フリーランスのアニメーターになるには?収入はどのくらい?

フリーランスのアニメーターになるには?収入はどのくらい?
アニメ好きの憧れ職種、アニメーター。これから目指したいと思っている人のなかには、フリーランスで活動したいと考えている人も少なくないはず。とはいえ、フリーランスになるにはどうすればいいのか、満足に収入が得られるのかなど、わからないことがたくさんありますよね。本記事では、アニメーターがフリーランスで活躍するために必要なことや収入などについて解説します。

目次

アニメーターとは?仕事内容は?

アニメーターとは、アニメーションの制作において作画を担当する職種のこと。ストーリーや企画内容に沿って膨大な量の絵を描き上げたり、つなぎ合わせたりするのが仕事です。

アニメーターのなかでも、「動画マン」と「原画マン」の2つに別れ、それぞれ担当する仕事が異なります。動画マンは動画を担当する人のことで、原画マンは原画を担当する人のことです。

動画マンは新人や経験の浅い人が担当することが多く、原画マンが書いた原画と原画の間に挿入する絵を書いて動画を作ります。少なくとも2~3年程度は動画マンとして経験を積む人がほとんどです。動画マンは膨大な数の絵を描かなければいけないため、原画マンに比べて激務だと言われています。

一方原画マンは、実力を認めてもらえなければなかなか任せてもらえません。絵コンテをもとにアニメーションの重要部分を描く仕事なので、責任は重大。アニメーターとして一人前になった人ができる仕事なので、動画マンに比べて収入が高い傾向にあります。

アニメーターの詳しい仕事内容について以下の記事でも解説しています。詳しく知りたい方は参考にしてみてください。

関連記事:アニメーターの仕事内容から案件提案まで

フリーランスアニメーターの特徴は?

ここでは、フリーランスアニメーターの特徴について解説します。

アニメーターはフリーランスの方が多い!

アニメーターとして活躍する人は、会社員よりもフリーランスの方が多いと言われています。制作会社が請け負う作品ごとに期間があいてしまうことが多いため、スポットで仕事の依頼ができるフリーランスの方が使い勝手がいいからです。

仮に会社員として雇ってしまうと、仕事があまりない期間でも毎月決まった額を保証しなければならず、コスト増につながります。経費削減のために、アニメーターはフリーランスで採用しているところがほとんどなのです。

フリーランスアニメーターのメリットは?

アニメーターに限らずフリーランス最大のメリットとして、実力を認められて単価や仕事数を上げていくことができれば、収入をどんどん積み上げていくことができる点が挙げられます。いくつも案件を掛け持ちしても問題ないため、仕事を請け負えば請け負っただけ収入が上がっていくのも魅力です。

日本アニメーター・演出協会の「実態調査にみるアニメ制作従事者の働き方」によると、アニメーターの給与は20代前半の若い世代だと155万円程度とかなり安い傾向にありますが、スキルを磨いて実力を上げればどんどん増やしていくことも不可能ではありません。

さらに、フリーランスは働く場所や時間も自由。適度に休暇をとったり、好きな場所に住んだりと、ワークライフバランスが保ちやすいのが特徴です。

ちなみにアニメーターのスキルは、アニメ業界以外にもゲーム業界で汎用性があります。ゲーム業界のほうが市場が伸びており、比較的待遇がいいことも。興味がある場合は、ゲーム業界の仕事を掛け持ちすることもできます。

フリーランスアニメーターのデメリットは?

メリットの裏返しとも言えますが、フリーランスアニメーター最大のデメリットは収入の不安定さと言えるでしょう。

フリーランスである以上、仮に仕事がひとつももらえなければ収入はゼロです。また、正社員と違って業務委託は契約が切りやすいという特徴もあるため、いつ突然仕事がなくなるかどうかもわかりません。

先述したとおり元々給与が高い世界ではないので、フリーランスであればほかの仕事を複数掛け持ちしている人も少なくないようです。会社の福利厚生や社会保険などもなく、安月給のなかあらゆる自己管理を徹底しなければならないため、決して楽な道とは言えないでしょう。

