フロントエンドエンジニアはなぜつらい?きついことや大変なこととは?
ネットでよく見かける、フロントエンドエンジニアはつらいという噂。これからフロントエンドエンジニアを目指そうとしている人にとっては、不安になる話ですよね。本記事では、フロントエンドエンジニアのどんなところがつらいのかなど、疑問や不安に対して解説します。
_目次
フロントエンドエンジニアはここがつらい!大変な理由
それでは早速、フロントエンドエンジニアのつらいところや大変な理由について解説します。
最新技術がめまぐるしく変わる。習得が追いつかない
Web業界全体の傾向として、流行や最新技術が常に入れ替わっていくため、その度に習得するのは大変です。特にJavaScriptは変化が激しく、常に情報収集をしておかなければ取り残されてしまいます。
ただでさえ日々の業務に追われて忙しいのにも関わらず、頻繁に最新技術を習得する必要が出てくるとなると、つらいと感じる人が多いのも頷けるでしょう。
クライアントに振り回されて納期に追われる
フロントエンドエンジニアの多くがクライアントワーク。専門知識のないクライアントは、到底実装できそうにない仕様や無理な納期を要求してくることもあり、多くのエンジニアが頭を悩ませていることでしょう。常に複数プロジェクトを抱えているため、毎日納期に追われて気の休まる暇もありません。
クライアントワークではなく、自社プロダクトの開発を行っているエンジニアであっても、Webディレクターやプロデューサーに振り回されることが少なくありません。プロダクトを良くするためとは分かっていても、その要件初めに言っておいてよ…と感じることもあるでしょう。
デザインやバックエンドなどほかの作業による影響を受けやすい
フロントエンドエンジニアは、その名の通りフロント側を制作するエンジニア。それ故に、UIデザインに影響されることが多い業務です。また、連携するデータやシステムとも深く関わるため、バックエンドの影響も受けやすいのが特徴だといえます。
デザインやバックエンドに遅れが出てしまうと、フロント側でも実装を進めることができません。デザインが遅れることによってフロント実装の納期が短くなり、場合によっては徹夜になるという事態も…。
自分の遅れならまだしも、自分の努力でコントロールできない部分に振り回されることがつらいと感じる人もいるでしょう。
バックエンドから見下されがち
どうしても「エンジニア」というと、バックエンドこそが本物だと考える人が少なくありません。フロントエンドエンジニアは比較的新しい職種である一方、バックエンドエンジニアは古くからある職種です。
また、フロントエンドエンジニアはあくまでも表側を実装するだけの業務ですが、対してバックエンドはサイトやサービスの最重要部ともいえる内部を作り込むのが業務。根本的な部分を構築するバックエンドのほうが重要だと認識されがちなので、どれだけいいものを作っても認めてもらえなくてつらいという声も聞かれます。
企業によっては作業範囲が広く残業が常態化しがち
フロントエンドエンジニアの定義は企業によってまちまちで、なかにはかなり業務範囲が広い場合もあります。基本的にはWebデザイナーが出してきたデザインを実装するのがフロントエンドエンジニアですが、デザイナー・ディレクター・マーケターなどの役割まで担っているケースも。
特に、人不足が常態化しがちなベンチャー企業では、フロントエンドエンジニアがあらゆる職種を兼任することが多いようです。仮にフロントエンドエンジニア・デザイナー・ディレクター・マーケターの仕事をひとりで担うとしたら、その業務量は計り知れないもの。複数案件抱えながら遂行していくには、長時間の残業や休日出勤も珍しくないはずです。
フロントエンドエンジニアにはならないほうがいい?
ここまでフロントエンドエンジニアのつらみについて解説してきましたが、フロントエンドエンジニアはならないほうがいいかといわれると、決してそうではありません。
環境が整った企業に就職することや、フリーランスで活躍することを視野にいれるのであれば、フロントエンドエンジニアはおすすめの職業です。以下ではその理由について解説します。
キャリアパス・アップがしやすい
フロントエンドエンジニアになるメリットのひとつが、キャリアアップしやすいということです。フロントエンドエンジニアとしてのスキルや知識があれば、Web系のあらゆる職種に転換することが可能だといえます。
Webデザイナーはもちろん、さらなる技術を身につけてバックエンドエンジニアになるのもおすすめ。コーディングの知見をいかしてWebディレクターになるのもいいでしょう。フロント側の知見が豊富なWebディレクターはそれだけでも強みになります。
給与アップが見込めるあらゆる職種への転換が可能なので、まずフロントエンドエンジニアを目指す分には魅力が大きいといえます。
平均年収が比較的高め
求人ボックスやIndeedなどの人材サービスによると、フロントエンドエンジニアの平均年収は550万円〜700万円程度だと考えられます。厚生労働省が発表している賃金構造基本統計調査によると、全体の平均年収は455万円程度なので、フロントエンドエンジニアの年収は平均的に見て高いといえるでしょう。
もちろん経験やスキル、所属企業によって年収は異なりますが、専門知識が必要な職種であるがゆえに年収も高い傾向に。フロントエンドエンジニアを目指すことで、はじめからある程度高い収入を得ることができるので、そこからさらに高い給与を狙っていくことが可能です。
一度スキルを身につければフリーランスで自由に働くことが可能
フロントエンドエンジニアとしてのスキルが一度身につくと、いつでもフリーランスとして独立することが可能です。フロントエンドエンジニアの魅力は、フリーの案件が豊富にあること。
ある程度スキルや経験があれば、食べていくのに困らないくらいの案件は比較的容易に見つかるでしょう。むしろ、会社員時代よりもどんどん収入を上げていくことが可能です。
フリーランスであれば、案件を受ければ受けただけ収入が積み重なっていきます。会社員であれば、どれだけ多くの職種を兼任し、どれだけ多くの案件を請け負っても、もらえるのは固定給のみ。残業代が出たとしても月に数万円程度です。
フリーランスになれば、働く時間や場所は自由になる上、受ける案件も自由。メリットの多いフリーランスに転換しやすいのは、フロントエンドエンジニア最大の魅力ともいえるでしょう。
まとめ
つらさも多い分、魅力や可能性も多いフロントエンドエンジニア。一度フロントエンドエンジニアとしてのスキルを身に着けておけば、その先にできることは豊富にあります。興味がある人は、ぜひつらさ以外のメリットにも目をつけて、よく考えて選択してくださいね。
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