Webディレクターの年収は低い？収入アップの方法は？

Webディレクターへのキャリアアップを考えている人の中には、「Webディレクターは年収が低い」という噂を耳にして不安に感じた方もいるのではないでしょうか。本記事では、Webディレクターの平均年収に加え、年収アップする方法や将来性についても解説します。

目次

• Webディレクターの年収は低いって本当？
• 高収入を得るWebディレクターには特徴がある
• Webディレクターが年収アップする方法
• Webディレクターはフリーランスの方が稼げる？
• Webディレクターは将来性ある職種といえる？
• まとめ

Webディレクターの年収は低いって本当？

Webディレクターの年収はなぜ低いといわれるのでしょうか。その理由と、Webディレクターの平均年収を見ていきましょう。

Webディレクターの年収が低いといわれる理由

Webディレクターの年収が低いといわれる理由の一つに、業務の評価が難しいことが挙げられます。スキルレベルが一目瞭然のコーディングやデザインとは異なり、ディレクションは目に見える形として残るものではありません。

それゆえ、評価がうまく機能せず、自分の働きに対して正当な報酬をもらえていると感じる人が少ないのだと考えられます。

進行管理と品質管理の両方に携わっていると、「雑用係」とみなされてしまうこともあります。Webディレクターのスキルレベルをアピールするためには、サイト制作によって出た利益やチームの規模などを具体的な数字として提示する工夫が必要です。

Webディレクターの推定年収は400万円～500万円ほど

さまざまな求人サイトのデータを確認してみると、Webディレクターの年収は、400万円～500万円ほどと推定されます。全体的な平均年収と比較しても決して低くはない水準です。

年齢が上がるほど平均年収は高くなるのが一般的ですが、20代前半で500万円を超える年収を得ている人もいれば、40代で200万円台という人も。実力によって大きく差がつくため、これも年収が低いと感じる人がいる要因のひとつでしょう。

年収を決定づける要素は、在籍企業や個々のスキルなど多数あります。Webディレクターになれば必ず400万円～500万円が得られるとは限らないため、上記は目安の金額であることに留意してください。Webディレクターの年収については以下の記事でも解説しています。

関連記事：Webディレクターの年収相場は高い？収入を上げる方法も解説！

高収入を得るWebディレクターには特徴がある

高年収を得るWebディレクターには、いくつかの特徴があるとされます。以下に、高収入Webディレクターの特徴の例を3つ挙げました。

事業の内容と目的を深く理解している

Webサイトから高い利益を生み出すには、商品やサービスに関する知識をはじめ、クライアントの事業全体を深く理解することが肝要です。成果を出すためには、単にクライアントの好みに沿ったWebサイトを制作するのでは不十分でしょう。

クライアントの事業に対する理解力があれば、そのクライアントならではの強みや販売戦略を踏まえた提案が可能。マーケティング視点を持ったWebディレクターは引っ張りだこになるでしょう。

クライアントの要望に柔軟に対応できる

クライアントから「制作期間をもう少し短くできないか」というような難しい要求をされることもありますが、仕事ができるWebディレクターはすぐにNOとは言いません。

まずは、予算やメンバーにかかる負担、品質が保てるかどうかなどを総合的に検証。そのうえで可能と判断できれば、要望を受け入れたり、より現実的なスケジュールを再提案したりして、クライアントのメリットに寄り添うよう努めます。

起こり得るリスクが想定できる

スキルが高いWebディレクターは培った経験から、起こり得るトラブルを事前に予測し、それらに対する準備もある程度できると考えられます。

バグの発生や作り直し、メンバーの病欠といったリスクを想定できていれば、業務がスムーズに進むでしょう。逆に、こうした事態への想像力を欠いていれば、メンバー追加や予定の立て直しなどの調整が必要になりかねません。

高収入の有能なWebディレクターになるためには、要件定義の重要性を意識することも大切。下記記事も併せてチェックしてみてください。

関連記事：丁寧な「要件定義」がWebディレクターの武器になる

Webディレクターが年収アップする方法

続いて、Webディレクターが年収を上げる方法を見ていきましょう。

年収アップにつながるスキルを習得する

現在よりも年収アップするには、自身の市場価値を高めるスキルの習得が大切になります。たとえば、多くのメンバーをまとめるための人材マネジメントスキル、ユーザーの使い勝手を考慮する際のUI/UXの知識などです。

マーケティング面での専門性も、Webディレクターとしての希少性を高め、年収アップの一助となるでしょう。たとえばGoogle Analyticsを使ったサイト分析ができる、Google OptimizeでABテストができるなどといったスキルは汎用性が高いといえます。

年収水準が高い企業に転職する

同一業界で年収水準が高い企業があれば、そちらに転職するのも手です。同業他社で働いていたWebディレクターは一から教育する必要がなく、自社にも活かせるノウハウを有する可能性があり、高い年収額を提示してでも欲しいと考える企業もあります。

年収の高い企業は、必ずしも大手企業や大企業であるとは限りません。企業規模にかかわらず、高スキルのWebディレクターの価値をよく理解している会社であれば、高年収を提示してくれる場合があります。

他職種にキャリアアップする

Webプロデューサー、Webマスターのような上流の職種にキャリアアップすることで、Webディレクター時代より年収が上がることもあります。もしWebディレクターとして年収を上げるのが難しいと感じた場合は、キャリアアップも検討してみましょう。キャリアの方向性は以下の記事を参考にしてみてください。

関連記事：Webディレクターのキャリアパスを解説！スキルを活かしてキャリアアップしよう

Webディレクターはフリーランスの方が稼げる？

高度なスキル、豊富な経験と実績を持つWebディレクターは、フリーランスを目指すのも良い方法であるといえます。フリーランスは会社員と異なり、働いた分だけ収入が得られ、条件さえ合えば高単価案件に参画できるケースもあるためです。月単価100万円を超える案件もあります。

フリーランスは基本的には自ら営業して案件を獲得しなければなりませんが、フリーランス向けエージェントを利用すればその手間を省くことが可能。税金の手続きを代行してくれるエージェントなら、事務作業にも時間を割くことなく本業に集中できるでしょう。

フリーランスのリアルについては以下の記事を参考にしてみてください。メリットやデメリット、どのように案件を得るかのイメージがつくでしょう。

関連記事：フリーランスのWebディレクターはどうやって稼ぐ？案件獲得の方法は？

Webディレクターは将来性ある職種といえる？

Webディレクターは将来性が期待できる職種であるといえます。インターネットの普及とともにWebサイトそのものの数が増え、種類も多様化したため、Webディレクターを必要とするプロジェクトの需要はますます高まっています。

Webディレクターの仕事はコミュニケーションが中心であるため、AIや機械による自動化は難しいポジションです。各部署や関係者らと円滑にコミュニケーション力がとれるWebディレクターは、今度も引き続き必要とされるでしょう。Webディレクターの将来性については、以下の記事でさらに詳しく解説しています。

関連記事：Webディレクターに将来性はある？市場価値の高い人材になる方法を解説

まとめ

「Webディレクターの年収は低い」という意見もあるようですが、個々のスキルと努力次第では高収入を得られる可能性があります。Webサイト制作の需要は高く、Webディレクターの活躍領域は今後も広がっていくでしょう。市場で求められ続けるためには、向上心をもってスキルアップに励むことが重要です。