャラクターデザイナーになるには、未経験可の企業を探さなければなりません。就職先は、アニメ制作会社やゲーム制作会社、デザイン事務所、イラスト制作会社、広告代理店などがあります。
所属する企業によっては、キャラクターデザインだけでなく、背景制作やUIデザインなど、他の業務を兼ねる場合もあるので、仕事内容はしっかりと確認しておきましょう。
また、未経験可と言っても、多くの求人ではPhotoshop、Illustratorの基本操作を必須としているほか、個人制作の範囲でのデザイン経験が問われることがあります。この場合、ポートフォリオが必要になる可能性が高いので準備しておきましょう。
ポートフォリオとは、クリエイター系の職種に就職・転職する際に求められることがある過去の作品集のことです。これによって、応募者の実績や力量が評価されます。
※本記事は2019年9月時点の情報を基に執筆しております。