【プロが教える】Webデザイナー必見!受かる職務経歴書の書き方【フォーマット付き】

Webデザイナーが就職活動をするとき、ポートフォリオとともに重要になるのが職務経歴書。過去に担当した業務内容や勤務先についてまとめられた書類は、Webデザイナーの実績や能力を示す自己PRツールになります。

そこで今回は、Webデザイナーが職務経歴書を書くときに押さえるべきポイントについて解説。レバテックキャリアのコンサルタントとして、年間約100人のデザイナーと接し、採用企業側の事情にも詳しい山田諒さんに、面接に呼ばれる職務経歴書の書き方について聞きました。

記事の最後には、レバテックで提供している職務経歴書のテンプレートがダウンロードできますので、そちらも併せてご利用ください。


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レバテックキャリア コンサルタント
山田諒(やまだ りょう)

人材育成会社を経てレバレジーズ(現レバテック)株式会社へ入社。現在はエンジニア・クリエイターに特化したキャリアアドバイザーとして転職支援を行っており、履歴書や職務経歴書の添削指導にも力を入れている。

目次

職務経歴書の役割は「成果物の裏側にある情報」を伝えること

Webデザイナーのなかには、ポートフォリオさえ作りこんでおけば、履歴書や職務経歴書の記入は簡単でいいと考えている人もいるようですが、それは誤り。レバテックキャリアのコンサルタント山田諒さん曰く、ポートフォリオと履歴書・職務経歴書にはそれぞれ別の役割があるのだそう。

ポートフォリオは、Webデザイナーにとって作品集のこと。一方、履歴書は求職者の基本的なプロフィール情報を伝えるための書類で、職務経歴書はキャリアやスキルについてまとめた自己PR資料です。職務経歴書はこれまでどういった案件を何人くらいのチームで手がけ、そのなかでどんな業務に従事してきたのか、といった仕事のスキルレベルを伝える役目を果たします。
 
企業は職務経歴書から、デザインのセンスや絵の上手い下手といったことではなく、ポートフォリオからは読み取ることのできない成果物の裏側にある物語を知りたいと考えているんです。

特にプロジェクトではチームで仕事をすることが求められるため、職務経歴書に書かれた過去の案件規模やチームの人数などから、コミュニケーション能力の有無を判断されるケースが珍しくないと言います。
 
Webデザイナーのなかには、ただ上からの要望を反映するために作業する人材と、サービスや商品を理解したうえで課題を見極め、ディレクターなどの関係者と意思疎通を図りながら仕事を進める人材がいます。

企業が求めるタイプはさまざまですが、ポートフォリオからそうした情報を読み取るのは難しいですよね。そこで職務経歴書が、求職者のスキルレベルや志向性を判断する貴重な情報源になるというわけです。

採用担当者は職務経歴書のココを見ている!

職務経歴書には職歴やスキル、得意とする分野など複数の記入項目があります。そのなかで企業は、具体的にどの情報に注目しているのでしょうか。山田さんは、職務経歴書の作り方について4つのポイントを挙げてくれました。
  • 自社の仕事に近い「業務経験」「スキル」があるか
  • 熱意・地頭を計る「自己PR」
  • 「語彙力」「伝える力」は十分にあるか
  • センスを確かめる「読みやすさ」

それぞれ詳しく見ていきましょう。

自社の仕事に近い「業務経験」「スキル」があるか

中途採用の場合、まず多くの企業が募集職種の業務内容に近い経験があるかどうか、類似コンテンツに携わった経験があるかどうかを見ています。企業はやはり、中途採用に即戦力を求めるためです。
 
もし、求人票の業務内容とは異なった経験をお持ちでも、少しでも活きると思われるものがあれば書いてください。直接は関係なくても、企業側に響く可能性があります。例えば、制作会社で顧客との折衝を行うWebデザイナーのポジションに応募する場合、それまでに営業や接客の経験があれば、顧客が欲しい情報をヒアリングする力がありますなどとアピールできますよね。

