Webディレクターは独学でもなれる?未経験から学ぶための方法
転職してWebディレクターにキャリアチェンジしたい人のなかには、独学で学ぼうと考えている人も少なくないはず。とはいえ、Web制作全体を牽引していくほどのスキルが独学で身につくのかどうか、自分ではわからないポイントですよね。本記事では、独学でWebディレクターを目指したい人に向けて、勉強すべきポイントなどを紹介します。
目次
Webディレクターの仕事内容は?どんな能力が必要?
Webディレクターは、いわばWeb制作における何でも屋さん。制作全体の進行管理役として、クライアントとすり合わせを行い、各職種に的確な指示を出し、スケジュールどおりに遂行していくのが仕事です。トラブルがあれば間に入って対処しなければいけませんし、手が足りなければ自ら入って泥臭く手を動かさなければいけないことも。
そんなWebディレクターには、各所をうまく調整するコミュニケーション能力や、スケジュールや人を管理するマネジメント能力、何事も素早く対処する行動力が必要とされます。机上で学ぶスキル以外にも、人間力や経験がものを言う職種です。Webディレクターの詳しい仕事内容については、以下の記事も参考にしてみてください。
関連記事:Webディレクターの仕事内容から案件提案まで
Webディレクターの知識は独学でも身につく!ただし実践は必要
Webディレクターの知識は独学で身につけることは可能。書籍やオンライン講座などを通して知識をインプットすることができます。ただし、それだけで経験者のWebディレクターとして転職することや、フリーランスWebディレクターとしていきなり活躍することは難しいのが現実です。
いくら独学で知識をインプットしても、現場で実際にWebディレクターとして働いた経験がなければ、転職やフリーランスデビューは難しいでしょう。なぜなら、現場で起きる課題は、学んだとおりに対処していけないから。これはスクールで学んでいても同じでしょう。
もちろん、未経験のWebディレクターでも募集している会社であれば、転職は可能です。ただし条件面は期待できないので、修行だと捉えてスキルアップに努めてください。一人前のWebディレクターになるためには、独学で身につけた知識を活かし、2~3年程度どこかの会社で経験を積みましょう。
スクールとの違いは?どちらがよい?
書籍やオンライン講座で学ぶ以外だと、スクールが選択肢として挙げられます。独学かスクールに通うか迷っている方も多いことでしょう。
スクールに通うメリットは、分からないことが聞けたり、就職先の相談ができること。生徒同士のつながりを作れることもメリットのひとつです。したがって、専属のメンターがついてくれたり、修了後に就職先の斡旋があるかは事前に確認しておきましょう。
逆にこれらにメリットをあまり感じないのであれば、独学がおすすめです。独学の方が費用を抑えられますし、自分のペースで勉強することが可能。自分の状況に合わせて学習方法は選ぶびましょう。
独学で身につけるべきことを解説!
ここからはWebディレクターが独学で身につけておくべき知識について解説します。
Webサイト制作に関する基礎知識をつけよう
まずは、Webサイト制作の基本を学びましょう。サイト制作に関わる職種、制作の流れなど、基本的なことを理解しておく必要があります。
Webサイトを制作するには、エンジニアやデザイナー、マーケターやライターなど、さまざまな職種の人が必要です。一口にエンジニアといってもインフラ・サーバーサイド・フロントエンドに分けられ、担当する工程が異なります。
例えば、フロントエンドエンジニアはWebサイトの目に見える表側を構築し、サーバーサイドエンジニアは裏側のシステムを構築するなど、役割はそれぞれ。どんな職種がどんな仕事を担当するのか理解しておくことが重要です。
またWeb業界の職種は、しっかりと業務内容の線引がされていないことも多々あります。フロントエンドエンジニアがWebデザイナーの役割も担っていたり、デザインの仕事をコーダーとWebデザイナーで分けていたりと、企業やプロジェクトによってさまざまです。
まずは代表的な職種をすべて知り、それぞれどんな役割を担っているか理解しておけば問題ないでしょう。
企画書やワイヤーフレームなどの作り方を知っておこう
プロジェクトの企画書やワイヤーフレームを作るのもWebディレクターの仕事です。
ワイヤーフレームとは、Webページのレイアウトをざっくりと書いた設計図のようなもの。主に線と文字だけで簡単にWebページのレイアウトを指し示すもので、チーム内でWebページのイメージや機能を共有するために使われます。
企画書やワイヤーフレームは、コツをおさえてわかりやすいものを作成する必要があるので、書籍などを通して学んでおきましょう。実務ですぐに使えるよう、架空のサイトを見立てて、パワーポイントなどで練習してみるのもいいですね。
