Webデザイナーには紙のポートフォリオも必要?その理由や作り方を解説!

Webデザイナーには紙のポートフォリオも必要?その理由や作り方を解説!

最近では紙のポートフォリオを持たないWebデザイナーも増えていますが、紙も用意しておいたほうがいいのかどうか迷うシーンもありますよね。紙とWebでは作り方のポイントが異なるので、わからないことも多いはず。本記事では、紙ポートフォリオの重要性や作り方について解説します。


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目次

紙のポートフォリオはなぜ必要?

紙のポートフォリオは、主に就職・転職活動時に必要とされるのが特徴です。もちろん面接時や応募書類提出時にWebポートフォリオのURLを送って見てもらうことも可能ですが、相手の状況によっては必ずしも閲覧ができるとは限りません

特に、面接の場で自分のこれまでの経歴やデザインに対する思いを説明する上では、その場で全員が同じものを見ることができ、サッと取り出して面接官に渡すことができるほうがスムーズかつ正確です。

仮に面接官がパソコンを持っていたとしても、通信状況が悪くなるなど会場の環境に影響される可能性もあります。また、面接官がデジタルリテラシーの高くない人だった場合、Webポートフォリオの扱いに困ったり、嫌煙されたりしてしまうかもしれません。

その点、紙であれば誰でも手にとってその場で見ることができるので、環境や面接官の特徴に左右される心配がなくなります。ほかの書類と同時に見ながら話したい面接官にとっても便利でしょう。

紙ポートフォリオの作り方は?

ここからは、紙ポートフォリオの作り方や手順について解説します。

まずはポートフォリオの構成やレイアウトを考える

何事にもまずは全体の構想を練ることが重要です。紙ポートフォリオの制作においても、全体をどんな構成にし、どんな作品を紹介し、各ページのレイアウトはどうするかなど全体像を考えましょう。自分の強みが伝わることが重要ですが、わかりやすい流れになっているか、見やすいレイアウトになっているかは外せません。

基本的な流れは、「自己紹介→作品や実績紹介→問い合わせ先」という順序です。そのなかでさらに詳細のページを何にするか決めてください。

レイアウトはページルールを定めることで見やすさを向上させることができます。各ページごとに配置のルールがバラバラだと、見づらい上に伝わりづらいものになってしまいます。上部にメインビジュアル、その下に小さく関連写真を2列×2列で並べる、さらにその下に解説を入れる、などページのルールは項目ごとに決めておくようにしましょう。

表紙や裏表紙、中身のラフデザインを作る

全体の構成が考えられたら、各ページのラフデザインを作っていきます。手書きでざっくりと、そのページに何が入るか、どこにイラストを配置するかなど必要な要素を入れてデザインしてみてください。

画像サイズやテキストの文字数なども考慮しながらラフデザインができると、後で本格的なデザインに入るときに作業が楽です。

IllustratorやInDesign等でデザインする

ラフデザインができたら、それに沿って本格的にデザインしていきましょう。デザインにはIllustratorと使う人が多いですが、InDesignを使う人もいます。自分が使いやすいものツールを使って作成してください。

InDesignはもともと紙に特化したデザインツールなので、印刷した時によりきれいに見せることができるというメリットがあります。PDFではなく、紙に印刷して提出することを想定している場合は検討してみてください。

印刷してファイリングする

デザインが終わったら、印刷してファイリングすれば完成です。デザインや画像がきれいに見えるように、印刷はケチらずある程度高品質な紙を使いましょう。

紙ポートフォリオに入れるべき項目は?

次に、紙ポートフォリオに入れるべきページや項目を紹介します。

表紙

紙ポートフォリオでは欠かせない表紙。誰もがいちばん最初に目にするページなので、しっかりと手の込んだページにすることをおすすめします。どこにでもありそうなものにするのではなく、自分の個性が伝わるようなインパクトのある表紙をデザインしてみましょう。

目次

Webであれば目次はなくてよいですが、紙媒体の場合は入れるようにしましょう。内容自体は簡単な普通の目次で構いません。

プロフィール

次に自分のプロフィールを入れましょう。顔写真とともに、名前や生年月日などの基本的な情報、自己紹介文やこれまでの経歴を書いてください。

その下に、自分の保有しているスキルについても書いておきましょう。PhotoshopやIllustrator、HTML/CSS、JavaScript、PHPなどWeb制作に関わるスキルを羅列します。

スキルレベルは、ひとめでわかるように可視化するのがおすすめです。星5つで示したり、棒グラフにして示したりと、ひとめでわかるようなビジュアルで記載しておきましょう。詳細の説明が必要な場合は、それらの下に簡単に解説を添えてください。

作品

プロフィールの次からは、作品の紹介ページを繋げていきます。だいたい10作品程度載せていれば十分です。ひとつの作品ごとに、以下の要素を入れましょう。

・大きくて画質のいいファーストビューキャプチャ
・補足画像数枚
・プロジェクト名
・Web媒体であれば作品のURL
・デザインコンセプトやターゲットユーザー
・工夫したこと
・担当した領域


1作品ごとに1ページでおさまるようレイアウトすると見やすく収まります。それぞれ文章はあまり長々入れず、すっきりと簡潔に書くことを意識してください。

また、作品ジャンルが複数に渡る場合は、中扉ページを作ってわけたほうが見やすくなるのでおすすめです。例えば、グラフィックデザイン・Webデザイン・ロゴ作成などのように、プロジェクトのジャンルごとにわけてみてみましょう。

もしくは、会社員時代の実績・フリーランスでの実績のようにわけてもいいですね。わかりやすい形を考えてうまく構成してみてください。

SNSや連絡先

作品集のあとには、自分がデザイン関連で運用しているSNSやブログ、連絡先等を記載しておきましょう。箇条書きのようなイメージで記載してあれば問題ありません。QRコードで読込できるようにしておくと親切です。

裏表紙

最後に裏表紙を入れて終わりです。見られたとしても一瞬であることが多い裏表紙ですが、そういうところだからこそセンスが光ると魅力的。手を抜かず、雰囲気にあった裏表紙をデザインしてください。

紙のポートフォリオは印刷して持っておけばいい?

紙のポートフォリオは、印刷してページごとにクリアファイルへきれいに格納し、見やすいひとつの冊子にして持ち歩くようにしましょう。面接の際には、何人面接官がいるかわからないので、多めに3部ほど、心配であれば5部ほど持っておくと安心です。

また、印刷して持ち歩くことのほかに、PDF版も用意しておいてください。メールでの応募書類提出時に使用したり、Google drive等にアップしておいたりすれば、企業から同じものを求められたときに送ることが可能です。

まとめ

紙ポートフォリオの作成は、Webと違って誰かのものを参考にしたり、レイアウトをコピーして使ったりすることができないため、ある意味難易度は高いかもしれません。なにか参考になるものがほしいときには、書籍を購入してみることをおすすめします。ポートフォリオの見本がたくさんのった書籍がいくつも売られているので、気になる人はそちらもチェックしてみてください。

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