熱意・地頭を計る「自己PR」

また、Webデザイナーが職務経歴書のなかでもっとも慎重に記入するべき項目が、「自己PR」だと山田さんは語ります。
 
自己PRは、職務経歴書のなかで企業がもっとも注目している項目の一つ。企業によっては応募者の熱意がよく現れる部分だとして、選考基準としてのプライオリティーを最上位に設定しているところもあるぐらいです。
 
ですから、情報量があまりに少ないとやる気がないと判断されかねないですし、定型文にありそうな自己PRは、企業の関心を下げる要因になります。セールスポイントを、ただ「◯◯が得意です」などと記すのではなく、それを裏付ける具体的な業務やエピソードと絡めて、ロジカルに書くことが求められます。企業は自己PRの文面で、熱意・地頭の良さを計っているんです。

「語彙力」「伝える力」は十分にあるか

また、語彙力があるのか、伝える力があるのかどうかについても、企業は職務経歴書を通してチェックしていると言います。

とあるメディア企業から「Webデザイナーとしてのスキルに不足はないけれど、自己PR文に稚拙な表現が多いので、今回は採用を見送りたい。おそらく弊社のディレクター陣と上手くコミュニケーションを取れないだろうと思います」と、残念なお返事をいただいたこともありました。

センスを確かめる「読みやすさ」

他にも、Webデザイナーとしてのセンスを見られるのが、職務経歴書の読みやすさやレイアウトの部分だとか。デザイナーという職業柄、採用担当者が読みづらいレイアウトで作られていたり、テキストがメリハリなく並べられていたりすると、書類選考の通過率に影響が出るそうです。 

人材コンサルタントが解説する「良い職務経歴書」「悪い職務経歴書」

では、Webデザイナーの職務経歴書の良い例と悪い例を挙げ、山田さんにそれぞれを解説してもらいましょう。自分が作成したものと見比べながら、良い点は取り入れ、悪い点は修正してみてください。

良い職務経歴書の例

 
スキルはツール使用期間、業務内容と併記。 ポートフォリオのURLも忘れずに

まず、良い例のなかで山田さんが目をつけたのは、1ページ目にレイアウトされた「使用スキル」の部分です。

ご覧いただくと、しっかり情報が整理・表記されていることが分かります。一つのスキルにつき一つずつ項目を設けて記入しているほか、ツールの使用期間と併せ、そのツールを使って具体的にどんな業務を行ってきたのかも併記しています。

ただスキルがあると書くだけでは、それがどのレベルにあるのかまで企業が読み取ることは難しくなります。企業側のストレスを減らし、ミスマッチを防ぐためにも、こうした書き方が効果的です。

また例の通り、コーディングについてはスマートフォンサイトの経験があれば表記したり、企画提案やアクセス解析などのスキルがあれば併せて書いたりすることで、企業からの注目がより集まりやすくなるそう。

さらに、ポートフォリオサイトのアドレスを職務経歴書のなかに書くことも、忘れてはならないポイントの一つだと山田さんは語ります。

応募書類を確認する企業側の時間は限られていますし、ただでさえ企業がWebデザイナー採用のために目を通さなくてはならない資料は多いもの。そうしたちょっとした気遣いで差がつくことは、少なくないです。 

職務経歴には、実績や成果物も書く。数字を入れ、企業に効果的アピール
 

職務経歴の欄についても、どれだけ具体的に分かりやすく書けるかがポイントになると言う山田さん。

勤務した企業や業務内容について、時系列でただ情報を羅列する作り方はNGです。できるだけ情報をカテゴライズして箇条書きにし、プロジェクト名や成果物、開発環境、使用言語・ツールなどについても表記するといいでしょう。

例では、所属部署ごとに職務経歴を分けて記載しているほか、担当した業務内容をリストで抑えたすぐ下に、成果物を載せたポートフォリオサイトのページアドレスを掲載し、誘導しています。手がけた仕事について言葉で伝えた後に、その成果物をビジュアルで見せる。これだと、どんなデザインをしてきたのかが、分かりやすいですよね。さりげないですが、考えられた流れです。

