Qゲームプランナーに関する資格にはどんなものがあるのでしょうか?
ゲームプランナにとって必須の資格はありません。だからこそ、幅広い知識やスキルが要求されるという見方もできるでしょう。ここでは、ゲームプランナーが現場で活かせる資格やスキルを解説します。
必須スキルがないからこそ、差のつく資格があります。
ゲームプランナーとは、ゲームを最初にプランする発案者です。ゲームクリエイター、あるいは企画と呼ばれることもあります。
具体的な業務としては、自身やディレクターが考えたゲームのアイデアをもとに企画書を練り上げ、プログラマーやデザイナーへプレゼンするというフェーズを担当します。
プランナー全般に共通して言えることですが、現場では資格より経験が重視されるため、ゲームプランナーになるために、必須とされている資格はありません。
人気タイトル制作に関わった実績や、クオリティの高い自作ゲームを作成した経験の方が歓迎されるというのが実情です。とはいえ、業界で名うてのゲームプランナーになるには、幅広い知識を備えておく必要があります。取得しておくことで活躍の幅が広がる資格をいくつかご紹介しましょう。
・英語スキルをアピールできるTOEIC
ゲームに国境はありません。海外の人気ゲームが日本で発売されることや、反対に日本の有名タイトルが外国向けにローカライズされることは頻繁に行われています。
海外では、ゲームをスポーツとして捉える「e-Sports」が急速に発展しており、懸賞金が出る大会が開催されるほど人気の高いゲームもあります。
このようなゲームを取り巻く世界的動向を見ていくと、英語スキルに長けた人材の需要の高さがわかります。
ゲームプランナーも例外ではなく、英語を使えると業務の幅が広がるのはもちろんのこと、単価の面で優遇されることも少なくありません。英語のコミュニケーションスキルを試す世界共通のテストであるTOEICは、ビジネスでよく使われる会話などが出題されるため、英会話学習の目安とするには最適と言えます。
・文書作成スキルがアピールできるMicrosoft Office Specialist資格
ゲームプランナーは企画書などドキュメント作成業務が多いため、Office系のソフトには精通しておきたいものです。
Word、Excelのほか、プレゼン制作に便利なPowerPointも使いこなせると良いでしょう。Microsoft Officeは普及率が高いため、我流の操作に慣れてしまいがちですが、きちんとした操作方法を習得するために、Microsoft Office Specialist資格に沿って学習していくことをおすすめします。図形の挿入、ヘッダーとフッター、パスワードのかけ方など、業務に直結するスキルが身につきます。
・情報処理技術者試験
ゲームプログラマーと円滑なやりとりができることは、ゲームプランナーとして大きな強みとなります。
新しい技術を取り入れたい場合、難度の高い企画を実現したい場合など、実際にプログラミングについての知識がなければ具体性のある意見交換ができるでしょう。コスト面やスケジュールなど多面的に見て実現可能なゲームを作るためには、ある程度のプログラミングの知識を有しておくことが望まれます。
その点、IT全般の知識やプロジェクト管理など、ITに関する幅広い知識が身に付く情報処理技術者試験を取得しておくと、実践的な活用能力が身についていることをアピールできるでしょう。
ゲームプランナーの価値を高める資格の取得方法
・TOEIC
TOEICは、英検と違って、全員が同じテストを受験し、990点を満点として5点刻みのスコアで結果が出されます。
TOEIC試験への受験を考える場合は、まず目標点数を設定することから始めましょう。
英語を使う業務に携わりたい方は、750点以上のスコアをとっておくと良いと言われています。
書店にはTOEIC学習のための書籍が多く並んでいるので、自身に合ったものを見つけましょう。日頃から英語に触れる機会を多く作っておくと、早い上達が期待できます。最近では、ネットのeラーニングを活用する勉強法も人気があります。ネット上には様々な人の体験談などがあるので、参考に読んでみると学習の一助となるでしょう。
・Microsoft Office Specialist資格
実際にソフトを操作して勉強を進めるのが一番の近道です。資格取得に関する書籍も多いので、自身に合った参考書を購入し、反復練習することで実力が養われます。TOEICの勉強法と同様、ネットのeラーニングを活用するのも良いでしょう。また、ネットを通じて、資格取得を目指している方と繋がることでモチベーションを向上させている方もいるようです。
・情報処理技術者試験
独学の場合は、メインとなる参考書を数回読み込んだ後で、知識の補完や試験傾向を知るために、過去問を解いていくと網羅的に学習を進めることができます。この試験についても、ネット上で大量の情報を得ることができるため、自身にあった勉強法を早めに確立しておくとよいでしょう。試験は、レベル1から4まで設定されており、企業によっては評価の指標としているところもあります。
ヒットの裏側で光るゲームプランナーのスキル
必須資格がない分、素養が重要となるゲームプランナーですが、具体的にどのような面に長けていれば良いのでしょうか。以下、ゲームプランナーが身につけておきたいスキルを解説いたします。
・コミュニケーション能力
どの職種にも共通することですが、高いコミュニケーション能力はビジネスにおいて不可欠です。
特にチームで協力してもの作りを行うゲーム制作の現場においては、メンバー同士の信頼関係があってこそ良い成果が生まれます。多様な職種が集まる場では、時にこだわりや熱意によって意見の食い違いが起こることもありますが、円滑に意思疎通を図っていくことで、共通の目標へ向けて前進することができるでしょう。
・情報収集力と分析力
市場動向やトレンドを捉える情報収集力も、ゲームプランナーに必要なスキルです。
日頃から最新情報にアンテナを張り、人気が高まっているものを素早くチェックしておくことで、ゲーム作りのヒントへと繋げます。
また、ゲームリリース後には、ユーザーの声に耳を傾け、改善やイベントに活かしていきます。
ユーザー獲得数、課金率などの集計結果から分析を行い、ヒットの鍵となるユーザー心理を読み解きます。
・情報伝達力
担当するフェーズがゲームの企画ということもあり、頭の中のアイディアを明確に言葉にできる情報伝達力が重要となります。プログラマーやデザイナーなど様々な職種に説明を行う場面も多いため、説得力と魅力を備えた言葉が使えると、チーム全体の士気にも良い影響を与えることができるでしょう。
資格よりも経験重視の傾向が強いゲームプランナーですが、自身の価値と業務の幅を広げられるスキルは数多くあります。
一つでも多くのスキルをものにすることで、ヒットを生み出せるゲームプランナーへと近付けるでしょう。
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