フリーランスになるにはまず制作会社で実績を積もう

アニメーターとして実務未経験のうちからいきなりフリーランスとして活動するのは、ほぼ不可能です。まずはアニメやゲームの制作会社に就職し、さまざまな実務経験を積んでから独立しましょう。

いくら机上の勉強を行って知識をつけても、実務経験がない人を使ってくれる会社はほぼありません。自分でも何ができて何ができないのか、得意分野・不得意分野が何なのかもわからないはず。さまざまな実務経験をもとに、あらゆる作品に対応できるようになっておくことが重要です。

また、制作会社において経験を積む過程で、多くの人と関わることができます。人脈はフリーランスにとって命です。フリーランスになったあとに仕事をもらったり、相談に乗ってもらったりと、人脈は絶対に役に立ちます。そういう意味でも、一度必ず制作会社で数年ほど経験を積んでおきましょう。

フリーランスになってから収入を上げるにはどうすればいい?

いざフリーランスになっても、満足に稼げなければほかの仕事を掛け持ちすることにもなりかねません。ここでは、たくさん稼げるフリーランスアニメーターになる方法について解説します。

動画マンから原画マンになる

アニメーターが給料を上げるには、動画マンから原画マンになることがマストです。動画マンは激務にも関わらず収入が安いため、動画マン時代があまりに大変すぎてそこで挫折してしまう人が多いほど。

しかし、そこを乗り越えて原画マンになれると、給料をグンと上げることができるでしょう。例えば、1枚200円で依頼される動画マンであれば、月に500枚描いても月収は10万円にしかなりません。

しかし、原画マンであれば1枚で数千円もらえることがほとんどです。仮に3000円だとすると、5分の1の100枚描けば30万円になります。アニメーターは、原画マンになってようやく安定した生活ができると言っても過言ではないのです。

原画マンを任せてもらえるようになるまでには1~2年が目安と言われているので、最短で昇格できるようスキルを磨いておくといいでしょう。

ゲーム業界で仕事を探すという手も

前項でも少し触れたとおり、アニメーターとしてのスキルはゲーム業界でも汎用性があります。ゲーム業界はインターネットを使ったゲームが発達していることもあり、成長し続けている業界です。

国内ゲーム市場は毎年成長傾向にあり、市場規模が拡大しています。ファミ通のモバイルゲーム白書によると、2018年の世界におけるモバイルゲーム市場は約7兆円で、アジアだけで見ても約4兆円と世界最大規模です。

これにより案件の数も多く、報酬もアニメ業界と比較して高いものが多いため、活躍の幅や収入が上げていきやすいと考えられます。2Dデザイナーでも3DCGデザイナーでも需要はあるので、気になる人はゲーム業界という道も検討してみるといいでしょう。

原画マンとしてフリーランスエージェントから仕事をもらう

無事フリーランスとして独立できたら、あとはとにかく条件のいい高報酬な案件を見つけることが何より重要です。自分で営業したり、制作会社時代にできた人脈をたどったりすることももちろんOKですが、最もコスパのいいおすすめな方法は、フリーランスエージェントを利用すること。

フリーランスエージェントとは、クライアントとの間に入って多数の案件を紹介してくれるサービスのことです。豊富な案件を抱えているだけでなく、なかには一般公開していないレア案件や大手企業、有名タイトルの案件を抱えていることもあります。

また、自分の希望条件やスキルをしっかりとヒヤリングした上で、マッチした案件をいくつか紹介してくれるだけでなく、交渉など面倒なこともすべて対応してくれるのがうれしいポイントです。

言いづらい価格の交渉や、トラブル時の仲介など、自分ではあまりやりたくない役割も担ってくれます。エージェントとクライアント間でしっかりと契約がなされているため、金銭トラブルに発展しづらいのも特徴です。

特にフリーランス初心者にはうれしいメリットがたくさんあり、無料でサービス利用がdけいるので、まずは登録だけでもしておいて損はありません。

まとめ

フリーランスになりたいアニメーターの人は、まずはスキルを磨いて経験を積むところからがスタートです。なかなか条件が厳しい職種ではありますが、挑戦してみる価値はあるはず。フリーランスアニメーターになりたいと考えいる人は、ぜひ本記事を参考に目指してみてくださいね。

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