Webデザイナーには、フリーランスとして活動している人も多くいます。自由なイメージで憧れを持たれやすいフリーランスですが、ときにはトラブルに遭うことも。本記事では、フリーランスWebデザイナーが遭遇する可能性があるトラブルやその相談先、回避方法を紹介します。
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目次
フリーランスWebデザイナーが直面する可能性のあるトラブル
はじめに、フリーランスWebデザイナーが直面する可能性のあるトラブルを見ていきます。
フリーランスWebデザイナーのトラブルは大きく分けて、クライアント(企業・個人)が原因になるものと、自分自身のマネジメント不足に起因するものがあります。
主にクライアント側が原因となるトラブル
クライアント側が原因のトラブルには、次のようなものがあります。
フリーランスに報酬を支払わない、または支払いが遅れる
クライアントが原因となるトラブルの代表例に、期日までに報酬が支払われない、または支払いが遅れるというものがあります。クライアントが倒産する、もともと成果物を持ち逃げするつもりだった…など、報酬未払いになる事情や理由はさまざまです。
他には、成果物の検収(成果物が発注したとおりの内容になっているかをチェックして受け取ること)をわざと遅らせる、成果物を使用する時期を一方的に遅らせる、といった対応により支払われないこともあります。
一括払いの約束だったにもかかわらず自己都合で分割払いにする、というのも支払いトラブルの一種だといえるでしょう。
修正回数が多すぎる
事前に修正回数を決めておかなかった場合、納品後の修正回数が多くなりすぎることも。「なんか違う」「もうちょっとインパクトが欲しい」…などと何度も修正を求められて一向に納品ができないケースがあります。
スケジュールが当初の予定よりも遅れる
クライアントに確認したいことがあるのに、なかなか時間を取ってもらえず、確認に時間がかかってしまうケースがあります。納品期日が近くなっても重要な事柄が確認できないと、フリーランス側は不安になるでしょう。
また、約束の期日を決めておきながら、「やっぱり〇月〇日まででお願いします」と急に予定を変更するクライアントもいるようです。
口頭でのやりとりのみで契約書を作ってもらえない
口約束だけの案件は、報酬未払いやスケジュール遅延といったトラブルにつながりやすいと考えられます。「言った・言わない」の水かけ論を防止するためには、案件参画時に双方が納得できる契約書を作るのが得策です。
一方的な契約打ち切り
クライアントが一方的に契約を打ち切ってしまうこともあります。
フリーランスWebデザイナーのスキルが十分でない、相性が悪かったといった場合もありますが、業績悪化や事業撤退などクライアント側の問題に起因することも多いと考えられます。
ハラスメント
クライアントによっては、暴言・暴力、セクハラ行為、作業を任せないようにするなどのハラスメントが起きる恐れがあります。「どのように対応してよいか分からない」「案件が取れなくなる」と泣き寝入りしてしまうフリーランスもいるようです。
主に自分のマネジメント不足が原因となるトラブル
自分のマネジメント不足が原因となるトラブルには、以下のようなものがあります。
タスク管理が困難になるほど受注してしまう
フリーランス転向後は働き方が確立せず、タスク管理が難しくなるほど案件を受注してしまう人がいます。複数の案件を同時に進めていると、タスクもれが発生する恐れもあるでしょう。
「一度断ればもう依頼されないかもしれない」と思う人もいるでしょうが、クライアントとの信頼関係を築くためには力量に見合った数の案件を受注することが大切です。
体調管理がおろそかになる
在宅ワークで働くフリーランスにありがちなのが、体調管理がおろそかになり、予定通りの収入を得られないというトラブル。食事や睡眠の時間が不規則になったり、働きすぎたりしないよう、常に健康を最優先で動く必要があるでしょう。
フリーランスWebデザイナーがトラブルに遭った際の対処法
続いて、クライアントが原因のトラブルに遭った際の対処法を紹介します。
信頼できる人に相談する
