Webデザイナーはもういらない?やめとけと言われる理由と実態は?

Webデザイナーはもういらない?やめとけと言われる理由と実態は?

Webデザイナーはもういらない、やめとけなどの噂をネットでよく見かける人も多いはず。特にこれからWebデザイナーを目指す人は不安になりますよね。本記事では、Webデザイナーやめとけと言われる理由と実態について解説します。
 

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目次

Webデザイナーをやめとけと言われる理由は?実態もあわせて解説

Webデザイナーをやめとけと言われるのはどうしてでしょうか。給料が低い、労働時間が長いなどの意見を目にし、不安を感じる人も多いと思います。ここでは、なぜそのように言われているか、実態はどうなのかについて解説していきます。

給料は低い傾向。年収400万円未満が多数を占める

賃金構造基本統計調査によると、デザイナー職全体の平均年収は約426万円。会社員の平均年収は約455万円ですので、Webデザイナーの平均年収はやや低めだと考えられます。別の調査では年収400万円未満のWebデザイナーが6割以上にものぼるようでした。

特に年収が低くなりやすいのは制作会社に所属する場合です。制作会社の多くは受注金額で差別化を行っており、価格競争が激化。また、二次請け、三次請けと商流が深くなるとさらに利益が圧迫され、従業員に還元できる給料は少なくなってしまいます。

このような現状から給料が低いと感じるWebデザイナーが多く、やめとけと言われるのでしょう。就職を考える際はその制作会社が何を強みにしているか、どのような取引先と付き合いがあるのかは確認しておくのがおすすめです。

平均労働時間は180時間程度。必ずしも激務ではないが実態はブラックなことも

デザイン政策ハンドブック2020の統計データを見てみると、デザイナーの平均労働時間は月180時間程度とされています。1日8時間勤務で営業日数が20日と考えると、残業時間は平均20時間。1日1時間程度と考えると激務であるとは言えません。

一方で毎日終電間際まで仕事をしている、会社に泊まる日もあるというWebデザイナーがいるのも事実。それほど珍しいケースでもないので、申告していない労働時間があるとも考えられます。

上述のような制作会社では、大量の案件を安く請け負っていることもあるため、従業員の負担が増えがち。激務だと嘆くWebデザイナーの多くはこのような会社に所属しているのかもしれません。所属する企業によって給料も労働時間も大きく変わるので、これから会社選びをする人は以下の記事を参考にしてみてください。

関連記事:Webデザイナー向けホワイト企業の見極め方【Web業界はブラック?】

Webデザイナーはいらないと言われる理由は?

Webデザイナーはもういらないと言われる理由は大きく2点。簡単なサイト制作であれば専門知識が不要になったこと、自社サイトを持たなくても集客ができるようになったことです。以下では、それぞれについて詳しく解説していきます。

誰でも簡単にホームページが持てるように

最近では、Webデザイナーやエンジニアとしての知識がなくても、ノーコードと呼ばれるツールを使うことで、誰でも簡単にサイト制作ができるようになりました。

WordPressなどのツールを使用する場合、デザインテンプレートが豊富にあるので、Webデザイナーに頼む必要がありません。専門知識がなくても簡単にデザインを選べて、サイト制作ができるため、Webデザイナーはいらなくなったと言われているのです。

また、昔に比べてデザインのノウハウが溢れていることも一因でしょう。少し調べれば王道のデザインが作れるため、費用を抑えたいときには自社で完結させる企業もあります。デザインの良し悪しは分かりませんが、Webデザイナーに依頼しなくてもそれっぽいものが作れる時代になったといえるでしょう。Webデザインを少しかじっただけのWebデザイナーが増えすぎているという見方もできるでしょう。

自社サイトを持たなくても集客できることも大きな要因に

美容サロンや飲食店であれば、企業が運営するプラットフォームに登録するだけで集客をすることができるため、自社サイトを持つ必要がありません。物販もShopifyやBASEなど、プラットフォームのシステムを利用して手軽に始められます。

また、SNSを活用した集客もできるため、あえてコストをさいてホームページを持たなくてもいい時代になりました。別のプラットフォームを使って集客ができることからも、サイト制作の依頼が減っていると考えられます。

