Webディレクターに必要な基本スキル13選!最低限身につけたいことを解説
プロジェクトの進行管理を担うWebディレクター。身につけられるスキルは無限といっても過言ではありませんが、最低限必要なスキルはどのようなものがあるのでしょうか。本記事では、駆け出しのWebディレクターがまず身につけたい基本スキルをご紹介します。
目次
Webディレクターが身につけたい基本スキル13選
デキるWebディレクターになるには、リーダシップや論理的思考力のようなソフトスキルと専門知識などのハードスキルをバランスよく習得しておくのがベストです。以下で紹介するスキルを参考に、足りないスキルを補っていきましょう。
メンバーを引っ張るリーダーシップ
プロジェクトに関わるメンバーを牽引していくために、リーダーシップは最も重要な要素です。チーム全体で目標達成をするためにはどうすればいいか、チームで一致団結するにはどうしたらいいかを考え、メンバーを引っ張っていく必要があります。
いくらWebに関する知識が豊富でも、リーダーシップをもってメンバーを引っ張っていくことができなければ誰もついてきません。的確かつ素早い意思決定を行い、プロジェクトを推進していくのがWebディレクターに求められるリーダーシップです。
書籍などで考え方をインプットするのはもちろん、上司や現場のメンバーから積極的にフィードバックをもらって磨き上げていくのが一番の近道でしょう。
メンバーの意欲を上げるピープルマネジメントスキル
Webディレクターはプロジェクト全体を管理しなければならないポジションですが、なかでも大変なのがピープルマネジメントです。人をうまく動かし、士気の高いチームを作れてこそ一流のWebディレクターといえるでしょう。
人は機械ではないので、日によってパフォーマンスや体調、気持ちに変化が出て当然。スキルレベルや性格、得手不得手、モチベーションの源泉などは、人によって全く異なります。全員が合理的に考えられるのであれば簡単ですが、感情によって左右されることも多いため、ピープルマネジメントは難しいのです。
マネジメントをするにあたっては、すべてを自分の思い通りにしようとせず、ひとりひとりに合った手法で柔軟に対応していかなければいけません。はじめはつまづくことも多いですが、丁寧なコミュニケーションを心がけることが大切です。
円滑に物事を進めるためのコミュニケーションスキル
どんな仕事においてもコミュニケーションスキルは必要ですが、職種が異なる人たちの間に入るWebディレクターにとっては生命線ともいえるコミュニケーションスキル。
クライアントを納得させるためにうまく言葉や言い方を選んだり、各職種の特性を理解した上で依頼の仕方を変えたりと、常にコミュニケーションに工夫をこらさなければいけません。
相手の気持ちになって考えることが多いものの、下手に出すぎてもうまくいかないため、ときには厳しいコミュニケーションをとることも必要です。
相手の心理を理解し、どんなコミュニケーションをとるのがベストなのか、日頃から思考をめぐらせておきましょう。コミュニケーションが上手な人にコツを聞いてみるのもおすすめです。
クライアントの要望やメンバーの思いを引き出すヒアリング能力
人によっては、言いたいことがうまく言語化できなかったり、自分でも気づいていない潜在的な気持ちがあったりします。それをうまく引き出すヒアリング能力もWebディレクターには必要です。
クライアントもプロジェクトメンバーも、自分が言いたいことや思っていることをうまく言語化できていないケースはよくあります。質問の仕方に工夫をし、粘り強く対話する姿勢が必要です。
クライアントへのヒアリングであれば、ロールプレイングを実施するのもおすすめです。経験を積むことで上達していくので、積極的にヒアリングの練習をしていきましょう。
積極的に提案する能力
クライアントとの要件すり合わせの段階でも、プロジェクトの進行中でも、必要に応じて提案・提言ができなければ、Webディレクターは務まりません。
企画案を求められるような、前向きなケースであれば積極的に提案できる人もいますが、言いづらいことを提言しなければいけないときはどうでしょうか。納期に間に合わせるのが難しい、クライアントが企画したものを進めても効果が薄いなど、言いづらいことも出てきます。
そんなときに、しっかりと根拠を持って説明し、改善案や代替案を提案できないWebディレクターでは、よいアウトプットを出すことができません。はっきり言えないディレクターは甘く見られてしまうことにもつながるので、常に強い意思を持っておくことが必要です。
あらゆるパターンを考慮できる豊かな想像力
プロジェクトを遂行する上では、なにかとトラブルがつきもの。起こりうる問題をさまざまなパターンや状況ごとに想定しておくことも重要です。
また、トラブルだけでなく、何を進めるにあたっても想像力は必須。この仕様にしたらどんな影響があるか、この内容のコンテンツを作るとユーザーはどんなふうに思うかなど、Web制作において想像力はとても重要です。
想像力は経験によって鍛えられるものですが、成長速度を早めるには、日頃から考えることをクセづけておくのがよいでしょう。仮説を立てて、実際にやってみるPDCAを回していくことで想像力のあるWebディレクターになることができます。
情報を的確に収集できるリサーチ能力
何を作るにも、ユーザーのニーズや市場の動向など、情報を得るためには高度なリサーチ能力が必要です。リサーチなしでは、どんなものを作ればいいか見えてきません。
物事を調べるのによく使うのはネットですが、内容によってはネットだと得られないこともあります。必要に応じてユーザーインタビューを実施するなど、情報収集のチャネルは多く持っておくようにしましょう。
