Webディレクターの仕事はなくなる?不要といわれる理由やその対策を解説

Webディレクターの仕事はなくなる?不要といわれる理由やその対策を解説
Webディレクターはこれからもういらなくなる、という噂をネット上で度々目にします。これからWebディレクターを目指す人や、すでに走り出している人にとっては、真相が気になるところですよね。本記事では、Webディレクターが無能、いらないなどと言われる理由とその対策について解説します。 <この記事に関連する記事>

目次

Webディレクターがなくなるといわれる理由は?

まずはWebディレクターがなくなるといわれる理由を確認していきましょう。

Webディレクターの仕事はAIに置き換えられるのか

Webディレクターがなくなるといわれている理由のひとつはAIです。野村総合研究所によると、10~20年後、日本の労働人口の約49%が人工知能やロボットなどに置き換えられると推測されています。

しかし、創造性や協調性が必要な業務や、非定型業務は今後も人が担うとされており、Webディレクターの仕事はこの49%には該当しません。クライアントやエンジニア、デザイナーとうまくコミュニケーションをとったり、開発言語・デザイン・マーケティングなどの知識を組み合わせて、企画や提案をしていくことも求められます。

Webディレクターが担うのは、単純な作業や、論理的思考だけで解決できるものではないので、簡単にはAIで代用することができないでしょう。

Webディレクターがなくなるといわれるのはスキル不足が原因

Webディレクターがなくなるといわれているのは、Webディレクターとして機能していない、いわゆる無能なWebディレクターが多いことが原因だと考えられます。

たとえば、クライアントの要望を汲み取れていない、提案力がない、リーダーシップがないなど、うまくディレクションができないWebディレクターです。そのようなWebディレクターだと必要ない、エンジニアやデザイナーが兼任したほうがいいと思われても仕方がありません。

このようにWebディレクターが十分な役割を果たしていないことで、不要なポジションなのではないかと疑われているのです。

無能といわれるWebディレクターはどんな人?

では、「無能なWebディレクター」とは一体どんなものなのでしょうか。詳しく解説していきます。

クリエイター、エンジニアの仕事や気持ちへの理解がない

Webディレクターのなかには、実際に手を動かすクリエイターやエンジニアの仕事内容を経験したことがない人もたくさんいます。とくに新卒や未経験でWebディレクターになった人は知らないことの方が多いでしょう。

どんな仕事をしているか大枠では理解していても、やったことがなければそれぞれの仕事のつらみは何なのか、難しいところはどこなのか、どんな気持ちでやっているのかがわかりません。

相手の仕事内容や気持ちを理解しないままに、無理難題を押しつけたり、クライアントの要望をそのままおろしたりしていると、あのディレクターは何もしていないと思われてしまう原因になります。

現場の意見を聞かず、ひとりで突っ走る

Webディレクターにとって最も重要といっても過言ではない、ヒアリング能力。チームの意見を聞いたり状況を見たりすることなく、ひとりで勝手に突っ走るディレクターも、現場から嫌われる要素のひとつです。

Webディレクターの仕事は、クライアントとチームの間にたって物事を調整し、円滑にプロジェクトを進めること。周囲を置いてけぼりにしていては、いいものをアウトプットできません。

チームの状況を見ていないディレクターがいると、現場間の連携ができず、何も進んでいなかった、全く違う制作物が出てきた、ということになりかねないのです。

プロジェクトを牽引するリーダーシップがない

Webディレクターは、いわばプロジェクトの総監督。チームに必要な人員をうまく調達したり、クライアントとの間に入って調整を行ったり、スケジュール管理をしたりする必要ががあります。

ヒト・モノ・カネすべてを管理しなければいけないのがディレクターですが、最も大変なのはヒトです。ヒトには感情があるので、いい仕事をしてもらうためにはモチベーションの管理が必要ですし、ときには厳しいこともいわざるを得ません。

またトラブルが起きたときの対処など、想定外のことへの対応力も必要。あらゆる場面でプロジェクトを牽引するリーダーシップが求められます。

クライアントに意見や提案ができない

ときには気まずい気持ちを押し殺し、はっきりとクライアントに意見することもWebディレクターの重要な仕事。何も言えず、クライアントの言いなりになっているWebディレクターでは現場から嫌がられます。

明らかに無理な納期や仕様、効果のない施策などをクライアントから言われたままに指示出ししていては誰もついてきません。社内外の調整をすることがWebディレクターの重要な役割ですから、右から左へ要望を流しているようでは、いないほうがましと言われても仕方がないでしょう。

仕事にスピード感がない、レスポンスが遅い

Webディレクターは、何事もスピード感を持ち、先回りする勢いで動かなければいけません。対応やレスポンスが遅いディレクターは、プロジェクト全体を遅滞させる最も大きな原因になります。

プロジェクトにはさまざまな職種の人が多く関わっており、Webディレクターは質問や相談が集まるポジションです。適切な判断をくださなければいけない場面が数多くあり、対応が遅いと全員の作業が止まってしまうことも。

フラストレーションがたまる原因にもなるため、レスポンスの遅いWebディレクターとは仕事がしにくいと思われるでしょう。

Webディレクターは本当にいらない?いなくなるとどうなる?

