ポートフォリオとは?意味や作り方のコツを解説!

ポートフォリオとは?意味や作り方のコツを解説!

ポートフォリオ(Portfolio)という言葉を耳にするものの、「どういう意味なのか?どのように作ればいいのか?」疑問に思っている人も多いでしょう。

本記事では、IT・投資・教育業界で使われる際の意味を解説します。これから就職活動を行う方向けにポートフォリオの作り方も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

目次

ポートフォリオとは?言葉の意味と用途

就職活動で企業の募集要項をチェックしているときなどに、ポートフォリオという言葉を目にしたことがある人もいるでしょう。

一口にポートフォリオと言っても、使われる場面で意味合いが異なることがあります。まずは初めに、ポートフォリオの意味と用途を確認しておきましょう。

ポートフォリオ(英語Portfolio)の意味は「書類入れ」

英語の「ポートフォリオ(Portfolio)」が持つ主な意味は、「書類入れ」「折りかばん」「紙ばさみ」などです。書類をひとまとめにして運ぶための薄型ケースを指します。

ポートフォリオという言葉の留意すべき点は、業界ごとに異なる意味で用いられること。各業界でのポートフォリオの使われ方を以下で解説します。

クリエイティブ・IT業界のポートフォリオは転職活動の資料に

Webデザイナーやイラストレーターなど、クリエイター職のポートフォリオは、応募者のスキルやセンスを提出先の相手に知ってもらう作品集を意味します。

デザインやイラストを扱う職種のスキルは、文章や口頭の説明だけではなかなか相手に伝わりません。そのため、言葉で表現しにくいスキルやセンスを視覚的に理解してもらうことがポートフォリオの役割です。

エンジニアであっても、スキルチェックを目的としてポートフォリオの提出を求められることがあります。自作のサービスやアプリケーションなどを、使用した言語・ツールとともに提示します。

IT業界では分析手法にポートフォリオの語が使われるケースも

IT業界においては、「ITポートフォリオ管理」のように、分析手法にポートフォリオという言葉が使われることもあります。これは、スキルを証明するためのポートフォリオとは別物です。

ITポートフォリオ管理は、IT投資を効率良く配分するための分析手法です。各情報システムに対し、重点的に投資するか、あるいは反対に絞り込むべきかを探ります。

なお、分析対象が投資ではなくアプリケーションなら「アプリケーションポートフォリオ管理」、プロジェクトの状況であれば「プロジェクトポートフォリオ管理」と呼ばれます。

金融・投資業界のポートフォリオは金融商品の一覧を指す

金融・投資業界では、投資家が保有する金融商品(現金や預金、有価証券、不動産など)の一覧を指すのにポートフォリオという言葉が使われてきました。また、運用する金融商品の組み合わせも意味します。

金融商品の一覧をポートフォリオと称するのは、欧米で有価証券や資産明細書を紙ばさみで保管していた習慣に由来するようです。

教育業界のポートフォリオは生徒の学習評価に用いられる

教育業界のポートフォリオは、教師が生徒を評価するためのツールです。生徒らが残した試験用紙やレポート、活動の様子を撮影した写真・動画などをまとめて保存し、評価の参考にします。

教育業界のポートフォリオの特徴は、テストだけでは測れない個々の能力を総合的に把握するのに役立つこと。この有用性から、学校だけでなく自己啓発分野などでも活用されているようです。

ポートフォリオの作り方を解説!Webと紙どちらがいい?

今後就職や転職、フリーランスとして独立する機会があれば、ポートフォリオが必要になる可能性があります。企業が求める情報を提供できるよう、ポートフォリオの作り方を見ていきましょう。

ポートフォリオの形式は大きく分けて、「紙媒体」「Webサイト」の2種類ありますが、基本的には相手が指定した形式を守ればOKです。それぞれの特徴を見ていきましょう。

オンラインのやりとりが多いならポートフォリオサイトを作る

Webサイト形式(ポートフォリオサイト)が適しているのは、書類提出から面接(商談)までオンラインでやりとりする場合です。相手に直接ポートフォリオを手渡す機会がないため、インターネット環境があれば手軽に見られるWebサイト形式がよいでしょう。

ポートフォリオサイトの作り方は以下の記事を参考にしてみてください。ポートフォリオサイト作りに役立つツールも紹介しています。
関連記事:ポートフォリオ作成ツールのおすすめ5選!作り方のコツも紹介!

対面のやりとりがメインなら紙媒体が適している

対面で面接や商談をする場合は紙媒体が向きます。紙媒体なら相手が複数人でも、その場で全員に見せやすいのがメリットです。質感や手触りも含めて作品をアピールしたい場合も、紙媒体のポートフォリオが適しています。

紙のポートフォリオを相手に手渡す際は、冊子にしたり、クリアファイルに入れたりして見やすくまとめておきましょう。

紙のポートフォリオを作る場合は、以下の記事を参考にしてみてください。

関連記事:Webデザイナーには紙のポートフォリオも必要?その理由や作り方を解説!

ポートフォリオを作成する際に気をつけるとよい3つのポイント

ポートフォリオは、自分が気に入っている作品をただまとめて提出すれば良いというわけではありません。最後に、ポートフォリオ作成時に気をつけるべきポイントを3つ紹介します。

ポートフォリオの内容やデザインは提示する相手に応じて変える

ポートフォリオの内容やデザインは、提出先に応じて変更します。ポイントは、相手が提示するスキル、および好むテイストに合った作品を選定することです。

完成度の高い作品から順番に紹介する

作品の選定が済んだら、それを完成度の高い順番に並べます。提出先の相手は、一人ひとりのポートフォリオをじっくりと確認する時間がない可能性もあります。自分のポートフォリオに目をとめてもらうためには、最初のページに自信作を持ってくるのが得策です。

作品のジャンル(Webデザイン、グラフィックデザインなど)が多岐にわたる場合は、相手が求めるスキルとテイストにより近いものから順番に載せると良いでしょう。上で述べた「ポートフォリオの内容やデザインは提示する相手に応じて変える」に則る形です。

作品にはそれぞれ説明文をつける

各作品には、200~400字程度の説明文もつけます。説明文の理想は、長すぎず、短すぎもしない文章になっていること。長すぎると全部読んでもらえない恐れがあり、逆に短すぎれば作品のコンセプトが伝わりにくくなるためです。

説明文は自分が伝えたいことだけでなく、相手が興味を持ってくれそうなポイントを想像しながら書きましょう。そのうえで、「1つの文で1つの意味を伝える」ことを意識したり、不要な情報を省いたりして、文章を洗練させるのがコツです。

なお、良質なポートフォリオを作成するにあたっては、下記の記事も参考になります。併せて読んでみてください。

関連記事:【プロが解説】Webデザイナー必見!評価されるポートフォリオの作り方
関連記事:おしゃれなポートフォリオサイトのおすすめ20選!参考にしてかっこよく作ろう

まとめ

ポートフォリオの用途は業界により異なります。クリエイティブ業界では求人・案件応募時の資料になるため、デザイナーなどの職種を目指す人は作り方も把握しましょう。

フリーランスに興味がある人は、エージェントに相談するのも手。レバテッククリエイターでは、ポートフォリオをもとにあなたのスキルを確認します。

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