もちろん、リサーチした情報をきれいにまとめてアウトプットする力も必要。リサーチ、アウトプットの流れは日報を書くなど、日々の業務の中でも実践することができます。
プロジェクト全体を円滑に動かす進行管理能力
プロジェクトの進行にあたっては、計画やスケジュールを立てて納期通りに進めて行く必要があります。
タスクを分解して工数を見積ったり、いまの人員・予算で滞りなくプロジェクトが進められるのか考えたりと、円滑に進行させるために考慮すべきことがたくさんあります。
スケジュール通りにクオリティ高いアウトプットを出すためには、Webディレクターの進行管理能力が重要。プランニングポーカーを使って開発工数を見積ったり、ガントチャートを作って、案件の進行度合いを可視化したり、Webディレクターがうまくコントロールをする必要があります。
与えられた範囲で余裕を持って進められる予算管理能力
プロジェクトに与えられた予算内に抑えられるかも、Webディレクターの腕にかかっています。与えられた予算の中で、誰にどのような仕事を依頼するのか、何を準備するのかを事前に考えることも大切です。
どうしても途中で追加予算が必要になることもありますが、そうなったときにうまくやりくりができないか考えたり、予算をなるべく抑えて進めるための代替案を出したり、どうしようもないときにはクライアントに相談したりと、予算に関しても考えることがたくさんあります。
スケジュールと同様に、原則与えられた予算を超えることは認められません。その範囲でうまく成果を上げるためにどうすればいいかを考えるのも、Webディレクターの重要な仕事のひとつです。
Webマーケティング全般の知見
サイト分析やSNS、SEOなど、知っておくべきWebマーケティングの手法はたくさんあります。Webマーケティングがわかっていないとクライアントに最適な提案ができなかったり、要望に答えられなかったりと、弊害がうまれます。
たとえば、オウンドメディアを制作したいと相談された場合、SEOの知識がないと適切な要件定義ができません。きれいな見た目のメディアを作れたが、全然集客ができないとなっては本末転倒です。
Web広告の運用ができたり、サイト改善のための分析・施策立案をできたりするとベストですが、まずは基本的なSEOの知識を学んでおくと汎用性が高いでしょう。
ユーザーの気持ちがつかめるライティング・編集スキル
Webサイト制作において「言葉」は外せない存在。日本語を扱うので知識がなくても支障はありませんが、ユーザーの気持ちをつかむためのライティングスキルは習得しておくのがおすすめです。
最近は比較的費用をかけずに集客をできることから、コンテンツマーケティングを実施する企業が増えています。サイト制作に加えて、コンテンツのディレクションを求められることもあるので、ベーシックならライティングスキルはインプットしておきましょう。
自分で書いたり編集したりができなくてもよいので、ライターや編集者が作ったコンテンツを見て、良し悪しを判断できたり、フィードバックができたりするのが理想です。
ユーザー目線でサイトを制作するためのUI/UXの知識
ユーザー目線のWebサイトを作ることは、今では当たり前のこと。UI(ユーザーインターフェイス)、UX(ユーザーエクスペリエンス)を考慮した制作ができるようになりましょう。
UI/UXというと難しそうにも聞こえますが、要はユーザーが見やすく使いやすいWebサイトになっているか、ユーザーが使ってよかったと思えるような体験ができるかどうかという視点のことです。
ユーザー目線に立って考えられるかが重要なので、常日頃からさまざまなサービスに触れておくことをおすすめします。引き出しを増やしておくことが、UI/UXを考えることに役立つでしょう。
基本的なコーディング・デザインの知識
自分でコーディングやデザインができる必要はありませんが、基本的なことは理解しておきましょう。知識があればエンジニアやデザイナーとの会話がスムーズになります。
バックエンドからフロントエンドの知識に加えて、基本的なWebデザインのセオリー、デザイナーとエンジニアの業務範囲など、基本的なことは理解しておかなければ、Webディレクションはできません。
本を読んでインプットしたつもりでも、はじめのうちは分からないことがたくさん出てきます。その際に質問してひとつひとつ解消していく心構えを持っておきましょう。あまりにも初歩的なことを聞くと嫌がられるので、その点には注意してください。
Webディレクターがスキルアップするためには?
Webディレクターがスキルアップするためには、基本スキルを磨くことに加えて、新しい専門性を身につけていくことが必要です。たとえばマーケティングやライティングのスキルは、「知っている」という状態から「できる」という状態になったり、より幅広いプログラミング知識を身につけたり。Webディレクターがスキルアップする道は多岐にわたります。以下の記事では、Webディレクターのスキルアップ方法やキャリアの方向性を解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。収入を上げていくためには、戦略的にスキルを磨いていく必要があります。
関連記事:Webディレクターがスキルアップするには?キャリアの方向性や学習方法を解説
関連記事:Webディレクターのキャリアパスを解説!スキルを活かしてキャリアアップしよう
まとめ
Webディレクターが最低限身につけておきたいスキルについて紹介しました。たくさんあるように見えますが、テクニック的なことばかりではなく、多くが人間力を問うもの。たくさんの人を動かす職種だからこそ、人間力が問われるシーンが多くあります。幅広く知識を身につけつつ、トータルの人間力も上げる努力が必要です。
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