Qゲームのエフェクトデザイナーに必要なスキルを教えてください。

エフェクトデザイナーには、3DCG/2DCGツールを活用するスキルが必要です。作成するエフェクトの種類は、各ゲームのジャンル(RPGや格闘、シューティングなど)によって異なる傾向にあります。

目次

1. エフェクトデザイナーの仕事内容
2. エフェクトデザイナーに求められるスキル
3. ジャンルごとのエフェクトの特徴

 

1. エフェクトデザイナーの仕事内容

エフェクターと呼ばれることもあるエフェクトデザイナーは、ゲームエフェクトのグラフィック作成を担当します。3DCGゲームが主流になって以降に現れた、新しい職種です。以前はプログラマーがエフェクトデザインを手がけることが多かったようですが、近年は開発規模の拡大に伴い、技術の専門性が重んじられるようになりました。

  

エフェクトデザインについて

「エフェクト」は、効果や影響を意味する言葉。ゲーム制作でエフェクトデザインといえば、攻撃を当てた時の火花や爆発時の煙、魔法によって生じる光など、特定の形を持たないイメージを作ることを指します。加えて、ゲーム内で発生する自然現象を表現することもあるようです。

エフェクトのメリットは、画面を賑やかに彩るとともに、プレイヤーにゲーム内で発生している出来事を把握しやすくするという点にあります。ゲームエフェクトは、作品をより魅力的かつ面白く感じさせる役割を果たしているといえるでしょう。
 

主な作業内容

エフェクトデザイナーが行う作業の一つは、専用ツールを用いてのエフェクト作成です。3DCG制作用のMayaというソフトがメインになるでしょう。モーションをつけたりデジタル合成したりするAfter Effectも使われます。

映像ができたら、次はサウンドエフェクト(効果音)を。音を出すタイミングに注意を払いながら、作成済みの映像と合わせていきます。
 

2. エフェクトデザイナーに求められるスキル

エフェクトデザイナーの概要は上記の通りです。続いては、エフェクトデザイナーに必要なスキルを紹介します。
 

 

3DCGツールの活用力

「主な作業内容」で述べたことからもわかるように、エフェクトデザイナーには各種ツールを扱うスキルが求められます。先に挙げたMaya/After Effect以外の3DCGツールでは、ポリゴンベースでのエフェクト作成が可能なBISHAMONや、粒子状のエフェクトに向くPopcornFXなどがよく用いられるようです。

3DCGエフェクトの特色は、全方位に対して効果的であるということ。エフェクトが発生している間にカメラワークが変わっても、立体性が失われません。臨場感を重視したいゲーム・場面では、3DCGツールによるエフェクトが有効に作用すると考えられるでしょう。
 

2DCGツールの活用力

2DCG作成には、Photoshop/Illustratorがよく利用されます。3DCGのゲームに2DCG用ソフトは不要、というわけではないので注意しましょう。3DCG/2DCG双方のメリット・デメリットを知悉し、エフェクトごとに適したツールを使い分けることが大切です。

カメラの視点変更が多くなされる場合には、立体感のない2DCGは不適当といえます。ただしその一方で、実写映像を流すことが可能であり、リアルなグラフィックを追求したいゲームに向いているという側面も。漫画的・平面的な表現に優れているのも特色です。
 

3. ジャンルごとのエフェクトの特徴

ここまで、エフェクトデザイナーの仕事内容と基本的なスキルについて見てきました。最後に、ゲーム分野ごとのエフェクトの特徴をチェックしましょう。
  

ロールプレイングゲーム(RPG)

RPGでは、攻撃や回復、レベルアップといった場面にしばしばエフェクトがつけられます。プレイヤーにそれぞれの違いをはっきりと認識してもらえるエフェクトを作ることが大事になるでしょう。
 

格闘ゲーム

格闘ゲームで重要になるのは、威力の強弱・必殺技・決着のエフェクトです。キャラクターがとるポーズを考慮しながらエフェクトをつけるのが、格闘ゲーム制作でのポイント。モーション担当者と協力しながらの作業となります。
 

シューティングゲーム

シューティングゲームでは、攻撃が当たった時のエフェクトが重視されます。具体的には、閃光や煙、破片などです。被弾エフェクトの質がシューティングゲームの売上を左右することも多いので、エフェクトデザイナーには高度なスキルとセンスが要求されます。

※本記事は2019年10月時点の情報を基に執筆しております。

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