Webデザイナー向けホワイト企業の見極め方【Web業界はブラック?】

Webデザイナー向けホワイト企業の見極め方【Web業界はブラック?】
ドラマの影響もあってか、度々「ブラック」と噂されるWeb業界。特にWebデザイナーは、クライアントの納期に追われて毎日遅くまで残業するイメージを持つ人もいますよね。本記事では、Webデザイナーがホワイト企業を見極める方法について解説します。

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目次

Web業界のすべてがブラック企業ではない!

さまざまな噂がささやかれるWeb業界ですが、もちろんそのすべてがブラック企業というわけではありません。噂通り徹夜続きの会社も一定数存在しているかもしれませんが、きちんと事前にリサーチをしてから会社選びをすれば大丈夫。

とくにWeb制作会社は、クライアントに振り回されたり、常に納期に追われたりするイメージがつきまといます。確かにクライアントワークであれば、そのようなこともありますが、それがイコール劣悪な労働環境につながるわけではありません。

適正な労働環境を整えている会社もたくさんあるので、自分の譲れないポイントをおさえて企業探しをすることが重要です。

ブラック企業とホワイト企業を見極めるポイントは?

それでは早速、ブラック企業とホワイト企業を見極めるポイントについて解説します。

まずは自分の「ブラック企業基準」を確認しよう

ブラック企業といっても、基準は人それぞれ。自分が働く上で耐えられない環境は何なのかをまずはチェックしましょう。

まず、厚生労働省が提言しているブラック企業の特徴とは、以下の3つです。

①:労働者に対し極端な長時間労働やノルマを課す
②:賃金不払残業やパワーハラスメントが横行
③:①や②のような状況下で労働者に対し過度な選別を行う


あくまでも上記は「特徴」としていわれているものなので、具体的にブラック企業の基準が定められているわけではありません。一口に「パワハラ」といっても大小違いがありますし、「残業時間が長い」「休みがない」といっても基準は人それぞれ。残業時間が長くても、残業代が支払われていれば法律に違反しているとはいえませんが、人によっては「残業代の有無に関わらず労働時間が長いことがブラック」と捉える人もいるでしょう。

ほかにも、「経営層が信頼できない」「社会的に不誠実なことをする」「成長環境がない」など、人によってブラックだと感じる要素は多岐に渡ります。

自分がどこまで耐えられて、どこが耐えられないラインなのかを明確にしておくと、企業選びがやりやすくなります。残業時間は具体的に何時間まで許容できるのか、ノルマはどのような制度で課されれば許容できるのかなど、事前に自分で言語化して準備しておくといいですよ。

経営陣の労働価値観を聞くとわかりやすい

会社は経営陣の考え方や価値観が色濃く反映されるもの。労働に対する考え方ももちろん同様なので、面接の際に代表や役員クラスの人にヒヤリングすることをおすすめします。

良し悪しは別問題として、長時間働くことを美徳とする経営者もいれば、ワークライフバランスを重視してこそ仕事に精が出るとする経営者もいます。

労働時間だけでなく、経営陣が社員をどのようなものだと思っているのかも重要です。なかには歯車のようにしか思っていないこともあれば、社員に会社を作り上げていってほしいと考える経営者もいます。

また、基礎的なことですが、経営陣にモラルがあるか、常識があるかも絶対にチェックしておきたいポイント。面接にくる補者へ誠実な対応ができるかどうかも確認しておきましょう。

経営陣が会社を運営する上で、何を大事にしていて、どんな人と働きたいのか、どんな会社を作り上げたいのかをしっかりヒヤリングしておいてください。自分で聞きづらい方は、信頼できるエージェントを見つけて、エージェント経由で確認するという方法もありますよ。

年収・残業時間・離職率などデータに囚われない!生の声を参考に

ブラック企業かどうかをチェックする上でよく用いられる年収や労働時間、離職率などのデータは、あくまでも参考程度にとどめておくことをおすすめします。なぜなら部署によって大きく差があり、実態を反映していないことがあるからです。

また、社員の口コミを見れるサイトもありますが、これも参考程度にとどめておいた方がよいでしょう。書き込んでいる人は退職した人が多く、その企業で活躍できなかったり、恨みを持っていたりするケースがあり、必要以上に悪く書かれていることもあります。

自分の置かれる部署や上司によって環境は変わるもの。もっとも有効な見極め方は、配属部署で働く人の生の声を聞いたり、上司にあたる人に会ったりすることです。

公表されているデータや口コミ、会った人の生の声を総合的に見て判断するようにしてください。

Webデザイナーならではのチェックポイントを解説

Webデザイナーならではのチェックポイントも確認していきましょう。

制作会社にこだわらないなら事業会社がおすすめ

自社でサービスを運営していたり、商品を作っていたりする会社であれば、制作会社に比べて無理な納期やノルマに追われる可能性が少ないです。

安定して収益を上げていることが前提ですが、自社プロダクトが安定していれば無理な案件をとって社員にやらせる必要もありませんし、何よりWeb制作会社によくある雰囲気のピリつきがありません。

案件の孫請けをするようなこともないため、クライアントから振り回されるリスクも少ないでしょう。制作会社への勤務にこだわらないなら、インハウスWebデザイナーも候補に入れてみてください。

参考記事:インハウスWebデザイナーのメリットや特徴は?どんな人に向いている?

制作会社なら商流を確認。二次請けが多いと危険

制作会社であれば、クライアントから直で請負っているのか、代理店が間に入った二次請け、三次請けなのか商流を確認しましょう。

二次請け、とくに三次請けは中間マージンを抜かれているため、制作会社の利益率は低くなってしまいます。利益率が低いということは、従業員の給料も低い可能性が高いです。長時間労働なのに、残業代が払われないということもあるでしょう。

IR資料などから財務状況を確認できるのであれば、商流にこだわる必要はありませんが、財務状況が分からない場合は、商流を確認するのもひとつの手です。

Webデザイナー案件を提案してもらう

フリーランスになる選択肢も!より自由な働き方を求める方に

会社員と違って毎月一定額の給与が振り込まれる保障はありませんが、フリーランスになるのも選択肢のひとつです。仕事を請けるかどうかは自分で決めることができるので、ブラックな案件を避けることができます。また、会社のルールに縛られることがないため、好きな時間に好きな場所で仕事ができることもメリットです。

会社選びが正解だったかどうかは入社してみないと分からない部分も多いため、フリーランスのWebデザイナーとしてさまざまな会社に出入りしてみるのもよいでしょう。その中でホワイトな取引先を見つけたときに、社員になることを検討してみるのもひとつの手です。

フリーランスとしての仕事探しに不安がある方はエージェントを頼るのがおすすめです。フリーランスWebデザイナーの仕事の取り方については、以下の記事で詳しく解説しているので、こちらも参考にしてみてください。

関連記事:フリーランスWebデザイナーの仕事の取り方【エージェント利用はおすすめ?】

まとめ

最近では労働基準監督署の目も厳しくなり、徐々に労働環境がよくなりつつある会社がたくさんあります。Web業界だけでなく、どんな業界のどんな会社にも少なからず悪いところはあるもの。Web業界=ブラックという固定概念にとらわれず、会社そのものを見て調べて、自分に合っているかどうかを判断してくださいね。

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