新人Webデザイナー向け!即戦力になるための4つのヒント
Webデザイナーとして仕事を始めて経験が少ない時期は、誰でも思いもよらぬ注意をされたり、ミスをしたりするもの。その原因や解決方法を理解しているか否かで、今後の成長に大きく差が出ます。新人Webデザイナーの失敗あるあるとその解決方法についてまとめます。
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目次
- なんとなくデザインをしてしまう。その色・飾りを使う理由は?
- Webディレクターのいいなりになってしまう。その指示は本当に必要?
- 曖昧なまま仕事をすすめてしまう。的確な質問ができている?
- 納期に遅れてしまう。「明日が締切」は「明日の何時」?
- まとめ
なんとなくデザインをしてしまう。その色・飾りを使う理由は?
「その飾り罫、どうしてつけているの?」「見出しはなぜこの色なの?」新人Webデザイナーの皆さんはこう聞かれて、答えにつまることはありませんか?カッコイイから、おしゃれに見えるからといった回答は答えになりません。
すべてのデザインに意味を持たせているか
彫刻や建築物などのアート作品、電化製品の形状・デザインには物語や意味が込められています。Webデザインにおいても、ボタンの色、ロゴデザインの意味、使う写真など細かい部分にまで理由や意味を持たせてデザインをしましょう。
クライアントの目的を実現するデザインになっているか
クライアントにとって、Webサイトを立ち上げたりリニューアルしたりする時には、下記のような目的があります。
・潜在顧客へのアピール
・良い人材を獲得する
・商品・サービスを利用してもらう
・資料請求してもらう
これらの目的とは違った視点で、いくらクオリティの高いデザインを完成させたとしても、「需要がない」「クライアントのやりたいことができない」などといった問題が起きてしまいます。
ターゲットユーザーを考慮したデザインか
クライアントが設定した目的を達成するためには、まずターゲットユーザーがどのような人なのかを把握しましょう。彼らの嗜好や行動特性は、デザインをするうえで大事なポイントとなります。
・ターゲットユーザーが好むデザインは何か
・サイトを訪問してくれたユーザーはどの程度WEBに関するリテラシーがあるのか
・ユーザビリティやアクセシビリティを考慮したデザインになっているか
例えばターゲットユーザーについては、年配の層に向けたサイトに10代の若者が好むようなデザインは不向きです。サイト上でターゲット層にどんなサービスを提供しているのか、一目で理解してもらえるわかりやすいデザインであることが重要になります。
また、ユーザービリティについては、ユーザーにいちばんして欲しいことをストレスなく達成できるデザインを心がけなくてはなりません。例えば、「商品を買ってもらう」「資料請求をしてもらう」ためのサイトならば、登録ボタンや入力フォームは、ユーザーが見つけやすく使いやすいデザインをする必要があります。
複数のデザイン案はそれぞれ独立しているか
クライアントにデザイン案を提出する際に、初回では色を変えただけ、ほぼ同じレイアウトで少しだけパーツの形を変えただけなど、ほとんど変わらないようなデザインで2案を出すのは避けたいものです。
1案目はクライアントの要望通りのデザイン案、2案目はデザイナー目線のデザインを提出してみましょう。クライアントが最も重要視するポイントを抑えた上で、新人といえどもデザイナーとしての意見を提案できなくてはなりません。
Webディレクターのいいなりになってしまう。その指示は本当に必要?
Webディレクターから指示を受けた時、その内容が本当に必要かどうかを判断していますか?疑問に思ったとしてもうまく説明できなかったり、「こんなこと聞いたら怒られるかも…」と萎縮してしまったりしていませんか?
たとえ経験が浅い新人といえどもプロとして仕事を受けています。不要な指示だと判断がすれば、その代わりになる案を提案しましょう。
たとえばWebディレクターから「この文字は赤にして」と言われたら、まず文字を赤にする理由を把握しましょう。Webディレクターと意見がくい違った場合にはその指示の背景を確認し、その目的を他の方法で達成できないかを考え、提案するのがWebデザイナーの仕事です。仮に赤字にする理由が目立たせたいということであれば、文字のサイズを替える、別の色を使う、フォントを替える、イタリック文字を使うといった提案も考えられます。
意図を理解せず、いいなりになって色を変更するだけではデザイナーとして成長が見込めません。さらに、クライアントの目的達成のためにそれがベストな形であるか否かを考えて制作することも大事です。
曖昧なまま仕事をすすめてしまう。的確な質問ができている?
デザインをする際には、曖昧な指示を受けることがあるでしょう。「方向性はだいたいこんな感じで」「イイ感じに仕上げて」「あなたのセンスにまかせます」。このような指示を真に受けて仕事を進めてしまっては、仕上がりは目指すべき方向からどんどん反れていってしまいます。
多くの新人Webデザイナーに不足しているのは、このような曖昧な指示に対して「的確な質問をする力」だと言えます。デザインをするうえで、必ず抑えておきたい大事なポイントは以下の通りです。
・プロジェクトの「目的」
・想定する「ターゲット」
・「流入経路」「検索ワード」
・商品の「売り・強み」
・希望する全体の「デザインテイスト」
・参考にしたいサイト
・勝ちたい「競合サイト」とどこで差をつけるか
「参考サイト」の見本にしたい部分を具体化する
上記のなかでも特に心がけたいのが、真似したい「参考サイト」を具体化することです。
Webディレクターは漠然とした理由で参考サイトを選んでいることがあります。そのため「参考サイトのどの部分をどう良いと思ったか」を、事前にお互い確認しておかなければ、ずれたデザインができ上がってしまいます。
たとえば…
・このサイトの背景の幾何学模様は、今回のイメージに近そうですね
・ここで使われている手書き風の見出しは、今回のイメージに合いそう
・この飾りパーツは、面白い使い方なので取り入れたい
などと、具体的にどの部分が参考になるのかを指し示して確認すれば、食い違いが少なくなります。また、Webディレクターもその後、どのような情報をWebデザイナーに伝えればよいのかを把握しやすくなります。
どんなディレクターと一緒に仕事をしたとしても、質の高い完成品が提出できるように、「必要な情報を自分から積極的に取りにいく姿勢」を身につけましょう。
納期に遅れてしまう。「明日が締切」は「明日の何時」?
Webディレクターから「明日まで」と指示を受けた時には、「明日の何時までですか?」と明確な期限を確認しておきましょう。「明日終日」と思っていた締切が、突然、ディレクターから「明日の朝イチに納品物をチェックしたい」と言われて、一気に前倒しになってしまうなんていうことも…。
このような勘違いは、相手を待たせることにつながるほか、焦って作業をすることでクオリティを下げたり、ミスを誘発したりする原因になることも考えられます。
また「いつが納期なら間に合う?」と聞かれた場合には、超特急で作業をしなければならないようなイレギュラーの状態を除いて、完了の予想時間より長めに伝えるのが鉄則です。たとえば2日間くらいで完了しそうなデザインなら、少し余裕をもって「3日後なら納品できます」と伝えてみましょう。
自身の作業スピードを過信しすぎないことも大切です。新人時代は、想定の1.5倍〜2倍くらい幅を持たせてはいかがでしょうか。
まとめ
このように新人デザイナーが気をつけたい注意点はいくつもあります。クライアント、もしくはサービスの目的を達成するためのデザインになっているかを考え、ディレクターの指示とおりではなく小さなことでも提案する姿勢を身につけましょう。納期を守ることも必須。これらを念頭に仕事を続けていれば、「頼りない新人デザイナー」から「頼れる新人デザイナー」へステップアップできるはずです。
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