フロントエンドエンジニアで年収1000万は可能？年収を上げる方法を解説

誰もが一度は憧れる年収1000万。近年人気のフロントエンドエンジニアでも、年収1000万を目指している人は少なくないはず。とはいえ年収1000万の壁は大きく、本当に実現できるかどうかわかりませんよね。本記事では、フロントエンドエンジニアが年収1000万を稼ぐにはどうすればいいかについて解説します。

目次

• フロントエンドエンジニアの平均年収はどれくらい？
• 高収入を得るために必要なスキルは？
• フロントエンドエンジニアが年収1000万を目指すにはどうすればいい？
• まとめ

フロントエンドエンジニアの平均年収はどれくらい？

経済産業省が発表しているIT関連産業の給与等に関する実態調査結果によると、SE・プログラマの平均年収は、593.7万円ほど。フロントエンドエンジニアに限った年収ではありませんが、相場から大きく外れた数値ではないため、これくらいと考えてよいでしょう。

求人サイトに掲載されている想定年収を見てみると、会社員であれば400万～600万での採用になることが多く、上限は800万円程度が目安になります。ものによっては1000万、1500万まで出るポジションもあるようですが、よほどハイスキル出ない限り、その年収でのオファーはもらえないでしょう。

一方でレバテッククリエイターに掲載されているフリーランス案件を見てみると、月額単価は60万～90万が相場といえそうです。年収換算すると720万～1080万。フリーランス案件の方が高単価になる傾向があるといえます。

会社員とフリーランスでは税金や保険が異なるので、一概にフリーランスの方が稼げるとは言えません。しかし、同じスキルであってもフリーランスの方が額面の金額は高くなる傾向にあるので、高収入を目指す場合はフリーランスになるほうがよいでしょう。

高収入を得るために必要なスキルは？

高収入を目指すならフリーランスの方がよさそうであることは分かりましたが、どれくらいのスキルが求められるのでしょうか。会社員の場合とフリーランスの場合で解説していきます。

HTMLやCSSのコーディングができる程度のコーダーやマークアップエンジニアは、高い収入を得づらい傾向に。まずはJavaScriptやjQueryを習得し、フロントエンドエンジニアとしてスキルアップを目指しましょう。またReact、Angular、Vue.jsなどのよく使われるフレームワークも習得しておくのがおすすめです。

これらを一通り習得していて、実務経験が3年程度あれば、会社員としての年収は600万～800万を狙うこともできるでしょう。もちろん、企業規模やこれまで携わったサービスの相性などによってオファー額は変わるので、あくまでも目安と考えてください。

上記のスキルに加えて、CMSでのサイト構築経験やサーバーサイドの開発経験、近年需要が伸びているTypeScriptなど最新の言語スキルがあれば、さらに年収を伸ばせる可能性があります。

フリーランスの場合も求められる水準はほとんど同じです。案件によっては正社員で働くよりも高い年収を得られるので、独立を検討している方は比較してみるのもよいでしょう。ただし、コーダーやマークアップエンジニアと呼ばれるスキルレベルの仕事は少ないので、十分なスキルを身につけてから独立するのがおすすめです。

フロントエンドエンジニアが年収1000万を目指すにはどうすればいい？

高収入を得るためにはスキルアップが欠かせませんが、フロントエンドエンジニアが年収1000万を稼ぐには人とは違ったことをしなければなりません。普通のフロントエンドエンジニアでは800万あたりが上限になることが多いでしょう。

十分なスキルを身につけ、大企業やベンチャー企業に転職

先述したような、フロントエンドエンジニアとして十分なスキルを身につけることができたら、より好条件の会社に転職しましょう。違う会社を受けたら年収が100万円上がったという話もよくあるので、自分の市場価値を知るための転職活動もおすすめです。

一概にはいえないものの、大手企業や外資系企業だと、福利厚生や給与制度が優れている傾向にあります。そのような会社で管理職など上の立場につくことができれば、年収1000万も現実的です。またスタートアップ企業のCTOやリードエンジニアとしてジョインするのも選択肢になります。

企業規模に関わらず、企業に所属するフロントエンドエンジニアとして年収1000万円を目指す場合は、マネジメント職を目指すのが最も確度が高いでしょう。プレイヤーに年収1000万を提示する会社はそう多くありません。

マネジメントスキルは、机上で学べることだけではないので、上司に相談していずれマネジメント職にも挑戦してみたい旨を伝えておくといいでしょう。小さいチームのマネジメントから初めて、少しずつ人数を増やしていけるのが理想です。

フリーランスとして独立する

最も年収1000万に近づきやすい方法が、フリーランスとして独立することです。会社員の場合は、社内政治がうまいなど開発スキル以外の部分でも勝負していかなければなりませんが、フリーランスは実力がすべて。働いた分だけ収入を得られるので、開発スキルさえあれば年収1000万を目指すことが可能です。

新規サービスの企画から設計、開発までひとりでできるレベルの人であれば、月の報酬が100万円ほどもらえる案件も少なくありません。フレームワークやライブラリを使いこなした開発ができれば、月額80万～90万ほどでる案件もあるので、年収1000万はかなり現実的な数字です。

最近では、クライアントとの間に入ってさまざまな案件を紹介してくれるフリーランスエージェントのサービスも発展しています。自らハードに営業活動を行わなくても、高報酬の案件を提案してくれ、企業との間に入って交渉もしてくれるのがメリット。

自分のスキルレベルでどのような案件が請けられるか分からない、初めてのフリーランスで右も左もわからないという方は一度相談してみるのがおすすめです。サービスは無料で利用できるので、ひとまず話を聞いてみる程度でも問題ありません。うまくエージェントを利用してみてくださいね。

Web制作における幅広い知識やスキルを身につける

フロントエンドエンジニアには、コーディングのスキルだけでなく、WebマーケティングやUI/UXの設計、サーバーサイドの知識など、幅広いスキルをもっている人もいます。そのような場合は、Web制作において任せられる範囲が増えるため、収入も上げていくことが可能に。

フロントエンドエンジニアの定義はやや曖昧なため、最低限Webデザイナーから出されたデザインをコーディングし、反映させることができればフロントエンドエンジニアと呼ぶことはできます。とはいえ、実際にはもっとさまざまな業務を担うことができなければ活躍できません。

例えばUIUXの設計からコーディングまで一気通貫で行うことができれば、UIUXデザイナーに支払う報酬も、フロントエンドエンジニアに支払う報酬も得ることができます。ディレクションだけを行い、コーディングは外注するという方法もありますね。作業時間があく分、より多くの案件を対応することが可能に。

フロントエンドエンジニアとしての開発力をベースに、関連するスキルを持っておくと案件の幅が広がります。フリーランスとして収入を上げていきたい方は、スキルを横に広げていくことも検討してみてください。

まとめ

手っ取り早く年収1000万を稼ぎたいなら、断然フリーランスになるのがおすすめ。余計な人間関係に悩まされたり、社内政治に巻き込まれたりすることもありません。自分のスキルを振り返ってみて、フリーランスとしてひとりで勝負していけそうだと思う人は、ぜひ候補に入れてみてくださいね。