フリーランスWebディレクターの年収は?案件の単価相場も解説!

フリーランスWebディレクターの年収は?案件の単価相場も解説!
年収アップを目指し、フリーランス転向を検討中のWebディレクターもいるでしょう。本記事では、フリーランスWebディレクターの平均年収や高年収を得るのに必要なスキルなどについて解説します。「自分もフリーランスになれるだろうか」と思っている人は、ぜひご覧ください。

目次

フリーランスWebディレクターの平均年収はどれくらい?

まずは、レバテッククリエイターの掲載案件、および単価診断ツールから導き出される平均年収を見ていきましょう。データは2021年6月時点のものを参照しています。

レバテッククリエイター掲載の案件なら年収480万円~900万円

レバテッククリエイター掲載案件の月額単価は、40万円~75万円ほど。これを単純計算で12カ月分にすると、年収480万円~900万円ほどとなります。ただし、税金や社会保険料も考慮する必要があるため、あくまでも額面の金額と考えてください。

また、上記の金額を見てもわかるように、同じレバテッククリエイター掲載案件でも単価・年収額には差が生まれています。年収額はクライアント企業の規模や業務内容、本人のスキルレベル・経験などによっても変動することを覚えておきましょう。

単価診断ツールでは経験年数に応じて約300万円~700万円

レバテッククリエイターの単価診断ツールでは、Webディレクター経験年数に応じて以下の結果になりました。ブランク年数はすべて「なし」で診断しています。

・なし…月単価25万円→年収300万円
・1年未満…月単価30万円→年収360万円
・1年~2年…月単価38万円→年収456万円
・2年~3年…月単価47万円→年収564万円
・3年~5年…月単価55万円→年収660万円
・5年以上…月単価58万円→年収696万円

一般的には、経験年数が長い人の方が単価や年収が高くなるとされます。しかし、同じくらいの経験年数があっても、必ず上記と同等の年収が得られるとは限りません。こちらも目安のデータとして参考にしてください。

Webディレクターの年収については以下の記事でも言及しています。気になる方は参考にしてみてください。

関連記事:Webディレクターの年収相場は高い?収入を上げる方法も解説!

高年収を得るフリーランスWebディレクターに必要なスキル

会社員時代よりも高い年収を得るには、相応のスキルが要求されます。ここでは、高年収のフリーランスWebディレクターに必要なスキルを見ていきましょう。

提案力

Webディレクターの主な業務は制作現場のとりまとめですが、ときに自らアイディアを提示することで、プロジェクトの方向性がさらに良いものになることもあります。

メンバーの意見をまとめるだけでなく、積極的な提案もできれば、関係者から信頼が得られるでしょう。

マネジメント力

Webディレクターは管理を行う職種であるため、高年収を目指すなら当然高いマネジメント力が求められます。メンバー配置やスケジュール、納品物の品質など、さまざまな面に責任を持ちながらプロジェクトを成功に導かなければなりません。

マネジメントにおいては、アクシデントに備えることも大切です。リスク想定を事前にしていれば、突発的なトラブルが発生しても流れを止めずに制作が継続できるでしょう。

統計学に基づく分析力

統計学の専門知識に長けていれば、より市場価値が高いフリーランスWebディレクターになれる可能性があります。

抽出されたデータ同士の相関関係や特定のパターンを見出すことで、有益な施策が実行しやすくなるでしょう。統計学に基づく分析力でクライアントの利益創出につながる提案ができる人は、先方からの信頼度も増します。

マーケティングの知識

Webサイトの集客力を高めるためのマーケティング知識も、フリーランスWebディレクターにとって有用です。

マーケティングは、リスティング広告やディスプレイ広告、リターゲティング広告、SEOなど多様な手法から成り立っています。幅広い手法の中から、クライアントの目的や課題に合ったものを選択する手腕が問われるでしょう。

フリーランスが年収を上げていくためにはスキルアップ必須。以下の記事ではスキルアップの方法を解説しているので、参考にしてみてください。

関連記事:Webディレクターがスキルアップするには?キャリアの方向性や学習方法を解説

フリーランスWebディレクターになる際の注意点

フリーランスは好きな案件を選んで働ける、実力次第で会社員時代よりも高年収が得られるといったメリットがある一方、注意しなければならない点もあります。フリーランスに憧れている人は、下記に留意のうえで転向の可否を判断してください。

スキル証明が難しい

案件を受注する際はクライアントに自身のスキルをアピールする必要がありますが、Webディレクターはこのスキル証明が難しい職種であるとされます。Webディレクターのスキルは、目に見える形で提示しにくいためです。

エンジニアはコードを公開することで、デザイナーはポートフォリオを作成することで客観的なアピールができますが、ディレクションスキルは同様にはいきません。

手がけたWebサイトの収益を具体的な数字として伝えるなど、工夫を要するでしょう。大規模な案件を経験していれば、チームの人数などもひとつの指標になります。

案件により業務内容が異なるため、マッチングが難しい

Webディレクターの業務内容は案件ごとに異なる傾向があるため、自身のスキルと経験が参画希望の案件に合致するとは限りません。フリーランス転向時は、マッチングが難しく案件が見つかりにくくなる恐れがあることを覚悟しましょう。

制作進行管理の経験だけでは、おいしい案件を請けられないことも。事業会社でサイトの分析、運用改善を経験するなど、マーケティング要素のある経験をつけられるとよいでしょう。

収入が安定しない可能性がある

Webディレクターだけではありませんが、フリーランスには会社員のような固定給がないため、収入が安定しなくなる可能性があります。クライアントを一カ所に絞っていると、契約満了に伴い収入が途絶えてしまうでしょう。

フリーランスで生計を立てていくには、継続的な案件受注が不可欠です。幅広い案件で通用するスキルを身につけるのはもちろん、営業が苦手な人はフリーランス向けエージェントを活用する手もあります。

フリーランスWebディレクターの需要と将来性

最後に、フリーランスWebディレクターの需要と将来性を見ていきましょう。

フリーランスWebディレクターの需要は伸びていく

Webディレクターの需要は、今後ますます伸びていくことが予想されます。企業のPRをWebサイトで実施するのが当たり前の世の中になり、Webサイト制作に従事する人材が多数求められているためです。

Webサイトを持つ企業が増えれば、それだけ価格競争も激しくなると考えられます。限られた予算でその企業に合った良質なWebサイトが作れるWebディレクターの需要は、特に高まると考えられるでしょう。

フリーランスWebディレクターの将来性は期待できる

企業規模を問わず、あらゆる会社でWebサイトが作られ続けることを考慮すると、Webディレクターは将来性が期待できる職種であるといえます。とりわけスキルと経験を兼ね備えたフリーランスWebディレクターは、多くの職場で歓迎されそうです。

ただし、ITの進歩に伴い、Webサイト制作の技術や手法も日進月歩で発展していく可能性がある点には留意してください。高いスキルを持っている人も、フリーランス転向後は定期的に自身の知識を見直し、スキルアップし続ける姿勢を持ちましょう。

まとめ

フリーランスWebディレクターの年収は、案件を出す企業、本人の実力次第で変わります。フリーランスになって高年収を実現したい人は、独立のリスクを把握したうえで、収入アップにつながるスキルを身につけましょう。

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