イラストレーターの仕事はなくなる？現状と将来の展望を解説

イラストレーターの仕事がなくなるという人もいるようですが、これは本当なのでしょうか。本記事では、イラストレーターの需要や将来性とともに、これからの時代を生き残るのに必要なスキル、フリーランスとして働く際のコツなども紹介します。

目次

• イラストレーターの仕事がなくなるって本当？
• イラストレーターの需要と将来性
• イラストレーターとして生き残るのに必要なスキルは？
• フリーランスイラストレーターとして活躍するコツ
• まとめ

イラストレーターの仕事がなくなるって本当？

結論から言うと、イラストレーターの仕事が完全になくなることはないでしょう。しかし、AI技術でイラストが描けるツールやサービスが台頭しているため、安泰とは言い難いのが現状です。創造力を必要としないイラストであれば、ツールに置き換えられる可能性があります。

これからの時代を生き残るイラストレーターになるためには、上手に書くことよりオリジナリティのあるイラストを描けることが重要。どれほどAI化が進んでも、一人ひとりのイラストレーターが持つ個性をAIには表現することができないため、オリジナルのイラストを生み出し続けられるイラストレーターでなければいけません。

イラストレーターの需要と将来性

AIに取って代わられてしまう可能性があるイラストレーター。今後の需要や将来性が気になるところですよね。ここでは、イラストレーターの需要と将来性を考えてみましょう。

イラストレーターの現在の需要

現在はデジタルイラストの需要が伸びているようです。Web技術の発達で、デジタル媒体が多様化しているのがその理由。さまざまな企業がオウンドメディアやSNSを運用しており、クオリティを上げるためにはイラストが不可欠になっています。

またイラストレーターと相性のよいゲーム業界も、右肩上がりで成長中。続々とリリースされるソーシャルゲームの新キャラを描くなど、当面はイラストレーターの需要が高い状態が続くと考えられます。

時代に対応すればイラストレーターの将来性は期待できる

イラストレーターはまだまだ将来性が期待できる職種であるといえますが、長く活躍し続けるためには、時代に即した努力や取り組みが必要でしょう。

イラストレーターは既存ツールでの作画力を高めるだけでなく、常に最新技術をキャッチアップし、新しい手法を用いてのスキルアップを心がけることが大切です。

また技術力に留まらず、自分の個性を伸ばすことやコミュニケーション力を強化することも働くうえで強みになります。他の人と同じような画風しか描けないと、あなたに仕事を依頼する意味がなくなってしまいますし、そもそもコミュニケーションが取りづらい人とは仕事をしたくないのが普通です。イラスト以外の部分でもバリューを出すことを意識しておきましょう。

イラストレーターとして生き残るのに必要なスキルは？

イラストレーターとして生き残っていくには、当然ながら高いスキルが必要です。しかし、フリーランスとして仕事を取るためには、イラスト以外のスキルも必須。ここでは、市場価値の高いイラストレーターになるためのスキル例を紹介します。

クライアントの意図を正確に理解する力

イラストレーターの仕事は、クライアントの依頼を受けてイラストを作成するのが基本。クライアントの要望を汲み取り、それに沿った作品を納品することが求められます。

イラストレーターはクリエイティブな職業ではありますが、何でも自分の好きなように制作できるわけではありません。イラストレーター自身の考えや好みだけで仕事を進めてしまうと、クライアントに喜んでもらうのは難しいでしょう。

ビジネスセンス

イラストを描く技術があり、オリジナリティがあっても、ビジネスセンスがなければプロのイラストレーターとして働き続けるのは難しそうです。効果的な営業方法やマーケティング、セルフブランディングなどの知識を学び、ビジネスセンスを養いましょう。

プレッシャーと戦う精神力

作業を受注したイラストレーターは納期に追われることになるため、プレッシャーと戦う精神力が必要になります。

ときには、良いアイディアが浮かばなかったり、なかなか思いどおりのイラストが描けないこともあるでしょう。そのような精神的負担がかかる状況も楽しめる人なら、イラストレーターに向いているといえそうです。

フリーランスイラストレーターとして活躍するコツ

最後に、フリーランスイラストレーターとして活躍するコツを紹介します。

ポートフォリオを作成する

ポートフォリオは、自分のイラストをひとまとめにした作品集です。自分のスキルや実績、作品のテイストを知ってもらうための資料であり、フリーランスイラストレーターの営業活動には欠かせません。

ポートフォリオはプリントアウトした形式もあれば、Webサイトとして作成するケースもあります。どのクライアントにもスムーズに提示できるよう、プリントアウトしたものとWebサイトのものを両方作っておくのが望ましいでしょう。

WebサイトやSNSで情報発信する

フリーランスは基本的に自ら営業して案件を獲得しなければならないため、WebサイトやSNSを活用して積極的に自分をアピールすることが重要です。運が良ければ、情報を見たクライアントから依頼が来る可能性があります。

人脈を大切にする

人脈を大切にする人は、そうでない人と比べて仕事に恵まれやすいと考えられます。フリーランスイラストレーターの案件は、知人・友人から入ってくるケースも多いためです。

特にフリーランスの人は、自分が案件を受注するだけでなく、他のフリーランスに案件を提案することもあります。普段から知人・友人とコミュニケーションをよくとっていれば、案件の受発注に関する話を持ちかけられることもあるでしょう。

スケジュール管理を徹底する

フリーランスになると、スケジュール管理は自己責任。多くの案件を一度に受けると休日がなくなり、逆に案件が途絶える期間が長すぎると収入が得られなくなってしまうため、セルフマネジメントを徹底する必要があります。

フリーランス向けエージェントを利用する

案件がないときは、フリーランスエージェントを利用するのも手。フリーランスエージェントとは、フリーランスと企業の間に立ち、円滑に受発注できるよう取り計らうサービスです。単価の交渉など、直接言いづらいこともお願いできるので、うまく活用してみてください。

まとめ

イラストレーターの仕事はなくなると考える人もいるようですが、作者自身の個性、作品が持つ人間的な温かみは今後も求められるでしょう。

イラストレーターとして生き残っていくためには、自分のオリジナリティを守りつつ、市場価値を高めるスキルを身につけることが大切です。