Webデザイナーが独立に失敗する理由は?事例や成功方法も紹介

Webデザイナーが独立に失敗する理由は?事例や成功方法も紹介
Webデザイナーとして独立しようと考えていても、失敗したらどうしようと不安になる人も少なくないはず。成功するために必要な準備や、多少の失敗への備えくらいはしておきたいですよね。本記事では、独立に失敗する理由や事例、回避方法について解説します。 <この記事に関連する記事>


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目次

独立に失敗するのはなぜ?どんな失敗が多い?

まず、独立に失敗する理由や事例を紹介します。

仕事のとり方がわからない!人脈も営業力もない

初歩的なことにも関わらず、よくあるのが「そもそも仕事が取れない」という問題。仕事を紹介してくれるような知り合いもおらず、営業方法もわからないとなれば、生活が成り立つだけの仕事を確保することが難しいのが現実です。

最近では、営業力がなくても仕事が見つけられるクラウドソーシングも発展していますが、報酬はあまり高くありません。不自由なく生活できるだけの収入を得るには、うまく仕事を探す方法を心得ておく必要があります。以下の記事では、フリーランスWebデザイナーの営業について解説しています。

関連記事:フリーランスWebデザイナーに営業力は必要?上手に仕事を取る方法も解説

人と関わらなくていいと思っていたのに!人付き合いに失敗するパターンも

会社特有の人間関係や上下関係に疲れて独立した人のなかには、フリーランスになれば人との関わりがなくなると考えている人も少なくありません。しかし、会社内での人間関係はなくなるものの、もちろんクライアントとの関わりは発生します。

「思っていたよりも人に気を使って仕事をしなければならない」「結局人付き合いをしなければいけない」「クライアントに振り回される」といった人間関係の悩みが新たに発生。それに対処することができず、独立したことを後悔する人もいるようです。

会社員もフリーランスも、人との関わりは避けられないことを認識しておいたほうがよいでおう。

セルフマネジメントができず仕事がさばけない

仕事に関わるすべての事柄を自分で管理するのがあまりに大変で、うまくいかなくなるパターンもあります。

仕事をする時間、複数案件のさまざまなタスク、休む時間、人と会う時間など、すべての事柄を自分で管理しなければいけないのがフリーランス。

タスクが漏れていても、案件をとりすぎてキャパオーバーになってしまっても、誰も注意してはくれませんし、助けてもくれません。また、案件はうまく効率的にさばけていても、働きすぎて体を壊すこともあります。

自分の能力やキャパシティに応じて仕事を受け、効率的にこなしていくためのセルフマネジメントは意外と難しく、パンクして挫折することが多いのです。

順調だったはずなのに…主要収入源に頼りすぎて収入が大幅に減少

順調に見えてリスキーなのが、特定の1社からの収入に頼りすぎているパターンです。いわゆるお得意様1社だけに収入を依存していると、その会社が倒産したり、事業縮小で契約を打ち切られたりした時点で、収入が限りなくゼロに近づくことも。

また、特定の1社にリソースをさきすぎていることで、ほかの会社との関わりや人脈形成をおろそかにしていた場合、契約打ち切り後の案件探しが難航することにもつながります。そこで意気喪失し、挫折するのもよく見られるパターンです。

スキル不足に直面し絶望。自己研鑽にもやる気が出ない

フリーランスになれば、自分のスキルを売りにして仕事をとるのは当然のこと。求められるスキルが自分には足りず、仕事がなかなか受けられないこともよくあり、現実に絶望することもあるでしょう。

それをバネにして自己研鑽に励めればいいものの、サラリーマンのように会社が研修を用意してくれたり、先輩が手取り足取り教えてくれたり、実践の場を与えてくれたりするわけではありません。

自ら進んで勉強したり、報酬が安くても実践になる仕事を受けたりすることを億劫に感じ、やる気がなくなって独立が失敗に終わるということも。

失敗しないためにやるべきことは?対策や心構えは?

次に、独立を失敗で終わらせないためにやるべきことや対策、心構えについて解説します。

まずは自分が独立したい理由と実現可能性をじっくり検討

独立前には、必ず自分が独立を通してどうしたいのか、なぜ独立という選択が必要なのかをじっくり考えることが必要です。
 独立によって望みを叶えられるのかを考える
きっかけや根本的な気持ちは、「会社で上司に媚を売らなければいけないのが嫌」「なんとなくひとりでやったほうが楽」くらいの軽いものでも構いません。

ただし、独立することでその悩みが解決されるのかどうかをしっかりと考えることが重要です。たとえば「会社で上司に媚を売らなければいけないのが嫌」というケースで、「独立すればそれがどのように解決できるのか」を考えてみてください。

1.上司に気に入られていないと評価が上がらないので、常に気をつかって嫌われないように媚を売らなければいけない
2.自分の仕事自体の能力は関係なく、気に入られるかどうかで評価が決まるのが嫌だ
3.フリーランスになれば、自分の仕事そのものをクライアントが見て直接報酬で評価してくれる
4.誰かに媚を売らなくても、自分の仕事そのもので勝負ができる