実際には、担当したサイトやサービスの名称は記されているのに、肝心のURLが記載されていない場合が多いんです。採用担当者に作ったものを見てもらう貴重なチャンスを、逃さないようにしてください。

また、例では経歴ごとに【ポイント】という項目を設けて、実績を1~2行の文章で端的に表記しているのも、参考にしたいテクニックの一つだと言います。

例えば、“CVRが昨年比で1.5倍になった”“半年間でPVを200%伸ばした”など、具体的な実績を数字で入れ込むことも、評価につながります

営業やコンサルタントの方などは、職業柄つねに数字を意識して仕事をされる傾向にあるのですが、それに比べてクリエイターやエンジニアの方は、数字を追う意識が弱いという印象を企業は持っていることが多いです。ですから数字を交えて成果をアピールすれば、企業に評価されやすくなります。

経歴に空白を作らない。 スクール時代の取り組みなどもプラス材料に

さらに、職務経歴には空白期間を作らないことも大切です。離職中に勉強していたことがあれば、忘れずに記入してほしいと山田さんは話します。

企業は、離職中に何をしていたのかも気にします。例では、Webデザインのスクールに通って勉強していたこと、またその間にクラウドソーシングサイトを通じてフリーランスとして複数のデザイン案件に携わっていたことを記しています。

これなら、離職中もキャリアアップに励んでいたことが分かりますし、学びながらもフリーで案件を取りに行っていたことが見て取れることから、働くことへの積極的な姿勢が伝わりますよね。

自己PRには、スキル+スキルがどう役立つのかと、裏付けになる経験・実績を
 

続いて、例にある戦略的に作りこまれた自己PRについても、山田さんは触れました。

「デザイン力」と「コミュニケーション力」、2つのスキルを柱に、それぞれ根拠となる経験や実績を本文で押さえる構成になっているので、説得力があります。また、2つの小見出しに、CSや数字につながるデザイン力、社内外のスタッフをまとめるコミュニケーション力と、スキルがどう役立つかについての情報を入れ込んでいるのも、訴求力が高いですよね。

さらに、他社分析をしながら、直感ではなくデータに基づいてデザインをしていたことや、社内外のスタッフをまとめていた経験を盛り込むなど、採用のフックになりそうな言葉や要素を随所に散りばめているところも、見習いたい点です。

応募企業の業界、開発体制に合わせて自己PRを書き分ける

ほかにも、山田さんは自己PRの書き方について、幾つかコツを教えてくれました。

応募企業の業界に合わせて、自己PRを書き分けるのも効果的です。例えば、教育系を手がけてきた方が、エンタメ系企業への転職を希望される場合、“趣味でエンタメ系サイトを作っていること”をアピールしたり、業務でも柔らかいテイストの制作実績があれば、それについて書くと良いでしょう。

また、応募企業の開発体制によっても、自己PRの書き分けは有効です。はっきりと分業体制が敷かれている場合には、手がけてきた業務の専門性を全面に押し出します。一方、マルチタスクを求められる環境なら、デザイン以外の業務経験についても厚めに書くようにしてください。

悪い職務経歴書の例

 
情報が少なく、業務内容や実績など具体性に欠ける

次に悪い例を見てみると、良い例と比べて全体的に情報量が少ないことが分かります。それについて、山田さんは次のように述べています。

一見、コンパクトにまとまっているようですが、情報が不足しています。職務経歴もプロジェクトごとにまとめられ、その規模や当時の役職については表記されているものの、業務の詳細や実績が書かれていません。

これでは各プロジェクトで具体的にどんな業務に携わり、自分がどういう成果を挙げてきてたのか、企業に上手く伝わらないですよね。成果物に関する説明が不足していたり、URLが表記されていないことも、減点対象です。わざわざ成果物について調べる必要が出てくるので、企業に読み進める気を無くさせてしまう可能性があります。

