Webディレクターがスキルアップするには?キャリアの方向性や学習方法を解説

Webディレクターがスキルアップするには?キャリアの方向性や学習方法を解説
Webディレクターとして経験を積んだものの、どうスキルアップしていくべきか悩む人は多いもの。キャリアを考えるとこのままではいけないと考えているあなたのために、Webディレクターのキャリアやスキルアップの内容について解説します。

目次

まずは最低限必要なスキルをチェックしよう

まずはWebディレクターとして身につけておくべき必要なスキルから整理しましょう。この基本スキルが不十分な場合は、基礎固めに取り組むのがおすすめです。

プロジェクトを牽引するリーダーシップ

プロジェクト全体の進行管理を担うWebディレクターには、チームを引っ張るリーダーシップが欠かせません。さまざまな職種の人たちをまとめて、案件を成功に導くことが求められます。

メンバーを牽引していくことだけがリーダーシップではなく、チームの特徴に応じてアプローチを変えることが必要。一般的には、支配型・緻密型・サーバント型・ビジョン型の4つに分けられます。

チームメンバーが未成熟である場合は支配型の強力なリーダーシップを発揮し、論理性や合理性を好むメンバーが多い場合は緻密型のアプローチをするなど、状況に応じてスタイルを使い分けられるとよいでしょう。

タスク・スケジュール・予算を管理する力

タスク・スケジュール・予算の管理は、Webディレクターの基本的な役割のひとつです。適切にタスクを分解し、必要な人員の確保と配置を行った上で、現実的なスケジュールをひくことが求められます。

立てたスケジュールに対して、遅れやトラブルがないかを監督するのもWebディレクターの役目。遅れが発生する場合は、前もってクライアントに相談して調整するなど、早め早めに動くことができるかどうかも重要です。

制作進行管理は、案件が大きいほど難易度が上がってきます。1000万円以上の規模でも滞りなく管理できる力を身につけておきましょう。

誰とでも良好な関係が築けるコミュニケーション能力

多くの人とのコミュニケーションが発生するWebディレクターは、誰とでも円滑に物事を進められるコミュニケーション力がマスト要件。ビジネスマンとしての礼儀正しいコミュニケーションと、相手の懐に潜り込むフランクなコミュニケーションを使い分けられるとベストです。

相手に合わせるコミュニケーションは比較的簡単ですが、言うべきことをはっきりと伝えるのは難しい技術。相手を不快にさせないよう配慮しつつも、こちらの要望や提案を通すのは簡単ではないので、交渉などに使われる心理テクニックを学ぶのもよいでしょう。

とはいえ、テクニックだと分かるコミュニケーションはかえって不快に思われるので、その場の空気を読むことも必要です。どんな場面でも柔軟なコミュニケーションがとれるよう訓練しておきましょう。

プログラミングやWebマーケティングの基本的な知識

ドメインやサーバーなどのWebサイトの基礎知識に加えて、HTML/CSS、JavaScriptの知識は最低限必要です。もちろん実装できるほどのスキルは必要ありませんが、コードを見ればだいたいの内容が理解できるようになっておきましょう。

また、Webマーケティングの基礎知識も身につけておくのがおすすめ。運用はできなくても、どのような手法があるのか、どのような仕組みになっているかは理解しておきましょう。サイト制作においては、SEO知識が必須になるので、SEOだけでも押さえておくようにしてください。

以下の記事では、Webディレクターに必要なスキルをより細かく解説しています。基礎が十分ではないかもと思った方はこちらも参考にしてみてください。

関連記事:Webディレクターに必要な基本スキル13選!最低限身につけたいことを解説

スキルアップするには?プラスで身につけたいこと

Webディレクターとして基礎的なスキルはもう身についている、という人は、これから紹介するスキルを身につけて、ワンランク上のWebディレクターを目指しましょう。

スキルを紹介する前に考えていただきたいのが、自分の将来のイメージです。Webディレクターのスキルはマルチな分、どの方向に伸ばしていきたいかをしっかり考えておきましょう。イメージがつかない場合は得意不得意や好き嫌いをベースにしてみてください。

WebデザインやUXの知識

WebデザインやUXの知識があると、Webディレクターとしてさらに一歩先へいくことができます。要件定義の際にUI/UXの観点を加えることができれば、より成果のあがるサイト制作ができるでしょう。

Webデザインの知識に加えて、ユーザーインタビューやアクセス解析などのスキルがあればUXデザイナーとしてキャリアアップも可能。ワイヤーフレームを作ったり、ユーザー体験を考えたりするのが好きな人におすすめです。

