アートディレクターの平均年収は？フリーランスの相場についても解説！

グラフィックデザイナーやアニメーターなど、クリエイターたちをまとめ上げるアートディレクター。業界における知識や経験が豊富にないとできない仕事です。いまデザイナーとして活躍している人のなかでも、アートディレクターを目指しているという人は少なくないはず。

とはいえ、平均年収はどのくらいなのか、フリーランスとして独立するとどうなのかなど、わからないこともたくさんありますよね。本記事では、アートディレクターの年収について徹底解説します。

目次

• アートディレクターとは？仕事内容は？
• アートディレクターの平均年収は？
• アートディレクターが年収を上げていくには？
• まとめ

アートディレクターとは？仕事内容は？

アートディレクターとは、さまざまな映像制作や広告制作におけるビジュアルデザインの責任者として全体の指揮を取り、プロジェクトを進めていく仕事のことです。

クライアントと要望のすり合わせや提案、企画、各クリエイターへの指示出し、スケジュール管理、タスク管理など、プロジェクトにおけるあらゆるものごとをマネジメントします。

ビジュアルに関することにはすべて責任を持たなければいけないため、自分自身にグラフィックやデザインの知識があることはもちろん、リーダーシップや発想力、センスなどが求められる仕事です。

活躍する範囲は幅広く、ゲームやアニメ、Webサイト、アプリなどさまざまな媒体があります。通常デザイナーとして実務経験を積んだあとに、ディレクター職へ上がる人がほとんどです。

アートディレクターの平均年収は？

それでは早速、アートディレクターの平均年収について、会社員の場合とフリーランスの場合とでわけて解説します。

会社員だと500万円前後が相場

求人ボックスやDODA、Indeedなどの人材サイトによると、会社員アートディレクターの年収は500万円前後が平均と言えそうです。厚生労働省が発表している賃金構造基本統計調査を参照すると、全体の平均年収は455万円。アートディレクターには経験やスキルが求められるため、平均年収が高めであることは頷けます。

また、企業によっても平均年収は大きく異なる傾向に。例えば博報堂など大手企業だと、900万を超えるケースもあるようです。もちろんその分求められる経験値は大きくなると考えてください。

フリーランスだとまちまち。1000万円を超えるケースも

フリーランスは、受ける案件の数や働き方によって大きく収入が変わるため一概には言えないものの、相場は700万円程度が目安と言えそうです。フリーランス向け求人サイトでは、以下のような案件が掲載されていました。

・アートディレクター経験5年以上
・上流の戦略やコンセプト設計から携わることができる人
・週3~5日稼働
・月額60~70万円

フリーランスの場合だと、効率よく仕事をこなしていくことができるなら、複数案件をかけもちすることが可能です。仮に上記の案件だけ請け負ったとしたら年収は700万円前後になりますが、さらにほかの案件も請け負えば収入を増やすことができます。

業務委託という雇用形態上、フリーランスは報酬の単価が高い傾向にあることが多いですが、ここから自分で税金や保険等を負担しなければいけない点には注意が必要です。

アートディレクターが年収を上げていくには？

アートディレクターがより年収を上げていくためには、どんな方法があるのかそれぞれ解説します。

より待遇のいい会社に転職する

ひとつめの方法は、より待遇のいい会社に転職することです。一概には言えないものの、大手企業になればなるほど福利厚生が整っていたり、給与制度が充実していたりすることが多くあります。

提示される給与自体は同じでも、残業代がしっかりと支給されたり、手当が豊富だったり、ボーナスが良かったりと、実質手元に入ってくる金額が変わる要素はさまざまです。

いまよりもいい待遇を提供している企業はたくさんあるはずなので、一度探してみるといいでしょう。

アートプロデューサーになる

ディレクターよりもさらに上位職種にあたる、プロデューサーを目指してみるのも手です。ディレクターはプロデューサーから支持を受け、プロジェクトを進めていきます。ディレクターが現場の総監督だとすると、プロデューサーは事業そのものの総監督者です。

ビジネス戦略の立案から予算の確保、人員計画やコンセプト設計など、経営視点が求められます。より上流の工程を担当することになるので、とくにリーダーシップや戦略立案の力はWebディレクターよりも高く求められるのが特徴です。

より高いスキルや経験値が求められることから、年収もさらに上がる傾向にあります。

フリーランスとして独立する

先述したとおり、フリーランスであれば複数の案件を効率よくこなして収入を大きく上げることが可能です。会社員であればどれだけ多くの仕事を任されても固定給は変わりませんが、フリーランスであれば案件を請け負えば請け負っただけ収入が積み上がっていきます。

最近ではフリーランスエージェントのサービスも充実しているので、比較的簡単に高報酬の案件を探すことが可能です。エージェントが営業や条件の交渉を代行してくれるため、負担を軽減することもできますよ。

サービスは無料で利用できるので、とりあえず登録して案件の提案を受けてみるのもおすすめ。自分のスキルだとどれくらいの単価が出るのかなどを知る機会にもなるので、検討してみてください。

まとめ

デザイナーとして経験を積み上げてきた人にとっては、特にやりがいのあるアートディレクター。高い経験値が求められる仕事ですが、ここまで上り詰めることができれば年収もどんどん上げていくことが可能です。アートディレクターを目指している人は、ぜひ本記事を参考にしてみてくださいね。