初心者が身につけておくべきプログラミング用語一覧

初心者が身につけておくべきプログラミング用語一覧

プログラミングに関わる言語は、覚え始めるとキリがないくらいたくさんあります。まだ学び始めたばかりの初心者だと、一体何から覚えていけばいいのかわからなくて不安になる人も多いはず。そこで本記事では、プログラミング初心者に向けて、これだけはおさえておいてほしい基本の用語を紹介します。

目次

まずはITの基本用語をおさえておこう

まずは、IT業界全般で使われる基本的な用語から紹介します。プログラミング用語も大事ですが、これらの基本的な用語の定義もしっかり理解しておきましょう。

インターネット:世界中の情報機器を接続するネットワーク

インターネットとは、世界中にあるコンピューターなどの情報機器同士を接続する線(ネットワーク)のことです。インターネットが開発されるまでは、コンピューターはネットワークに繋がずオフラインで使用されていました。

開発されてからわずか数十年あまりで大きく普及し、1990年頃には世界中で多くの人が使うように。現在ではインターネットなくして生活するのは不可能とも言えるほどに普及し、世界中の至るところで活躍しています。

参考記事:インターネットって何?|基礎知識(きそちしき)

ブラウザー:Webページを表示させるためのソフト

ブラウザーとは、Webページを閲覧するために必要なソフトウェアのことです。Safari・Firefox・Google Chromeなど、ブラウザーには様々な種類があります。例えば、普段何気なく使っているiPhoneにはデフォルトでSafariが入っており、Webサイトを閲覧するときに利用している方も多いでしょう。

ブラウザーにはWebページを閲覧するだけでなく、ブックマークや拡張機能、ページの読込スピードなど、さまざまな特徴があります。日本国内ではChromeの使用率が最も高いとされていますが、開発を行う際はFirefoxやEdge、Safariも考慮しておくとよいでしょう。

ネットワーク:複数のコンピューターを接続するシステム

ネットワークとは、複数のコンピューター同士がデータのやり取りをする接続システムのことです。普段使用しているスマートフォンやパソコンは、ネットワークがなければ成り立ちません。

世界中からSNSにアップされた画像や動画を見ることができるのは、世界中がネットワークでつながっているためです。最近では家電などにおいても、ネットワークを利用したIoTと呼ばれる便利な技術がたくさん出ています。

ソフトウェア:コンピューターに命令を出すための情報プログラム

ソフトウェアとは、コンピューターに命令を出し、コンピューター上で使いたい機能を使えるようにするためのものです。省略してソフトと呼ばれることがほとんど。

ソフトウェアには大きくわけてOSと呼ばれる基本ソフトウェアと、応用ソフトウェアと呼ばれるものがあります。前者はコンピューターを動かす元になるもので、後者はエクセルやパワーポイント、Slackなどのことです。

ハードウェア:機械や装置など物理的なもの

ハードウェアとは、システムにおけるパソコンやマウス、モニターなどの物理的な構成要素を指します。ソフトウェアと同様、略してハードと呼ばれることがほとんどです。ハードウェアは、目に見えるものとして覚えておけば問題ありません。

コンピューター:プログラムに従って複雑な処理を高速で行う機器

コンピューターとは、かつて「電子計算機」と呼ばれていたもので、プログラムに従って複雑な処理を高速で行う電子機器のことを言います。

コンピューターというとパソコンを思い浮かべる人も多いですが、家電製品に使われるマイコンピューター(マイコン)や宇宙センターで使われるスーパーコンピューターなど種類はさまざまです。

OS:パソコンを動かす元になるソフトウェア

前項でも少し触れたOSとは、パソコンを動かす元になっているソフトウェアのことです。パソコンやスマートフォンには必ずOSが入っており、OSがなければ成り立ちません。パソコンだとWindowsやmacOS、Chrome OSなどが有名で、スマートフォンであればiOSとAndroidが有名です。

