Webディレクターが辛い。辞めたいと思ったときにとるべき行動とは

マルチタスクな上に多忙で、心身ともに疲弊するWebディレクター。業務だけではなく人間関係でも気を使うシーンが多く、辛い気持ちになる人が絶えません。本記事では、そんな思いをしているWebディレクターに向けて、辛い状況をどうすればいいかについて解説します。

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目次

• 辛い原因はなに？まずは状況を整理しよう
• 辛いなら逃げていい！道はたくさんある
• まとめ

辛い原因はなに？まずは状況を整理しよう

まずは、Webディレクターの仕事をしていて辛いのはどんなことなのかを整理してみましょう。参考までに、Webディレクターが辛いと感じる原因を列挙してみました。

とにかく人に気を使ってばかりで疲れる。板挟みが辛い

最も精神的に疲弊するのが人間関係です。Webディレクターは、クライアントと制作サイドの間に入って調整をする役割。常に板挟みにされるポジションです。クライアントからは無理な納期や仕様をお願いされ、制作サイドからは文句を言われ、それでもいい塩梅を見つけて落とし込むのがWebディレクターの役目。

Webディレクターがいないと円滑にプロジェクトが進まないので、やりがいのあるポジションではありますが、人から文句を言われたり、責められたりするのはずっと耐えられるものではありません。何かを伝える度に文句を言われるのではないかと恐怖を感じることもあるでしょう。

どうしても調整や交渉事が多くなる職種ですので、気疲れしてしまうのも頷けます。程度の差はあれど、人間関係がつらいと感じるWebディレクターは多いでしょう。

業務量が多すぎてさばききれない。毎日追われている

制作に関わるすべての物事を管理し、責任のある判断もくださなければいけないWebディレクター。毎日考えることややることが多すぎて、追いつかないのも無理はありません。

その上、1つの案件だけに集中できることはほぼなく、多くのWebディレクターが一度に複数の案件を動かしています。1案件だけでも手に負えないことがたくさんあるのに、それが複数同時進行となると、それだけで頭がパニックになるのも当然。

そのうちミスや漏れが出てきてしまうと、もちろん怒られるのはWebディレクターです。そんな状況を繰り返していると、疲れてくるのも無理はないでしょう。

平日の残業はもちろん、土日も休みがなくて体力的にしんどい

とにかく忙しいWebディレクターは、平日の夜遅くまで残業するだけでなく、土日も休めないことがよくあります。Webディレクターは過労で体調を崩す人が多いともいわれています。

はじめのうちは没頭してできていても、人の集中力ややる気、モチベーションは永遠に続くものではありません。もちろん、体力にも限界はあります。とはいえ案件は動き続けており、ハブとなるWebディレクターは簡単に休むことができません。責任ある立場だと自覚しているからこそ、頑張りすぎてしまうWebディレクターが多くいます。

常に納期に追われ、精神的に追い込まれる

案件には納期がつきもの。もちろんWebディレクターはスケジュール管理も行うので、チームの誰よりも納期に追われている存在です。休日も納期のことが頭に浮かび、落ち着かないという人もいます。

人は常に何かに追われていると、そのうち精神的に疲弊してしまうもの。毎日複数の案件に終われ、目の前の細かい業務に追われ、メンバーの対応に追われ、最終納期も常に追いかけてきている…。そんな状況が続くと疲弊してしまうのも当然でしょう。

必要な専門知識が多すぎて追いつけない

ただでさえコーディングやデザイン、マーケティングにコンテンツに…と覚えなければいけない専門知識が多いWebディレクター。その上、Web業界は常にめまぐるしく変化を続けています。

特にWebディレクターの場合は、全職種の指揮をとらなければいけない関係上、誰よりも幅広く知識を身につけておかなければいけません。毎日の業務も多忙なのに、自己研鑽も常に欠かせないという状況では、余裕がないと考える人がいてもおかしくないでしょう。

