Webデザイナーにマーケティングの知識は必要!デザインに活かせるTipsも

Webデザイナーにマーケティングの知識は必要!デザインに活かせるTipsも

ビジネス成果につながるWebサイトを作るためには、マーケティングの知識が欠かせません。本記事では、Webデザイナーにマーケティングの知識が必要な理由と、今日から活かせるマーケティングの考え方をお伝えします。


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目次

ユーザー目線のWebサイトにするにはマーケティングが必須!

クライアントのWebサイトにユーザーを集客し、売上を伸ばすためにはマーケティングの知見が必須です。

ユーザーを惹き付けるWebサイトにするには、デザインやそこでできる体験まですべてユーザー目線で設計しなければいけません。デザインがおしゃれかどうかと、ユーザーが満足するかどうかは全くの別物です。

「このサイトを訪れるユーザーにささるのは、どんなインターフェイスか?」「このサイトを訪れるユーザーは、どんな体験ができることを期待しているのか?」を考えながらUI/UXを設計していくために必要なのが、Webマーケティングの知識です。

Webサイトは作って終わりじゃない!改善が必要

Webサイトは一度作ったら終わりではなく、ユーザーの行動や満足度に応じて随時改善を図る必要があります。そのために、ABテストの実施やヒートマップの実装、サイト分析といったマーケティングの知見が必要なのです。

これらの知見を活かすことで、ユーザーがどのくらいサイトに滞在しているのか、ユーザーが素早く得たい情報を取りに行くことができているかなどを知ることができます。

仮に理想通りにユーザーが行動できていなかったり、アクセス数が得られていなかったりする場合には、何が足りていないのかを分析してデザインに反映し、改良を重ねることが必要です。

具体的にどんな知見があればいい?

次に、実際に身につけておくと役立つWebマーケティング手法をいくつかピックアップして紹介します。

予算をかけずにできるSEO

多くの企業が取り入れているSEOは、Webデザインと大きく関わりがあるため、理解しておくといいでしょう。

SEOとは、Search Engine Optimizationの略で、「検索エンジン最適化」のことです。広告よりも予算を抑えて実施できるため、多くの企業が取り入れている施策です。

SEOを一言でいうと、検索結果でより上位に表示させることで集客を狙う方法のこと。近年は、コンテンツの質が最も重要だと考えられていますが、Webデザインの影響も大きなものです。

例えば、SEOに強いサイトであるためには、モバイルフレンドリーでなければいけません。パソコンだけでなく、スマートフォンやタブレットでWebサイトを閲覧しても見やすく設計されている必要があります。これはまさにWebデザイナーの領域です。

また、マークアップが的確がどうかも大きく影響を及ぼします。Webページを構成する見出しや段落、画像などがキレイに見やすくHTMLで記述されているかどうかを、Googleは評価しています。

SEOに強いサイトを設計するためには、Webデザイナーの協力が必須といえるので、基本的な事柄は理解しておくといいでしょう。

関連記事:SEOに強いWebデザインとは?デザイナーが意識すべきポイントを解説

訪れたユーザーを逃さないためのLPO

せっかくページに訪れたユーザーを、逃さずコンバージョンへ導くために必要なのがLPOです。

LPOとは、Landing page Optimizationの略で、「ランディングページ最適化」のこと。ユーザーが一番初めに訪れたページ(ランディングページ)をいかに魅力的にし、離脱率を下げるかを目的とした施策です。

ファーストビューの訴求を魅力的にするなどの対策がありますが、仮説検証を繰り返して改善していくのが基本。GoogleAnalyticsを使ったアクセス解析ができるようになっておきましょう。

デザインの改善に欠かせないABテスト

ABテストは、デザインひとつひとつを最適化するために欠かせない施策。あらゆる場面で使用するので、必ず身につけておきましょう。

ABテストでは、例えばボタンの色を赤にするか緑にするか、どちらがクリック率が上がるか?など、細かいビジュアルによる影響力をテストするものです。小さい改善を積み重ねていくために使用されます。

ABテストはGoogleOptimizeで簡単に行うことができるもの。ポートフォリオサイトを持っている方は、自分のサイトで試してみるのもよいでしょう。

どうやってWebマーケティングを勉強すればいい?