OSは、コンピューターで使用するアプリケーションソフトウェアが動く環境を作ってくれるもので、それ以外にもリソース管理やファイル管理などさまざまな役割を担っています。

プログラミングに関する基礎用語をおさえよう

基本のIT用語をチェックしたら、プログラミングに関する基礎用語も学んでおきましょう。

UI:ユーザーに見える見た目や使い勝手

UIとはユーザーインターフェースのことで、ユーザーとWebページなどをつなぐ接点のことです。ユーザーが目にする画面の見た目や使い勝手、操作方法のことを表しており、ユーザーが目にするものや操作するものすべてを含んでいます。

見た目がよければいいわけではなく、使い勝手まで意識した上でどんなUIにするか考えるのが、UI設計です。近年は、UIデザイナーと呼ばれる専門性のあるWebデザイナーがUI設計を行うことが多くなっています。

関連記事:UIデザイナーの仕事内容から案件提案まで

GUI・CUI:マウス・キーボードで操作できる画面

GUIとは、グラフィックユーザーインターフェースのことで、マウスや指を使って、画面上にあるボタンを押すことができる画面のことを意味します。

一方CUIとは、キーボードだけで操作を行う画面のことです。前項でも触れたWindowsのコマンドプロンプトのように、マウスを使わずキーボードのみで使用する画面のことを言います。

ソースコード:プログラミング言語の文字列

ソースコードは、プログラミング言語を使って記述された文字列のことです。ソースと呼ばれたり、コードと呼ばれたりすることがほとんどです。

コンピューター上のアプリやソフトを動かすために必要な文字列のことだと覚えておきましょう。また、ソースコードが書かれたファイルのことをソースファイルと呼ぶので、あわせて覚えておいてください。

テキストエディター:ソースコードを書くアプリ

テキストエディターとは、前述したソースコードを記述するアプリのことを言います。単純に文章の記述や編集が行えるアプリではありますが、プログラミングで使用されることが多いのが特徴です。

普通のメモ帳アプリをプログラミング用に高機能へと進化させたようなものと覚えておいてください。プログラミングで使いやすいようにさまざまな機能が搭載されています。

プログラミング言語:高水準言語と低水準言語に別れる

プログラミング言語とは、コンピューター上のアプリやソフトを動かすために命令を出すものです。どんなときにどんな動きをしてほしいのか、プログラミング言語で記述してコンピューターに命令を出します。プログラミング言語は以下の2つに別れるので、それぞれ詳しく見ていきましょう。

・高級言語(高水準言語)
通常プログラミングをするときに使用する言語で、人間が理解しやすい構文や概念を持ったものです。英語に似た自然言語や数式、記号を使用しています。

・低級言語(低水準言語)
コンピューターがそのまま直接理解できる言語のことで、0と1だけで書かれた機械語に近い構造をしているものを言います。理解するのは難しいですが、コンピューターの細かい動作まで指定できる言語です。

実行形式:コンピューターが動作させる形式

実行形式とは、コンピューターを実際に動作させるための方法のことです。高級言語で書いたソースコードは、そのままではコンピューターが理解できないため、コンピューターが理解できる形式(機械語)に変えてあげる必要があります。

コンピューターが理解できる実行形式に変換する方法には、以下の2つがあるので覚えておきましょう。それぞれ実行形式に変換するタイミングによって分類されます。

・コンパイラ型
主にC、C++、C#で行われる形式がコンパイラ型です。ソースファイルを機械語に変換して実行ファイルを作成することを「コンパイルする」と呼びます。プログラミング言語から一気に機械語へと変換されたプログラムを実行する方式です。

・インタプリタ型
主にPHP、Ruby、Perlで行われる形式がインタプリタ型です。インタプリタ型は、ソースコードをひとつずつ機械語に変換しながら実行するもので、アプリケーションを実際に実行するタイミングで行われます。実行の度に行うため、コンパイラ型よりも処理速度が遅いのが特徴です。

