Webデザイナーに求められるスキルレベルは？未経験でも最低限必要なのは？

Webデザイナーを目指す上で気になるのが、どの程度のスキルレベルが必要なのかということ。未経験でWebデザイナーに挑戦する人も、最低限求められるレベルがどれくらいなのか気になりますよね。本記事では、初級者～中級者向けに、Webデザイナーに求められるスキルレベルを解説します。 ＜この記事に関連する記事＞

• Webデザイナーのスキルチェックに！習得しておきたいスキル10選
• Webデザイナーが描ける5つのキャリアパスを紹介！
• Webデザイナーのキャリアを考える【制作会社と事業会社の違い】

目次

• Webデザイナーに求められる最低限のスキルとそのレベル
• レベルアップのために！周りと差別化できるスキルを身につける
• まとめ

Webデザイナーに求められる最低限のスキルとそのレベル

Webデザイナーに必要なスキルと、どのくらいのレベルで持ち合わせていればいいかについて解説します。

Photoshop：使いこなせることはマスト。コーディングを意識したデザインが作れるように

Photoshopは、Webデザイナーが使うデザインツールの中でも、基本中の基本と言えるものです。画像の補正や切り抜き、合成、文字詰め（カーニング）などはマストで必要なスキルと言えます。

一つひとつの基本テクニックを習得している方は、Photoshopを使ってデザインカンプ（デザイン案）を作れる状態を目指してください。レベルを上げるためには、いろいろなWebサイトを見て、たくさんの事例を自分の中に貯めていくのがおすすめです。

関連記事：センスに嫉妬する！デザイン力が高いポートフォリオサイト15選

また、HTML/CSSでのコーディングを意識したデザインが作れるかどうかも重要。いくらおしゃれなデザインが作れても、実装できない、実装しづらいものになっていては元も子もありません。コーディングまで見据えたデザインスキルを磨きましょう。

関連記事：Webデザイナーが選ぶ！コーディングスキル磨きにおすすめの本5選

Illustrator：バナーやボタンは作れるように。イラストは描けなくてもよい

Illustratorは、Webサイトに表示させるボタンやバナー、ロゴを作成するツールです。Webデザインにおいてメインで使用するものではありませんが、バナーやボタンはIllustratorで作らなければいけません。

基本的にイラストを描く人は別にいることがほとんどなので、Webデザイナーはボタンやバナーが作成できれば十分。そこまで難しいものではないので、スキルとして身につけておいてください。

HTML/CSS：仕組みを理解する。コーディングできるとなおよし

Webデザインを実装するために使用するHTMLとCSSは、その仕組みを理解することがマストです。また、HTMLとCSSを記述して、自分でデザインの実装ができるとなおよいでしょう。

HTML/CSSの理解がなくてもデザインは可能ですが、実装できないデザインになりかねません。コーディングを意識したデザインが作れるよう、HTML/CSSは必ず学んでおいてください。

もちろんコーディングの必要がない仕事もありますが、仕事の幅は狭くなってしまいます。仕組みを理解する際に、コーディングができるように訓練しておくのがおすすめです。自分でコードを書く際は、保守しやすいきれいなコードを書けることを目指してください。

HTML/CSSでのコーディングには、Dreamweaverを使用することが基本です。プレビューしながら作業ができて、コーディングがはかどるツールなので、あわせて使えるようになっておきましょう。

JavaScript / jQuery：よく使われる動きは理解しておく

JavaScriptやjQueryは、画像の位置を動かして変えたり、ドロップダウンメニューをつけたり、サイトを動的なデザインで彩るものです。

フロントエンドエンジニほど高度なスキルは必要ありませんが、仕組みを理解しておくことがデザインに役立ちます。

JavaScriptの知識がないと、ドロップダウンメニューやアコーディオンメニューなど動的なデザインがつい漏れてしまうことも。またJavaScriptを考慮したHTMLを書くためにも必要となるので、ぜひ習得しておいてください。

レベルアップのために！周りと差別化できるスキルを身につける

ここからは、さらに一歩先にいって、持ち合わせているといいスキルについて解説します。周りの未経験Webデザイナーと差をつけられるので、向上心のある方は習得しておいてください。

WordPressのカスタマイズができると仕事の幅が広がる

WordPressは、世界的に利用されているWebサイト制作ツール。知識がない全くの初心者でもカスタマイズできるので、簡単なデザインであれば実装することができます。

しかし、ほかのサイトと差別化できるようなデザインにするには、Webデザイナーの力が必要です。デザイン～実装まで一気通貫でできるようになっておくと重宝されるでしょう。

WordPressのカスタマイズには、CSSとPHPの知識が必要。PHPは学んでおいて損のないサーバーサイドの言語なので、勉強しておくとプラスになるでしょう。

一度自分でWordPressのサイトを立ち上げてみて、いろいろなカスタマイズに実践して覚えていくといいですよ。ポートフォリオサイトをWordPressで作ってみるのもおすすめです。

関連記事：Webデザイナー必見！評価されるポートフォリオの作り方

デジタルマーケティングの知見があるとデザインのレベルがUP

デジタルマーケティングの知見があると、クライアントの成果につながるデザインを作ることが可能に。SNSやリスティング広告、SEOなど、幅広く勉強しておくことをおすすめします。

Webデザインとデジタルマーケティングは、切っても切れない関係にあります。成果を上げられるデザインにするには、デジタルマーケティングの知識を活かすことが必須だからです。

たとえば、SEO対策をしているサイトであれば、パンくずリストを設置したり、モバイルフレンドリーなUIにしたり、考慮しなければならないことがたくさんあります。これらの知識が抜け落ちていると、Webディレクターやクライアントとの会話についていけないこともあるでしょう。

関連記事：Webデザイナーにマーケティングの知識は必要！デザインに活かせるTipsも

認識や要件に齟齬なく案件を遂行できるコミュニケーション能力

プロジェクトを問題なくスムーズに進めるために何より必要なのが、コミュニケーション能力です。

パソコンに向かって作業を行う時間がほとんどとは言え、クライアントやチームメンバー間のコミュニケーションは避けて通れません。

要件整理のためのすり合わせでミスコミュニケーションがあると、成果物を正しく納品できなくなることもあります。また、メンバー間でも適切に役割分担を行い、適宜コミュニケーションをうまく取らなければ、納期遅延にも繋がりかねません。

いかなるシーンにおいても、仕事は結局人と人とで行うもの。人員や業務の調整をうまく行えるくらいハイレベルなコミュニケーション能力があれば、どこにいっても重宝されますよ。

プラスアルファのデザインツールも習得しておこう

今後のWebデザインに欠かせない存在であると言っても過言ではない動画。周りと差別化をするために、動画を作るAdobe Premiereも使えるとよいでしょう。動画はWebサイトやSNSで幅広く活用されているので、使いこなせると仕事の幅が広がります。

縮小傾向にはありますが紙媒体のデザインもできるように、Adobe InDesignも習得しておきましょう。イベントやポスティング用のチラシもWeb制作と一緒に請け負える可能性があります。

以下の記事では、Webデザイナーに必要なスキルを解説しているので、プラスアルファのスキルを身につけたいという方はチェックしてみてください。

関連記事：Webデザイナーに必要なスキルは？【スキルアップの方法も解説】

まとめ

これからWebデザイナーを目指す人に最低限必要なスキルと、そのレベルについて解説しました。もちろん、あると役に立つスキルはまだまだたくさんあります。よりハイレベルなスキルは、実践を重ねてつけていくとよいでしょう。