Webデザイナーやエンジニアだけに必要と思われがちなポートフォリオですが、ディレクター職でもポートフォリオは用意しておくべきです。とはいえ、Webディレクターの場合はどんな形でポートフォリオを作ればいいのかが難しいところですよね。本記事では、Webディレクター向けに、ポートフォリオの作り方などについて解説します。
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目次
- Webディレクターにもポートフォリオが必要な理由
- 採用担当者がチェックしているWebディレクターのスキル
- Webディレクターのポートフォリオに入れるべき情報
- ポートフォリオ作成における注意点
- 参考になるポートフォリオのサンプル
- まとめ
Webディレクターにもポートフォリオが必要な理由
ポートフォリオは、デザイナーなどのクリエイティブ職で必要だという印象が強いものの、Webディレクターにとってもあったほうがいい資料です。ポートフォリオがあることで、周りとの差別がはかれたり、自分のスキルを詳細にアピールしたりすることができます。
履歴書や職務経歴書では、プロジェクトにおいて具体的にどんな動き方をしたのか、どんな役割だったのか、どのくらいの成績をおさめたのかがわかりません。より自分の魅力を効率的かつ的確に伝えるために、Webディレクターにもポートフォリオは必要です。
採用担当者がチェックしているWebディレクターのスキル
ここでは、採用担当者が選考時にチェックしているWebディレクターのスキルは何なのかについて解説します。
マネジメントスキル
プロジェクトやサービスを牽引し、ヒト・モノ・カネのすべてを管理しなければいけないWebディレクターにとって、マネジメントスキルは欠かせません。クライアントの要望に沿ってスケジュールどおり、かつ予算内に完成させるスキルがあるかどうかを見ています。
ときには予想外のトラブルが発生することもありますが、トラブル時にどのような対応をして巻き返すのかどうかもマネジメントスキルとして重要です。
企画力、企画提案力
クライアントの要望に沿って、どんなものを作るのか、どういう方法で実現させるのかを企画する力、そしてそれをどのように立案するのかどうかも重要なスキルです。
言われるがままにプロジェクトを遂行させるのではなく、効果的な施策や案を適宜提案し、クライアントにさらなる成果をもたらせるかどうかをチェックしています。
問題解決能力
クライアントが抱えている課題を解決するにはどうすればいいかを考え、施策を打ち出して実行していくスキルです。クライアントが漠然と抱えている課題に対し、何が問題なのかを適切に洗い出すことができ、それに対する的確な施策が実行できるかどうかを見ています。
リーダーシップ
プロジェクト全体を引っ張るWebディレクターには、リーダーシップが欠かせません。さまざまな職種、さまざまな意見を持った人が入り交じるチームにおいて、うまく取りまとめていける人材なのかどうかを見ています。
Webディレクターのポートフォリオに入れるべき情報
次に、Webディレクターがポートフォリオに入れるべき情報について解説します。
プロフィールページ
まずは簡単なプロフィールを入れましょう。名前や学歴、職歴など基本的なことを記載しておけば問題ありません。
その下に、自分の保有しているスキルについても書いておいてください。Google AnalyticsやSearch Consoleなどの使えるツール、SEO対策やサイト分析などのマーケティングスキル、HTMLやCSSなどWeb制作に関わるスキルを羅列します。
スキルレベルは、ひとめでわかるように可視化するのがおすすめです。星5つで示したり、棒グラフにして示したりと、ひとめでわかるようなビジュアルで記載しておきましょう。詳細の説明が必要な場合は、それらの下に簡単に解説を添えてください。
実績紹介ページ
実績紹介ページでは、これまでに携わった案件について詳細を紹介しましょう。1つの作品に含めたい内容は、以下のとおりです。
・クライアント名やサイトURL
クライアントに許可を得た上で、会社名やサイトURLを記載しておきましょう。クライアントから許可が出ないときには明記しないこともありますが、明記したほうがより伝わりやすい内容になります。
・受注から納品までの詳細なスケジュール
Webディレクターにとって、スケジュール管理能力は非常に重要な要素なので、プロジェクトにおけるスケジュールは細く記載しておきましょう。
制作期間は何ヶ月だったのか、企画や仕様設計、制作にそれぞれ何ヶ月かかったのかなども記載しておいてください。
・プロジェクトメンバーの構成