コミット:変更の確定

コミットとは、プログラムを作成中に何らかの変更が生じた場合、その変更を確定することを言います。コミットを行う際には、ほかの作業に影響がないか十分に確認した上で行うことが重要です。

ロールバック:変更の取り消し

ロールバックとは、前述したコミットを取り消すこと、つまり変更を取り消すことです。変更した後に何か問題があった場合はロールバックし、変更前の状態に戻します。

バグ:プログラムのエラー

バグはプログラミング以外でもよく聞く言葉で、プログラムが想定していない何らかのエラーや誤った動作を行うことを言います。英語のBUG(虫)から来ている言葉で、ゲームなどでもよく使われる言葉です。

デバッグ:バグの修正

デバッグとは、前述したバグを修正すること。開発している途中のプログラム内でバグを探し出して修正する作業のことです。ゲームなどではよく、リリース前にゲームをひたすらプレイしてバグがないか確認する専任の人がいますが、この人たちのことをデバッガーと呼びます。

パス:ファイルの場所を示すもの

パスとは、ファイルやフォルダのありかを示すもののことを言います。ファイルやフォルダがどこにあるのかを表す道しるべだと覚えてください。パスには、絶対パス・相対パス・フルパスの3つがあります。

変数:さまざまな値をとるもの

変数は、プログラムのソースコードの中でデータを一時的に記憶し、必要なときに呼び出せるように固有の名前を付けたもののこと。データを入れておく箱のようなもので、任意の値を入れ、プログラムの中で同じデータを繰り返し参照したり、複数のデータを扱うときに使用します。
数学では「=(イコール)」は両辺が等価であることを表しますが、プログラミングでは、左辺の中身は右辺であるという記号です。

例えばJavaScriptの場合、変数の宣言に「var」を使用し、「var a = 10」は「var」で変数を宣言、「a」が変数、「10」が変数に入れる値となります。

定数:固有の値をとるもの

定数は、変数と同じくデータを一時的に記憶し、必要なときに呼び出せるように固有の名前を付けたもの。後で変更可能な変数とは違い、定数は後から変更することができません。変更しないことを前提に使用するため、変更されては困る値に使用します。

条件分岐:条件によって処理内容を変更する

条件分岐は、条件によって処理内容を変更するためのコードです。「もし◯◯だったら△△を実行する」というように、条件に合致したときに実行する処理を記述します。CMSのWordPressではよく条件分岐を使うので、Webデザイナーやコーダーには馴染みのある用語でしょう。

バッファ:一時的にデータを蓄えておく場所

バッファ(buffer)は「緩衝」という意味で、プログラミング用語ではハードウェア間・ソフトウェア間 でデータを送受信する際、速度の遅い方に合わせると全体の速度が低下するため、処理速度や転送速度の差を埋めるためにデータを一時的に蓄えておく記憶領域を指します。

バッファはビジネス用語にもなっており、スケジュールがタイトなときなどに、「余裕をもたせる」という意味で使われます。

API:外部機能を呼び出す仕組み

APIは(Application Programming Interface:アプリケーション・プログラミング・インターフェース)の略で、OSやアプリケーションが持つ機能を、外部のプログラムを呼び出して利用できるようにする関数やインターフェースを指します。短いプログラムを記述するだけで外部の機能を組み込むことができるため、開発の手間が省けるのがメリットです。
 
最近では、ネットサービス間で機能が共有可能なWeb APIが増えていて、SNS、ソーシャルブックマーク、動画、写真、地図・位置情報、気象・災害情報など、さまざまなWeb APIが公開されています。

まとめ

まず初心者が絶対におさえておきたい基本の用語を解説しました。プログラミングに関する用語はつきつめればまだまだたくさんありますが、まずは本記事で紹介したものからおさえましょう。プログラミング初心者の人はぜひ参考にしてみてくださいね。

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