上記のように、自分の悩みが独立することで解決できそうかをじっくり考える必要があります。
自分のスキルレベルや得られる収入も見落とさない
独立したものの案件がない、低単価の案件しか請けられないということがないように、自分のスキルレベルを見つめなおしてください。経験年数や使えるツールをもとに、自分が請けられそうな案件の単価は確認しておきましょう。

また、税金や保険も会社員時代とは異なります。フリーランスになると、自分で納めなければいけなくなるので、収入に対してどれくらい引かれるのかもシュミレーションしておいてください。

フリーランスは自由というイメージが強く、美化されがちです。なんとなくで独立してしまうと、「思っていたのと違った」という結果になりかねません。

関連記事:税金・保険でいくら引かれるの?フリーランス(個人事業主)の手取り年収シミュレーション

一度も失敗せずに成功できるものだと思わないこと。うまくいかないこともある

失敗や苦労を一切せずに成功できるものだと思わないようにしましょう。

フリーランスには「自由」「収入がどんどん上げられる」などメリットやいいイメージがたくさんありますが、もちろん厳しいこともたくさんあります。自分ひとりの力で食べていくのですから、当然うまくいかないことや、思っていたよりも楽しくないことも多いでしょう。

フリーランスというものを美化しすぎてしまうと、何か問題が起きたり失敗したりしたときに、すぐに「こんなはずじゃなかった」と挫折してしまうことにつながります。

失敗やトラブル、壁はつきものだと事前にしっかり心得ておくことで、多少何かが起きても立ち向かっていく精神力を養うことができますよ。

独立前に案件の請負先に目星をつけておく

受けられる案件の目星もつけていないまま独立しても、収入の目処が立ちません。必ず準備段階に、ある程度案件が確保できるかどうか確認しておきましょう。

たとえば、知り合いや前職の同僚に仕事を紹介してもらえるか聞いてみたり、フリーランスエージェントに登録して案件に応募しておいたりするなど、できることはたくさんあります。

事前に副業として週2~3日の案件を請け負っておくのもおすすめです。ひとまず独立初日から着手できる仕事があるのは安心感につながりますし、そこから新たな案件がもらえる可能性もあります。

独立初日になって「仕事はどこで探すんだろう」という状態にならないよう、事前にしっかりと目途をつけておきましょう。

収入は分散させて。1社に頼りすぎないこと

収入はなるべくバランスよく複数社に分散させておくのがベスト。たとえ高額だったとしても、報酬を特定の1社に依存してしまうのは危険です。

仮にどこか1社が倒産したとしても食いつなげるように、バランスよく3~4社程度から案件を請け負うようにしておくといいでしょう。

倒産せずとも、案件の報酬が減額されたり、事業縮小で契約を打ち切られたりと、収入が減る可能性はいくつも考えられます。特定の1社に依存しないように複数社と契約しておくのがおすすめです。

独立しても自己研鑽は怠らない。まだ未熟なら報酬が低い案件で実績を積むことも

独立すると、いろいろなことに追われて自己研鑽をおろそかにしがちです。Web業界は常にトレンドや技術が新しく生まれ変わるので、自己研鑽を怠らないようにしなければずっと食べていけるフリーランスでいることができません。

事前にスケジュールを調整し、定期的に自己研鑽の時間を確保しておくことをおすすめします。

また、Webデザイナーとしてまだ経験が浅い人は、報酬が低い案件でも積極的に受けてみるといいでしょう。実践的な自己研鑽+収入になるので、効率よくスキルアップすることができますよ。

コミュニケーションは避けられない!仕事は人と人であることを忘れず

良好なコミュニケーションは、フリーランスとして成功するために必須であることを心得ておきましょう。いくらWebデザイナーとして高いスキルがあっても、人と円滑にコミュニケーションがとれなければフリーランスとしてやっていけません。

会社に属していれば、営業担当が案件をとってきてくれたものに対応していくだけでよかったという人も多いでしょう。しかし、フリーランスになればクライアントとの交渉やすり合わせは基本的に自分で行います。

スムーズなやり取りや失礼のない対応は、フリーランスである以前に社会人として当然ともいえる基本的なスキルです。意外とここで躓く人が多いので、コミュニケーション能力が必須だと心得ておくことはもちろん、不安がある人はビジネスコミュニケーションについて学んでおくことをおすすめします。

独立を考えている人は本格的な準備を!

Webデザイナーが独立する際に気を付けるべきポイントをお伝えしました。以下の記事では、独立に向けたより実践的な手順を解説しているので、これから準備を整えるという方はぜひ参考にしてみてください。

関連記事:個人事業主を目指すデザイナーが早めにやっておくべき17のこと

まとめ

フリーランスという言葉によいイメージを持ちすぎてしまい、「こんなはずじゃなかった」と後悔する人が跡を絶ちません。どんなことにもメリットがある分、それ相応のデメリットがあることも理解した上で、しっかりと準備と心構えを行ってから独立することをおすすめします。

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