空白期間がある。フリーランスでの活動詳細を書かない

また、会社履歴に空白期間があり、それを補足する十分な情報が記載されていないことについても、山田さんは目を留めました。

例の冒頭では、5年間フリーランスとして活動していたことが述べられていて、よく読んでいくと活動時期が空白期間にも重なっていることが分かるのですが、それでは情報が不十分です。職務経歴詳細の部分に、フリーランスとしての活動をまとめて掲載したほうがいいですね。

フリーランスとしての経験はキャリアの一つなので、職務経歴に入れないのは非常にもったないないです。例のような書き方だと、実際はどんなにがんばっていても、片手間でフリーランスの案件をこなしてきたという印象を与えてしまう心配があります。

裏付けがなく、説得力に欠けるスキル、自己PR

スキルと自己PRの書き方についても、改善の必要があると山田さん。例の左上のほうに書かれた「得意とする経験・分野・スキル」の欄を指差して、次のように話しました。

3行目に「フリーランスで活動してきたコミュニケーション力」と書かれていますが、それを裏付ける情報が何も無いんですよね。これでは説得力がありません。

また、「PCスキル/テクニカルスキル」についても、ただツールの名前が並べられているだけで、それぞれ使用期間や実績が書かれていないのが気になります。さらに、自己PRでは「デザイン経験・知識」という小見出しがつけられ、本文ではざっくりどういうスキルを身につけてきたのか、今後、進んでいきたい方向性などについて書かれていますが、具体性に乏しく、強みを十分に謳えていません。

例えばゲームのデザインに携わってきたゲームクリエイターの方なら、キャラクター一体をどれくらいの時間で仕上げられるのか描く速度の目安を書くのもいいでしょう。背景が得意なら、「〇〇という制作会社で培った画力を活かして、背景を担当した△△というゲームがストアランキングの上位に入った」など、具体的な数字や商品名・企業名を入れ込んだ実績を書くのもおすすめの自己PR方法です。

正社員転職なら、20代など若い場合にはやりたいことを絞り過ぎない

求職者が20代とまだ若い場合、例の自己PRにあるように特定の分野に特化していきたいという意志を見せると、企業から敬遠されるケースがあると山田さんは指摘します。

正社員の場合、組織上の理由などから、将来的に特定の技術や分野に特化して作業を行うのが難しくなる可能性があります。そのため、若いうちから何かの業務を専門に行っていきたいと主張してしまうと、それ以外の業務を頼みにくい、扱いづらい人材だという印象を与えてしまうことがあります。

職務経歴書は、訊ねてほしい質問へと面接官を導くシナリオ 

最後に、山田さんはこれまで多くの転職を希望するWebデザイナー、企業担当者と接してきた経験から、職務経歴書について自身の考えを語ってくれました。

職務経歴書はシナリオのようなものだと思うんです。舞台には、企業の人事や現場の採用担当者という役者がいて、書類選考のシーンでは彼らの気を引き、面接のシーンではこちらが望む質問へと誘導する。

だからプロットは綿密に練らなくてはならず、そのためには自分の強みが何なのかを理解する必要があります。でも求職者のなかには、残念ながらご自分のセールスポイントがどこなのか、把握されていない方が多くいらっしゃいます。

そんなときは、ぜひ周りに“自分の強みはどこなのか?”を聞いてみてください。仕事についてなら、同僚や先輩、同じ業界で働く仲間、転職エージェントでもいいでしょう。それ以外についてなら、ご家族やご友人が違った視点で、皆さんの強みについて話してくれるかも知れませんよ。

多くの人が、山あり谷ありを経験する転職活動。でも、自分の強みを把握して、しっかりとしたシナリオを描けば、きっと幸せな物語の結末が待っているはずです。

職務経歴書のサンプルフォーマットはこちらから

職務経歴書のサンプルフォーマットは以下のリンクからダウンロード可能です。これを雛形として使えば、平均点以上は取れるはず。記入例も合わせてぜひご活用ください。

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