プロジェクトに関わった人員の構成を明記しておいてください。どれくらいの人数で、どんな職種の人を抱えていたのかも、マネジメント能力を示す材料になります。エンジニアが◯名、メディアプランナーが◯名、のように具体的に書いておきましょう。
・クライアントから求められたことや課題
プロジェクトの開始時に、クライアントから求められたことや、課題に感じていたことなどについて記載してください。特に、課題に対してどのような問題点を洗い出し、どのような施策を打ち出したのかも書かれてあるかどうかが重要です。
・最終的に実現したこと
プロジェクトを遂行し、結果としてどのくらいの成果をあげたのか、クライアントが求めていたことに対してどのくらい実現ができたのかを記載しましょう。具体的な数値を用いて記載することでより具体性が増すので、何がどのくらい伸びたのかなどを数値で示しておいてください。
自己PRページ
最後に、必ず自分の強みや仕事のこだわり、担当領域やノウハウ、仕事の進め方などを自己PRとしてまとめましょう。
どうしても実績だけでは刺さりづらかったり、いまいちその企業にあっているのかが採用担当者に判断できないことも。ここでしっかりと仕事における自分を伝えることができれば、採用担当者にあなたがどんな人なのかが伝わりやすくなります。
ポートフォリオ作成における注意点
ポートフォリオ作成において注意しておきたいことも簡単に説明します。
情報や文字を詰め込みすぎない
しっかり伝わるポートフォリオにすることはもちろん重要ですが、だからといって情報を詰め込みすぎたり、文字をぎっしり書きすぎたりすることはNGです。読む気がうせてしまうだけでなく、何が最も伝えたい情報なのかが伝わらなくなってしまいます。
特に実績紹介ページでは情報を詰め込みすぎてしまう傾向にあるので、適度に作品の画像を使用して見やすくすることや、必要なことだけを文字で整理して伝えるようにしましょう。
自己PRも同様に、長々と自分語りをするのは控えてください。内容は濃くともボリュームは端的になっているように工夫することがポイントです。ポートフォリオを作ったあとには、誰かに見てもらい、読みやすいかどうか意見をもらうのも有効ですよ。
センスは気にしすぎない。実績が的確にアピールできればOK
ポートフォリオとなると、どうしてもおしゃれさやオリジナリティが発揮されたセンスのいいものを作らなければいけないイメージになりがち。しかし、Webディレクターのポートフォリオにおいてはセンスをそこまで重視する必要はありません。
それよりも、実績や人柄、自分の仕事へのこだわりが的確に伝わるかどうかを意識してください。デザインはシンプルで見やすければOKです。
ただし、雑に作っていいというわけではないので、位置がそろっているか、文字サイズは適切に設定されているか、粗っぽいところはないかなど、丁寧さは重視しましょう。
参考になるポートフォリオのサンプル
最後に、Webディレクターにとって参考になりそうなポートフォリオのサンプルを紹介します。
あくまでもプロのサイトなので、デザイン面含めかなり完成度の高いものですが、はじめからここまでクオリティを追求する必要はありません。レイアウトや実績の書き方などを参考にしてください。
シンプルで端的に伝わる構成:Mana氏
有名なWebサイト「Webクリエイターボックス」の運営者であるMana氏のポートフォリオサイトは、シンプルでわかりやすく、誰でも情報が得やすい構成が魅力。
自己紹介ページ、実績ページ、コンタクトページが誰でもすぐに気づく場所に用意されています。実績のページを見ると、ひとめでどんなことができるのか、どんなことをやっているのかがわかるシンプルさです。
デザインも派手すぎず、サクサクと見られる点に配慮も感じられます。
Mana's Portfolio Website
白基調でおしゃれなのに見やすく分かりやすい:徳田優一氏
フリーランスでWeb制作を担っている徳田氏のポートフォリオサイト。白基調で決して派手ではないのに、おしゃれで洗練されている印象が魅力です。
何を請け負っているのかが端的に書かれているのと、これまでの実績をきれいな正方形のサムネイル画像で統一されていることから、徳田氏の丁寧さ、繊細な仕事ぶりが伺えます。
あえて難しい技術を使わないデザインは、むしろ依頼者側への配慮のよう。この人に仕事を依頼してみたいと思えるポートフォリオサイトです。
UNDERLINE (アンダーライン)
まとめ
ポートフォリオは、決してサンプルで見せたような高度なものでなくても構いません。作成ツールを使ってサイトとして持っておくのでも、PowerPointなど誰でも使えるツールで作成し、PDFとして持っておくのでもOKです。大切なのはいかに自分の魅力や人柄が伝わるかどうかなので、内容面を重視して作ってみてくださいね。
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