周囲に信頼できる友人・知人・家族がいれば、まずはその人に相談してみましょう。不安を口にするだけでも、心が軽くなる可能性があります。話しているうちに頭が整理されたり、第三者の客観的な意見が聞けたりするのもメリットです。
クライアントとしっかり話し合いをする
どのクライアントも悪気があってトラブルを引き起こしているとは限らないため、話し合い次第では第三者の助けを得ずに対処できる場合もあります。まずはしっかりとクライアントに話をしてみましょう。
たとえば、納期が迫っているのに確認事項の返答をくれないクライアントには、「締切が近いので、一旦〇〇の方にしておきます」と自主的に作業を進めることもできるでしょう。
契約書がない、または契約内容があいまいだったせいで、作業を追加されたり報酬を値切られたりしたときは、「追加分の見積を出しておきますね」「では一度お試しで〇円でやってみて、〇ヶ月目に再度話し合いましょう」などと提案するのも手です。
弁護士に相談する
問題が大きく、自分では解決が難しいときは、弁護士に相談するのも手です。フリーランス・個人事業主が無料でトラブル相談ができるサービスに、第二東京弁護士会の「フリーランス・トラブル110番」(厚生労働省が委託)があります。
フリーランス・トラブル110番では、報酬の未払い・遅延、一方的な報酬減額、あいまいな契約内容、ハラスメント、成果物の受取拒否など、さまざまな相談に応じています。
上記と似たようなトラブルが発生した際は、法律のプロである弁護士の力を借りることで適切に対処できる可能性が高まるでしょう。
参照:厚生労働省「フリーランスとして安心して働ける環境を整備するためのガイドライン」
トラブルを未然に回避するためにWebデザイナーができること
最後に、トラブルを未然に回避するためにフリーランスWebデザイナーができることを解説します。
クライアントが信用できる企業(人)が事前にチェック
クライアントがWebサイトやブログ、SNSなどを持っていたら、事前にくまなくチェックしておきましょう。信用できる相手かを見極めるのに有効だからです。企業名で検索すれば、過去にトラブルを起こしているかどうかが分かる場合もあります。
オンラインでやりとりが完結するフリーランス案件は多くありますが、可能であれば一度クライアントと顔を合わせるのが望ましいです。その方がクライアントの雰囲気がより明確に把握できます。
毎回、双方が確認しながら契約書を交わすようにする
本記事で紹介してきた類のトラブルの多くは、契約書を交わすことで回避しやすくなります。すでに何度か一緒に働いたことがあるクライアントでも、案件のたびに双方が納得できる契約書を作成しましょう。
契約書を交わすだけではなく、相手が提示してきた条件をよく確認してから判を押すことも大切です。よく読んでみると、フリーランス側に不利な内容になっていることもあるからです。
やりとりの記録を保存しておく
契約書があってもトラブル発生の可能性はゼロではないので、クライアントとのやりとりはすべて記録しておきましょう。電話であれば、通話記録をとっておきます。ハラスメントの傾向があるクライアントには、証拠となる会話の録音も効果的です。
作業量などのセルフマネジメントに注力する
クライアントとの信頼関係を築き、「また〇〇さんに作業を依頼したい」と思ってもらうためには、セルフマネジメントが欠かせません。収入を確保しつつ、スケジュールや体調面に無理が出ないようタスク量を調整します。
タスク量だけでなく、自身のスキルと案件で求められる技能レベルが合っているかを考慮するセルフマネジメントも重要です。難易度が高い案件に無理に参画すると、成果物を納品できずクライアントに迷惑をかけてしまう恐れがあります。
まとめ
フリーランスWebデザイナーはトラブルに遭遇することもありますが、働いた分だけ稼げる、参画する案件を自ら選べる自由があるなどメリットも多くあります。トラブルの相談先や回避方法を事前に知り、フリーランスとしてスムーズに活動していきましょう。
なお、レバテッククリエイターを通して案件に参画すると、専任のエージェントがクライアントとの間を取りもってくれます。トラブルが心配な方やもうトラブルはこりごりという方は、ぜひ利用を検討してみてください。
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