プレッシャーが大きい。自信がない

プロジェクトの全責任を担うWebディレクターは、そのプレッシャーが大きく、怖くなってしまうこともあるでしょう。

・ミスをしてしまったらどうしよう
・納期に間に合わなかったらどうしよう
・クライアントから無理をいわれたらどうしよう
・メンバーがついてこなかったらどうしよう

上記のように、プロジェクトを自分ひとりが責任を持って進行させていく上での不安要素が多すぎて、押しつぶされそうになってしまう人も。経験年数を積んでいくうちに薄れていくものではありますが、簡単に超えられる壁ではないので、ここで躓いてしまう人も少なくないのでしょう。

辛いなら逃げていい！道はたくさんある

上記のように、Webディレクターを辛いと感じる要素はたくさんあります。慣れることによって解決されることもありますが、人には向き不向きがありますから、Webディレクターが辛いのであれば逃げても構いません。

原因によっては、会社や働き方を変えるだけでも解決できますし、別の職種にジョブチェンジするのもよいでしょう。今の環境でWebディレクターを続けることがすべてではないことを覚えておいてください。

フリーランスになるのもひとつの手！案件が自由に選べる

残業時間や休日に最も懸念を感じている人におすすめなのが、フリーランスとして独立すること。炎上案件やトラブルがちなクライアントの対応を任されることが多い方にもおすすめです。

フリーランスになれば、働く時間や場所は自由。さらに、請ける案件を自分で選ぶことも可能です。もちろん生計が立てられるように調整はしなければいけませんが、それさえうまくやれば自分次第でいくらでも自由に生きられます。

平日に休んでもいいですし、海外移住してももちろん問題ありません。うまく高報酬の案件がとれれば、働く時間をグッと短くすることもできるでしょう。セルフマネジメント力や、仕事をもらえるだけのスキルと実績が必要になりますが、メリットの大きい働き方です。

フリーランスのWebディレクターがうまく案件をとる方法については、以下の記事を参考にしてみてください。

参考記事：フリーランスのWebディレクターはどうやって稼ぐ？案件獲得の方法は？

転職してみる。制作会社が辛いなら事業会社も検討する

いきなりフリーランスになるのは自信がない…という人は、まずは転職を検討してみましょう。残業が多い、人間関係が辛いなどの状況は、職場を変えることで解決することもあります。

制作会社でWebディレクターをやるのが辛いという人は、事業会社への転職を検討してみてください。制作会社のWebディレクターはクライアントワークが基本。気を遣う場面が多いですし、いつも複数案件の納期に追われて多忙なのも制作会社の特徴です。

一方自社サービスのWebディレクションを担当する場合は、クライアントワークのような厳密な納期がないことが多いので、納期に追われる感覚は軽減できるでしょう。またクライアントにお伺い立てることもないので、精神的な辛さも少ないといえます。

Webディレクターというと、Web業界をイメージすることが多いですが、Web以外にも選択肢はあります。たとえばメーカーであっても、自社のホームページやSNS運用、マーケティング活動や広告運用など、どんな会社でもWebの担当者が必要な時代です。

エンジニアやデザイナーなどほかの職種に転換してみる

思い切ってWebディレクターの経験が活きるほかの職種に転換するのもありでしょう。エンジニアやデザイナー、マーケターなど、Web系の職種にはさまざまなものがあります。専門職であれば基本的にその業務に集中することができるため、マルチタスクに追われたり、広く浅いスキルに悩んだりすることもありません。

もちろん新たに勉強が必要であり、実績もないため、年収が下がる可能性は高いですが、Webディレクターの経験や知識は必ず役に立ちます。Webディレクターのマルチタスクなところや、調整ばかりしているところに辛さを感じている人は、いっそ専門職に転換してみることも検討してみてください。

まとめ

転職・独立・ジョブチェンジなど、環境を変える手段はたくさんあります。辛いと感じるときは我慢する必要はなく、すぐにでも環境を変える努力をしてください。

ただし、何が辛いのかによって、とるべきアプローチは変わります。今の環境で働き続けるメリットと、転職や独立をするメリット、どちらが大きいのかを天秤にかけましょう。その結果、自分にとって一番利益が大きいと感じる方に行動してみてください。