2016年3月30日

「売れるデザイン」でWebデザイナーの価値を高める

Webデザイナーとして生き残るために学んでおくべきマーケティングの基礎知識

Webデザイナーとして生き残るために学んでおくべきマーケティングの基礎知識

「クライアントの指示通りに作るだけ」では、Webデザイナーとしての価値はなかなか高まらず、ステップアップが望めません。
マーケティングを学ぶことで、クライアントの意図をより深く理解し、ビジネスの成果につながる提案ができるようになります。
本記事では「売れるデザイン」をするために役立つマーケティングの基礎知識を紹介します。
 

Webデザイナーがマーケティングを学ぶべき理由

「見栄えの良いデザイン」が必ずしも「売れるデザイン」であるとは限りません。
アート表現が目的であれば見栄えが良いだけでそんなサイトはそうそうないでしょう。
あくまでもビジネス上の成果を求められるのが普通です。
クライアントは「キレイなだけのデザイン」ではなく、「売れるデザイン」を求めているのです。
 
クライアントのビジネスゴールに貢献できるデザインができれば、当然デザイナーとしての価値も高まります。
反対に、いくら見た目がキレイなデザインができても、成果に結びつかなければクライアントからの信頼は得られないでしょう。
 
マーケティングとは、一口に言ってしまえば「売るための技術・知識体系」です。
そして、マーケティングの考え方はデザインにも応用できるのです。

マーケティングの基礎1:ユーザーのベネフィット(利益)を考える


 
商品を購入する際、欲しいのは商品そのものではなく、その商品によって得られる問題や欲求の解決です。
たとえばドライバーを購入する際、目的はネジを締めることであって、ドライバーそのものではありません。
コレクションしているなら別ですが、ユーザーは商品そのものを求めているわけではなく、商品が与えてくれるベネフィット(利益)を求めています。
 
サイトに置き換えてみると、なんらかのキーワードで検索して訪問するユーザーは、情報を得ることを目的としているのであって、デザインを見ることが目的ではありません。
デザインの美しさを優先して、ユーザーが本当に欲している情報が埋もれてしまっているなら、ユーザーのベネフィットを後回しにしてしまっているといえます。
「ユーザーのベネフィットを第一に考えること」は、マーケティングの基本です。

マーケティングの基礎2:ポジショニング

 
マーケティングにおけるポジショニングとは、市場における製品の位置づけを指します。
クライアントの製品・サービスのポジショニングを分析することで、競合との差別化ポイントを知ることができます。
 
デザインは製品やサービスが持つ強みや魅力をユーザーに伝える役割を担っています。
クライアントの製品やサービスがどういった強みを持っているのか、どの部分で競合他社と差別化しているのかを知ることは、デザインワークには本来必須なことなのです。
 

ポジショニングマップ


 
ポジショニングの分析には、ポジショニングマップというビジネスフレームワークが使いやすいです。
縦軸・横軸に主要な購買要因を起き、クライアントの製品・サービスと競合製品を配置します。
 
画像の例は「商品A」がクライアントの商品です。
競合品と比べると、シンプルで低価格であることが強みだとわかります。
この商品の販売ページやバナーをデザインするときに、多用な機能や高級感を前面に出すのは的はずれであることがご理解いただけるでしょう。(あえて逆を突くこともないけではありませんが)
 
発注時にクライアントからこうした強みや差別化ポイントが明示されているのならそれに越したことはありませんが、しばしば顧客自身が商品の魅力を理解できていない場合があります。
そんなときに、ポジショニングマップを使って打ち出すべき訴求ポイントをデザイナーから提示できれば、クライアントから一段高い評価を得られることでしょう。

マーケティングの基礎3:ターゲティング

 
Webマーケティングで成果を出すには、ターゲティングが欠かせません。
大衆受けを狙った当たり障りのないデザインでは、結局誰の心にも刺さらずに終わってしまいます。
ターゲットを明確にし、特定のユーザーの心に刺さるデザインをする方が成果につながります。
 
訴求する相手が変われば、デザイン表現も変更しなければいけません。
女子中高生に響くデザインと、中高年男性に響くデザインはまるで違うものになるでしょう。
ターゲットを明確にし、その趣味嗜好・価値観などに基づいてデザインでなければ、高い成果は挙げられません。

ペルソナマーケティング



マスマーケティングが主流の時代は、ターゲティングは年齢層や性別など、大雑把な括りでもそれなりの成果を挙げていました。
しかし、趣味嗜好が多様化した現代では、より詳細なターゲティング設定を求められるシーンが増えています。
精緻なターゲティングに役立つ手法のひとつが「ペルソナマーケティング」です。
 
「ペルソナマーケティング」は、たった一人の「架空のユーザー」を満足させるために、商品やサービスを設計・改良するマーケティング手法です。
設定するのは一人の「架空のユーザー」ですが、その背後には同じような価値観を持ったユーザーが多数存在するため、一人の「架空のユーザー」を満足させることは、その背後にいる多数のユーザーを満足させることにつながります。
 
「ペルソナマーケティング」では「29歳既婚男性、東京都渋谷区在住、年収450万円、Web開発会社勤務、趣味は料理とアウトドアで……」といったようにターゲットを極めて具体的に設定します。
デザインをしていると、あれもこれもと様々な要素を付け足してしまいがちです。
しかし、このようにペルソナを設定しておくと、「このペルソナであればどのように感じるか、どのように使うのか」を基準にできるため、余計な要素が増えにくく、ブレのない訴求ポイントが明確なデザインをしやすくなります。

最後に

マーケティングの理解は、Webデザイナーがスキルアップするための有効な手段です。
「キレイなデザイン」ができるWebデザイナーはたくさんいますが、「売れるデザイン」ができるWebデザイナーとなるとそう多くはありません。
マーケティング視点を活かしたデザインができることは、デザイナーにとっての差別化ポイントとなるのです。

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