基本的な知識は書籍でインプットすることができますし、通常業務の中でもアウトプットの機会はあるでしょう。学んだことを企画提案の中に盛り込むかたちで実践してみてください。

バックエンドのプログラミング知識

フロントエンドの知識に加えて、バックエンドの知識があると、サーバー構築やデータベース構築などの案件もスムーズに対応ができます。詳しく知らなくても何とかなりことはありますが、工数の把握を適切にできないなど弊害がおきてしまうでしょう。

知識がないと納期や仕様を検討する上でエンジニア任せになってしまいます。それでは一流のWebディレクターとは言えません。エンジニアと対等に仕事をするためにも、バックエンドの知識を身につけておくのがおすすめです。

フロントエンドに比べると、とっつきにくい領域ではありますが、ドットインストールなどの動画学習サービスを利用すれば比較的学びやすいでしょう。知見が深くなればテクニカルディレクターとしてキャリアを伸ばしていくことも可能です。

Webマーケティングの運用

基本的な知識だけでよかったWebマーケティングも、実践的なスキルを身につけていくことをおすすめします。どんな手法があるか知っている状態から、運用できる状態にまで変化できるといいでしょう。

SEOに強いWebサイトの構築、SNS運用、リスティング広告、Googleアナリティクスを使ったサイト分析など、選択肢はさまざま。すべてマスターするのは難しいので、どれかひとつ強みが持てるとよいでしょう。

普段の業務では実践する機会がないという場合は、自分でブログを立ち上げるのがおすすめ。自分でコンテンツを作る必要はありますが、月数千円でSEOやサイト分析を実践することができます。

うまくいけばアフィリエイト広告を貼って収益化も可能ですので、実務スキルを伸ばしながら小遣い稼ぎもできて一石二鳥です。

クライアントの要望を上回る提案力

これまではクライアントの要望通りに制作ができればOKでしたが、より成果を出すためにはどうすべきか提案ができるようになりましょう。そのためには分析力や課題解決力が必要。ロジカルな思考に苦手意識がある場合は、鍛えておくのがおすすめです。

ロジカルシンキングのノウハウは世の中に溢れていますし、いつでも実践可能。案件の企画や要件定義段階でよりよい提案ができるよう、意識的に実践してみてください。市場価値の高いWebディレクターでいるために、提案力はしっかり磨いておきましょう。

マネジメントやチームビルディングの力

Webディレクターとしてのスキル以外にも、後輩の育成やチームビルディングに注力するのもおすすめ。管理職としてのキャリアアップを視野に入れた動きになります。マネジメントはどの会社でも必要とされており、最も汎用的なスキルと言っても過言ではありません。

後輩の育成においては、スキル面だけでなく、仕事に向き合うスタンスの教育が必要。人によって能力や考え方が異なるため、ひとりひとりの状況にあわせてアプローチを変えることが求められます。

この経験をたくさん積むことがマネジメント力を上げる唯一の方法であり、一朝一夕には身につきません。失敗を繰り返しながら経験を貯めていくことを念頭において取り組んでみてください。
以下の記事ではWebディレクターのキャリパスを解説しています。スキルアップの先にどのようなキャリアを歩めるのか、イメージがつきやすくなると思うので、こちらもぜひ参考にしてみてください。

関連記事:Webディレクターのキャリアパスを解説!スキルを活かしてキャリアアップしよう

スキルを身につけるにはどうすればいい?

必要なスキルは理解したものの、どのように身につければよいのか分からないという方も多いでしょう。スキルを身につけるには、書籍によるインプットと実務によるアウトプットが基本です。本を読んでスキルがついたような錯覚を起こすこともありますが、実務に活かすことができなければスキルとは言えません。

体系的に学んだ知識を実践し、その結果うまくいったか、うまくいかなかったのか、その原因は何なのかを振り返りましょう。可能であれば、上司や同僚にフィードバックをもらうのがベスト。インプット、実践、振り返りのサイクルを通してスキルは身につきます。

逆に言えば、実践できる機会がなければスキルは身につきません。自ら手を挙げて実践できそうな案件に携わったり、副業として関わってみたりする必要があります。今の環境では難しいという場合は、転職や独立も検討してみてください。

まとめ

市場価値の高いWebディレクターになるためには、基本的なスキルからさらにステップアップしていくことが重要です。ある程度基本的なことはひとりでできるようになったというWebディレクターは、本記事を参考にさらなるスキルアップを目指してくださいね。 

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