このような状況から、Webデザイナーの需要が減っていると捉えられ、Webデザイナーはいらない、なるのはやめとけと言われるようになったのです。

Webデザイナーは今後いらなくなる?必要とされるWebデザイナーとは

では本当にWebデザイナーはいらなくなるのかと言うと、答えはNOです。正しく言うと、Webデザイナーに求められるスキルや知識が変化しているということ。IllustratorやPhotoshopを使用したデザイン、HTML/CSSのコーディングができるというだけでは、需要がなくなる可能性もあります。

これからの時代は、課題解決のためのデザインが必須。ユーザーやクライアントのニーズを的確に捉え、デザインによって解決できるWebデザイナーが生き残っていく時代です。以下では今後必要とされるスキルを解説します。

デザインで課題を解決するためにはコミュニケーション力が重要

デザインで課題を解決するためには、指示の意図やサイト制作によって達成したい目的を確認する必要があります。確認することで嫌がられることもあるかもしれませんが、意図を理解し、ときにはWebデザインの専門家として、別の提案をすることもWebデザイナーの使命です。

指示されたからやる、指示された通りにやるのではなく、意図や目的を理解してデザインにあたってみてください。よくよく聞いてみたら、全然違うデザインのほうがよかったということもよくあるでしょう。

確認をとこなう際には伝え方に注意しましょう。コミュニケーションがうまくとれないと、トラブルの元になってしまいます。たとえば、「なぜ赤色なのですか?」とだけ、ぶっきらぼうに聞いてしまうと、責められているように感じることも。

そうならないよう、「なぜ赤を使うのか確認させてください。目立たせる意図であれば問題ないのですが、目的によっては他の色の方が好ましい場合もありますので。」のように、こちらが確認している背景も合わせて伝えるようにしましょう。

UI/UXデザインのニーズは強い。これから必ず必要になるスキル

UI/UXを簡単に言うと、Webサイトやアプリの見た目、ユーザー体験のこと。ビジュアルがよければOKだった時代から、ユーザーの使いやすさなど機能面が強く求められるようになり、近年注目されています。

UI/UXデザインには、ユーザーインタビューを行い顧客のインサイトを把握したり、アクセス解析の結果を分析したり、Webデザインを超えたマーケティングスキルが必要。調査や分析を経て分かったことをデザインに落とし込むことが求められます。

デザインによって解決できる課題は幅広く、さまざまな課題に対してアプローチできるWebデザイナーが今後も活躍していくでしょう。いらないと言われないために、できることを増やしていくことが求められます。

関連記事:Webデザイナーに必要なスキルは?【スキルアップの方法も!】

給料や労働時間が気になるならフリーランスになるのがおすすめ

Webデザイナーの給料が低かったり、労働時間が長かったりすることは事実。しかし、所属する会社を選べばこのようなことにはなりません。実際、自分の好きなデザインができていて、給料や労働時間に満足しているWebデザイナーもたくさんいます。昨今はリモートOKな案件も増えており、より働きやすくなっているのも事実です。

とはいえ企業の見極めは非常に難しく、いざ入ってみたら条件が違ったということもよく聞く話です。そこで検討したいのがフリーランス。フリーランスは案件ごとに関わる企業を決められるため、会社員のように企業に縛られることがありません。

またWebデザイナーはフリーランスとして請けられる案件が多く、好きな場所で好きな時間に働くことも可能。月単価も平均50万円程度と決して安くはなく、自分がやりたいデザイン案件を選べるのもメリットと言えるでしょう。

フリーランスを検討する際は、エージェントサービスを検討してみてください。案件提案はもちろん、企業との条件交渉なども行ってくれるのがうれしいポイント。個人では請けられない大手案件も保有しているので、スキルアップも可能です。

サービスは無料で利用でき、案件と案件の間もエージェントが営業活動を行ってくれるので、収入が途切れる心配も少ないといえます。これからフリーランスのWebデザイナーとして活動していきたいと考えている人は要チェックです。

関連記事:フリーランスWebデザイナーの仕事の取り方【エージェントはおすすめ?】

まとめ

給料や労働時間の観点から、「Webデザイナーはやめとけ」という声もありますが、職場や働き方を選ぶことで回避できる問題もあります。職場や働き方を選ぶためには相応のスキルが必要になるので、自己研鑽は怠らないようにしましょう。

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