Webマーケティングは決して難しいものではありません。書籍で基本的なことをインプットをしつつ、実践を重ねてアウトプットしていく方法がおすすめです。

自分で簡単なWebサイトを作ったり、SNSを活用して運用してみたりと、できることはたくさんあります。SNSは基本的に無料ですし、Webサイトも月々数千円のサーバー代のみ。低予算でいろいろなマーケティング手法を試してみることができます。

まずはターゲットを決めるところからはじめ、「どんなコンテンツにすればユーザーが集まるか?」「どんなデザインならユーザーが使いやすいか?」などユーザー目線に立って施策を考え、改善をしながらサイクルをどんどん回していきましょう。

机上の学びよりも、やってみることで身につくものなので、基本的なことが書かれた書籍を片手に実践を積み上げていくといいでしょう。

明日から使える!Webデザインに応用できるマーケティングの考え方

ここからはWebデザインに応用できるマーケティングの考え方を紹介します。基本を押さえて成果が出せるデザイナーを目指しましょう。

ユーザーのベネフィット(利益)を考える

商品やサービスを購入する際、欲しいのは商品そのものではなく、その商品によって得られる課題の解決です。

たとえばドライバーを購入する際、目的はネジを締めることであって、ドライバーそのものではありません。コレクションしているなら別ですが、ユーザーは商品そのものを求めているわけではなく、商品が与えてくれるベネフィット(利益)を求めています。
 
サイトに置き換えてみると、なんらかのキーワードで検索して訪問するユーザーは、情報を得ることを目的としているのであって、デザインを見ることが目的ではありません。デザインの美しさを優先して、ユーザーが本当に欲している情報が埋もれてしまっているなら、ユーザーのベネフィットを後回しにしてしまっているといえます。

「ユーザーのベネフィットを第一に考えること」は、マーケティングの基本です。

ポジショニング分析をして強みを押し出す

マーケティングにおけるポジショニングとは、市場における製品の位置づけを指します。クライアントの製品・サービスのポジショニングを分析することで、競合との差別化ポイントを知ることができます。
 
デザインは製品やサービスが持つ強みや魅力をユーザーに伝える役割を担っています。クライアントの製品やサービスがどういった強みを持っているのか、どの部分で競合他社と差別化しているのかを知ることは、デザインワークには本来必須なことなのです。

ポジショニングの分析には、ポジショニングマップというビジネスフレームワークが使えます。縦軸・横軸に主要な購買要因を起き、クライアントの製品・サービスと競合製品を配置します。

画像の例は「商品A」がクライアントの商品です。競合品と比べると、シンプルで低価格であることが強みだとわかります。この商品の販売ページやバナーをデザインするときに、多用な機能や高級感を前面に出すのは的はずれであることがわかるでしょう。

発注時にクライアントからこうした強みや差別化ポイントが明示されているのならそれに越したことはありませんが、顧客自身が商品の魅力を理解できていない場合があります。そんなときに、ポジショニングマップを使って打ち出すべき訴求ポイントをデザイナーから提示できれば、クライアントから一段高い評価を得られることでしょう。

ターゲティングをして刺さる訴求を

Webマーケティングで成果を出すには、ターゲティングが欠かせません。大衆受けを狙った当たり障りのないデザインでは、結局誰の心にも刺さらずに終わってしまいます。ターゲットを明確にし、特定のユーザーの心に刺さるデザインをする方が成果につながりやすいでしょう。

訴求する相手が変われば、デザイン表現も変更しなければいけません。女子中高生に響くデザインと、中高年男性に響くデザインは全く異なります。ターゲットを明確にし、その趣味嗜好・価値観などに基づいてデザインでなければ、高い成果は挙げられません。

ペルソナマーケティングでニーズを絞り込む

マスマーケティングが主流の時代は、ターゲティングは年齢層や性別など、大雑把な括りでもそれなりの成果を挙げていました。しかし、趣味嗜好が多様化した現代では、より詳細なターゲティング設定を求められるシーンが増えています。精緻なターゲティングに役立つ手法のひとつが「ペルソナマーケティング」です。
 
「ペルソナマーケティング」は、たった一人の「架空のユーザー」を満足させるために、商品やサービスを設計・改良するマーケティング手法のこと。設定するのは一人の「架空のユーザー」ですが、その背後には同じような価値観を持ったユーザーが多数存在します。そのため、一人の「架空のユーザー」を満足させることは、その背後にいる多数のユーザーを満足させることにつながるという考え方です。

「ペルソナマーケティング」では「29歳既婚男性、東京都渋谷区在住、年収450万円、Web開発会社勤務、趣味は料理とアウトドアで…」といったようにターゲットを極めて具体的に設定します。

デザインをしていると、あれもこれもと様々な要素を付け足してしまいがちです。しかし、このようにペルソナを設定しておくと、「このペルソナであればどのように感じるか、どのように使うのか」を基準にできるため、余計な要素が増えにくく、ブレのない訴求ポイントが明確なデザインをしやすくなります。

まとめ

Webデザインは、見栄えがよければいい時代は終わり、ユーザーが満足するかどうかで評価されるようになりました。美しさやおしゃれさではなく、ユーザーが使いやすく、素晴らしい体験ができるWebサイトを設計するため、Webマーケティングの知見は必ず身につけておきましょう。

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