ここまででWebディレクターなんていらないといわれてしまう原因について解説してきましたが、Webディレクターは必要なポジションです。今後もいらなくなることは考えにくいでしょう。

仮にWebディレクターという職種がなくなると、プロジェクトの牽引は営業やエンジニア、デザイナーが兼任しなければいけなくなります。もちろん、リーダーシップやヒアリング能力がある人であれば、問題なくディレクションすることはできるでしょう。実際に他職種の人がディレクションまで行っている会社もあります。

しかし、各職種ごとに注力しなければいけない仕事はたくさんあるので、そのリソースをディレクションにさくのはあまり好ましくありません。

ディレクションは前述したとおり、プロジェクトのヒト・モノ・カネすべてを管理し、引っ張っていかなければいけないため、とても片手間でできることではないのです。他の業務と兼任することで、どちらも中途半端になり、結果としてクオリティの高い制作物を作り上げることができなくなる可能性があります。

また、リーダーシップを持ち、専門的なマーケティング知識やマネジメント能力を有した専任のディレクターを配置しなければ、クライアントととのすり合わせや要件定義もうまく進みません。プロジェクト全体の責任の所在を明らかにするという意味でも、ディレクター職は専任で配置したほうがスムーズです。

必要とされるWebディレクターでいるにはどうしたらいい?

では、これからも必要とされるWebディレクターになるためには、どうしたらいいのでしょうか。

Webの知識はしっかり網羅する

Webディレクターである以上、Webに関する知識は全体的に網羅し、理解しておくのは大前提です。たとえば、以下のようなものが挙げられます。

・フロントエンド、バックエンドの基礎知識
・Webマーケティングの基礎知識
・UI/UXの知識

Web制作に関わるあらゆる物事を理解し、各職種の人間と話ができるレベルの知識が必要です。難しいシステムのことがわからないクライアントに分かりやすく伝えたり、クライアントの要望を仕様に落とし込んだりできなければスムーズなディレクションは難しいでしょう。

クリエイターの仕事内容を理解する

Webサイトの制作においては、多くのクリエイティブ職の人たちが関わります。上記に挙げた代表的な職種以外でも、プロジェクトによってはほかにもクリエイターが携わることがあります。

・エンジニア
・デザイナー
・イラストレーター
・カメラマン
・編集者
・ライター

それぞれの仕事内容や、どういう気持ちで仕事をしているのか、どんな指示の出し方であれば仕事がしやすくなるのかがわかるようにしておくことが重要です。コミュニケーションをとって対話をしたり、実際に自分で手を動かしたりしながら理解を深めていきましょう。

必要に応じてクライアントと交渉ができるようになる

クライアントのなかには、無理な納期や仕様を提案してくることが多々あります。はっきりいってクライアントの成果につながらないような施策が出てくることもあるでしょう。そんなときには、Webディレクターが意見や提案をしなければいけません。

もちろん、ただ単に否定したり拒否したりするのではなく、説得力をもってなぜその仕様だと難しいのか、代わりにどうすれば対応できるのかなど、真摯に対応することが重要です。

そのためには基本的なコミュニケーション能力が必要ですし、クライアントに怒られても動じないメンタルの強さも必要になるでしょう。

現場の声を聞きつつもリーダーシップを持って引っ張っていく

先述したとおり、ディレクターがいちばん苦戦するといっても過言ではないのが、「ヒト」です。多くの職種の人たちを動かし、モチベーション高く仕事をしてもらうためには、現場の声をしっかりと聞くことが重要。

とはいえ、現場の意見を聞いてばかりでは適切なディレクションができません。本当のリーダーシップというのは、現場の意見を取り入れながら、目的や成果に向かって適切な手段を選んでいくこと。反対意見が出てきたときは、丁寧に説明し、納得感を醸成することも必要です。

とにかくスピード感を持って物事に対応する

納期の決められたプロジェクトを成功させるにはスピード感が命。プロジェクト全体のスピード感を握っているのはWebディレクターといっても過言ではありません。

誰かに何かを相談されたり、判断を仰がれたりしたときに、適切な回答をどれだけ早くできるかがカギ。即座に答えを出すのは勇気のいることですし、責任がつきまとうものですが、そのプレッシャーを乗り越えて、スピーディーに物事に対応していく力が必要とされます。

ヒアリング力を身につける

現場の声も、クライアントの要望も、しっかりとヒアリングすることがプロジェクト成功のカギです。

もちろんただ話を聞いているだけではヒアリング能力とはいえません。人によっては、本当にいいたいことをうまく言語化できていなかったり、本人も気づいていないような潜在的な気持ちや意見があったりします。

それに気づいて、うまく引き出すためにはどうすればいいかを考え、対話する力が必要です。察する力と言葉をうまく選ぶ力も重要といえるでしょう。

まとめ

Webディレクターとして十分に機能することを前提に考えれば、Webディレクターの需要がなくなる可能性は今後も低いと考えられます。これからも必要とされるWebディレクターでいるために、本記事を参考にして自分のスキルを磨いていってくださいね。

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