Q映像クリエイターにはどんな資格がいるでしょうか?

映像クリエイター(動画クリエイターと呼ばれることもあります)に必須となる資格は存在しませんが、CGクリエイター検定を取得しておくとよいでしょう。しかし、資格よりも芸術センスやテクニックが重視されることが多いようです。

動画クリエイターが資格を持っておくといい理由とは?

映像クリエイター(動画クリエイター)を目指す際に必須となる、特別な資格・免許などは存在しません。
しかし、資格を取得しておくことで、
・映像制作に関する基礎や応用を身につけられる
・自分のスキルに自信を持つことができる
などのメリットがあります。

映像クリエイターや動画クリエイターの中には、美術大学や専門学校を卒業している方、独学で頑張っている方など様々な方が存在します。
美術大学や専門学校などでは、動画・映像の基礎から応用までを学びます。将来は、テレビ局や映像制作会社・ゲーム会社などにクリエイターとして就職する方が多いようです。専門学校では、在学中に資格取得対策を行うケースもあります。独学の場合でも、実績やポートフォリオなどがあれば映像クリエイターとして幅広く活躍することが可能です。もちろん、その中にはフリーランスとして活動している動画クリエイターの方もたくさんいます。

フリーランスとして活動する場合や派遣会社に登録する場合、これまでの実績はもちろん、スキルの証明などを求められるケースがあります。
資格を取得すると、自身のスキルを公に証明することが可能あるほか、クライアントからの信頼を強固なものにでき、他のクリエイターとの差別化を図ることにもつながるでしょう。

<取得しておきたい資格>
・CGクリエイター検定(CG-ARTS協会認定)

CGクリエイター検定の概要と対策について

◆CGクリエイター検定とは

CG-ARTS協会が実施しているクリエイター向けの認定資格です。
デザインや2DCGに関する基礎知識の他、映像制作の基礎となる構図・カメラワークなどの方法など、多様な知識が問われます。
デジタル化が進む現代社会で活躍するクリエイターとして、ぜひとも取得しておきたい資格のひとつといえるでしょう。

◆資格の種類と概要・出題傾向について

CGクリエイター検定には、ベーシックとエキスパートの2種類があります。

<ベーシック(旧3級)>
概要:
2DCG、3DCGのデザインに関する基本的な理解と、これらの知識をグラフィック制作に利用できるかが問われます。

出題範囲:
・CGとは
CGの歴史や特性、産業での利用、映像制作のプロセスに関する知識が問われます。

・表現の基礎
2DCGや3DCGの制作に必要な基本的な知識が問われます。

・2DCGと写真撮影
2DCG、写真撮影、レタッチに関する基本的な知識が問われます。

・3DCGの制作
3DCGを用いた映像作品の制作プロセスや手法に関する知識が問われます。

・技術の基礎
ハードウェア、ソフトウェア、デジタルデータに関する基礎が問われます。

・知的財産権
知的財産権に関する基本的な考え方、著作権についての知識が問われます。

<エキスパート(旧2級)>
概要:
3DCGや映像制作に関するより専門的な知識と、これらの知識を3DCGの映像制作に応用できるかが問われます。

出題範囲:
・実写撮影
写真や動画の撮影・表現方法に加え、映像のカラーコレクションに関する知識が問われます。

・映像編集
編集に関する基本的な知識、表現手法についての知識が問われます。

・モデリング
モデリングに関する基本的な知識、モデリング時に気をつけるべき事例についての知識が問われます。

・リギング
リギングに関する基本的な知識、リギング時に気をつけたい事例についての知識が問われます。

・CGアニメーション
CGアニメーションの基礎・手法に加え、アニメーションに関する様々な知識が問われます。

・シーン構築
シーン構築の際に必要となる工程の基本的な知識、技術についての知識が問われます。

・プロダクションワーク
映像制作においてのスタッフの名称と役割、プロダクションワークなど、映像製作のプロセスに関する知識が問われます。

・知的財産権
知的財産権の基本的な考え方、著作権、産業財産権などについての知識が問われます。

・ファイル形式、規格
ファイル形式や規格に関する知識が問われます。

・数理造形
手続き的造形手法など、数理造形に関する知識が問われます。

◆勉強方法について

検定に対応した書籍や問題集が、CG-ARTS協会にて用意されています。
書店で購入することができるほか、インターネット購入やダウンロード版の購入も可能です。

映像クリエイターとして活躍するために必要なことは?

◆資格を取得した後も油断は禁物

映像制作業界では、動画クリエイターを「どのような資格を持っているか」ではなく、「どのようなセンスやテクニック、実績を持っているか」が評価されることがほとんどです。まさに実力主義の業界であるといえるでしょう。
資格はあくまでも「判断基準のひとつ」としている企業がほとんどです。

◆様々な作品に触れて芸術センスを磨く

資格を取得した後も、有名な映像や他の映像クリエイターなどの作品を観たり、多様なジャンルの音楽を聴いたりして、芸術センスや編集のテクニックを磨くことをおすすめします。
自身の作品に自信を持つことは大切ですが、それで満足することなく常に前を向いて進歩し続けることが大切です。
多様なことに興味を持ち、謙虚な気持ちで自己研鑽に努めることが、映像クリエイターとして幅広く活躍するためのポイントであるといえるでしょう。

◆作品を発信する

業界で活躍する映像クリエイターや動画クリエイターの中には、映像関係のコンテストにおいて入賞したことを機にデビューを果たす方も存在します。
近年、YouTubeやニコニコ動画などの動画投稿サイトに作品を投稿することで関係者の目に止まり、クリエイターとしてデビューするチャンスを掴んだ方もいます。
コンテストに応募したり、動画サイトに投稿したりなど、自身の作品を内外に積極的にアピールするのもよいでしょう。
作品が客観的に評価されるため、今後の制作に役立つヒントを得られるかもしれません。

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