UI/UXデザイナーに将来性はある？今後求められる役割とは

需要が高まっている一方で、将来性が危ういと噂されるUI/UXデザイナー。これからUI/UXデザイナーを目指そうと思っている人は不安になりますよね。本記事では、UI/UXデザイナーの将来性や、今後求められる役割について解説します。

目次

• UI/UXデザイナーの仕事内容とは？
• UI/UXデザインの将来性は危うい？
• 今後のUI/UXデザイナーに求められる役割とは？
• まとめ

UI/UXデザイナーの仕事内容とは？

UI/UXデザイナーと一括りにされがちな職種ですが、UIデザイナーとUXデザイナーではそれぞれ行う仕事が異なります。まずはそれぞれの仕事内容を確認していきましょう。

UIデザイナーの仕事内容とは？

UIとはユーザーインターフェースのことで、その名の通りユーザーが直接触れる画面のことを指します。UIデザイナーは主にWebサイトやアプリの画面を設計し、どのようなデザインにすればユーザーが迷わず快適に操作できるかを追及するのが仕事です。

ユーザーの視線の動きや行動パターンを考え、最適なUIを目指すのが役割なので、独創的なデザインを作るのとは全く異なります。機能として最適なデザインを目指すのがUIデザイナーに求められる役割です。

参考記事：UIデザイナーの仕事内容から案件提案まで

UXデザイナーの仕事内容とは？

UXとはユーザーエクスペリエンスのことで、サービスを利用したユーザーの顧客体験を指します。一口にUXデザインといっても、そのフェーズは戦略・要件・構造・骨格・表層の5段階に分かれており、範囲が広いことが特徴です。

直接目に触れるUIだけでなく、どのような体験をしてどのような価値を感じてもらうかを設計するのがUXデザイナーの役割。よりマーケティング要素の強い職種と言えるでしょう。

参考記事：UXデザイナーの仕事内容から案件提案まで

UI/UXデザインの将来性は危うい？

ここからは早速UI/UXデザイナーの将来性について解説します。近年注目されている職種ではあるものの、将来性についてネガティブな意見が見られるのはなぜなのでしょうか。その理由を確認していきましょう。

ユーザーの感情は一生なくならないもの！UI/UXはもはや当たり前に

結論から言うと、UI/UXデザインという概念はこの先もなくならないでしょう。なぜなら、Webサイトやアプリ、サービスを利用するユーザーの心理を考えることに終わりがないからです。また、これまではUI/UXと言えばやや高度な知見だと捉えられていましたが、今ではユーザーファーストなプロダクト作りは当たり前のことになってきています。

Web業界がなくならない以上、Webサービスを利用するユーザーがいなくなることはないので、今後もUI/UXを意識したWebサイトやサービスを設計することは必須です。またWeb業界以外にもUI/UXの考え方は広まっており、今後重要なスキルであることは間違いないでしょう。

当たり前になったからこそ職種としてはなくなる可能性も？

しかし、UI/UXを意識したWeb制作が当たり前になったからこそ、UI/UXデザイナーという職種がなくなっていくことは可能性としてありえるでしょう。今では、Webディレクター・フロントエンドエンジニア・Webデザイナー・Webライターなどあらゆる職種において、UI/UXを考慮したプロダクト作りを行うことが必須です。

どの工程においてもUI/UXを最優先させることが当たり前になったからこそ、あえてUI/UXデザイナーという職種を置かなくてよくなりつつあります。将来性がない、UI/UXデザイナーはなくなるなどとネット上で目にするのは、これが大きな理由だと考えられるでしょう。

また、ほかの職種がUI/UXのデザインを兼任したほうが効率がよくなるという点も理由として挙げられます。UIの設計であれば、フロントエンドエンジニアが兼任する場合もありますし、UXの設計はマーケターやWebディレクターが担うことも。

これらの理由から、「UI/UXを意識したサイト設計ができる人」という意味での将来性はあるものの、専任の職種としてはなくなる可能性もあると考えられます。

今後のUI/UXデザイナーに求められる役割とは？

では、仮にUI/UXデザイナーという職種が減ったとしたら、UI/UXデザイナーはどうすればよいのでしょうか。今後担うべき役割を解説します。

UI/UXデザインの知見はどの職種にも活かせる！

上述した内容を言い換えると、UI/UXデザインの知識はどんな職種においても必須ということ。つまり、UI/UXデザイナーとしての知識や経験が豊富であれば、どんな職種にも活かせるということです。

また、UI/UXデザインを専門でやっていた人は、圧倒的にほかの人と同分野において差がつけられるのは明確です。高度なUI/UXデザインスキルを持ちつつ、ほかの職種として活躍できれば、周りと差をつけることも可能でしょう。

今後も生き残っていくためには、UI/UXデザイナーとしての強固なベーススキルを活かしつつ、プラスアルファのスキルを身に着けてキャリアアップすることが重要と言えます。

UI/UXデザイナーのキャリアパスは豊富！

Web制作関連の全職種に必要なスキルを持ち合わせているUI/UXデザイナーは、キャリアパスが豊富なのが魅力。先述したとおり、UI/UXデザインという強いスキルがベースにあれば、さまざまな職種へ転換しつつも周りと差をつけて活躍することができるでしょう。

特にUI/UXデザイナーのキャリアパスにおすすめなのが、WebプロデューサーやWebマーケター、プロジェクトマネージャーです。

いずれの職種も上流からUI/UXを考える必要がり、プロダクト制作においてUI/UXデザイナーとしてのスキル経験が活かせるでしょう。その場合は実際に手を動かしてデザインを作っていくよりも、ディレクションをする側になります。より戦略的な部分を担ってみたい方にはおすすめです。

それ以外だと、コーディングスキルを身につけてフロントエンドエンジニアになるのもよいでしょう。デザインから実装まで対応できることは一つの強みになります。とくにスタートアップ企業など、分業化が進んでいない企業では重宝される人材になるでしょう。

Web業界では、ひとつのスキルでは通用しなくなる可能性が高いです。それは課題が複雑化しており、単一機能だけでは解決できないことが増えてきたからです。そのような未来を見据えて、UI/UXの知見を軸にスキルの幅を広げてみるとより活躍できる人材になれるでしょう。

まとめ

考え方としての将来性はある一方で、職種としては減っていく可能性もあるUI/UXデザイナー。とはいえ、そのスキルが無駄になることは決してありません。UI/UXデザインの知見を活かしてキャリアアップすることで、年収アップも見込めるでしょう。自分のやりたいこととも照らし合わせつつ、ぜひさらに上を目指していってくださいね。