プログラミングの知識を最低限つけておこう
自らコーディングをする業務はほぼありませんが、制作を円滑に進めるためには最低限のプログラミング知識があったほうが望ましいでしょう。自分でコードは書けなくても、どういう仕組みで成り立っているのかなどの知識があれば、エンジニアやデザイナーとの会話がスムーズに。
バックエンドからフロントエンドの知識に加えて、基本的なWebデザインのセオリー、デザイナーとエンジニアの業務範囲など、基本的なことは理解しておくことをおすすめします。言語でいうと、HTMLやCSSはある程度読んで理解ができるとよいでしょう。
全くの無知だと、出される工数が妥当なのか判断がつかなかったり、実装方法が適切かどうかわからなかったり、仕様に漏れが出てしまったりと、進行がスムーズに行えなくなるので注意が必要です。
Webデザインは色彩関係のルールなど基礎知識をつけておこう
Webディレクターはデザインのディレクションに入ることが多いため、Webデザインの知識も最低限つけておきましょう。細かなデザインはWebデザイナーが実際に手を動かして作りますが、そこに至るまでの企画にはWebディレクターも大きく関わります。
色彩に関する基本的なルールや、現在のトレンド、効果的な魅せ方など、デザインの仕様決定に最低限必要な要素は身につけておきましょう。とくにLPやバナーを制作する際は、成果に繋げるためのセオリーにも学んでおく必要があります。
SEO対策の基礎知識をつけておこう
特にメディアでは重宝される、SEO対策についても最低限知っておくといいでしょう。
SEOとは、Search Engine Optimizationの略で、検索結果の上位にWebサイトが表示されるようさまざまな施策を打つマーケティング手法のこと。Webマーケティングの中でも代表的なもののひとつです。
深いところまで理解するのは、なかなか独学では難しい部分が多いですが、基本的なことは簡単に理解することができます。SEOに関する書籍を一冊読めば基本的なことは理解できるでしょう。
SEOに関しては、以下の記事も参考になります。Webデザイナー向けですが、Webディレクターにとっても必要な内容をおさえることが可能です。
参考記事:Webデザイナーが最低限知っておきたいSEOの基礎知識&ツールまとめ
UI/UXの知識はマスト!概念を理解しておこう
今では当たり前になりつつある、UI/UXを意識したWeb制作。これからはUI/UXの概念を理解した上で制作することが大前提なので、必ず理解しておきましょう。
UIとは、製品やサービスとユーザーとの接点のことを言います。WebサイトやWebサービスに訪れたときに目にするデザインそのもののことです。ユーザーにとっていかに見やすく、わかりやすく、使いやすいデザインになっているかどうかが重要です。
一方UXとは、ユーザーがWebサイトやWebサービスを使ったことによって得られる体験のことを言います。いかにユーザーにいい体験をしてもらい、満足して帰ってもらうかが重要です。
このWebサイトを訪れるユーザーが何を求めているのか、どんな体験を求めてやってくるのか、どこまで体験できれば満足するのかを考えながらWeb制作を行います。
UI/UXデザインの仕事内容については、以下の記事でより詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
参考記事:UXデザイナーの仕事内容から案件提案まで
参考記事:UIデザイナーの仕事内容から案件提案まで
SNSやネット広告など幅広くマーケティング手法を学んでおこう
SEOのほかにも、SNSやWeb広告などのマーケティング手法についても学んでおきましょう。サイト制作よりも運用や集客の改善などに役立つ知識です。
最近では、WebサイトとSNSや広告を連携させて施策を考え、ユーザーにアプローチする企業がたくさんあります。各サイトやサービスによって相性のいいツールは異なるので、なるべく多くのマーケティング手法を網羅しているとベターです。
クライアントから相談や提案をされたときに効果的な施策を打ち出せるよう、Webマーケティングの知識は豊富に持っておくといいでしょう。なかでもSNSやネット広告は頻繁に活用されるので、最低限このふたつに関する知識は身につけておいて損はありません。
まとめ
未経験の人向けに、独学で身につけられるWebディレクターとしての知識を紹介しました。書籍で学べることはもちろん、最近ではスクールも多数展開されています。自分に合った方法で学び、現場で経験を積んで一人前のWebディレクターとしてデビューしましょう。
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