3DCGデザイナーとして就職活動や転職活動をしている人のなかには、ポートフォリオをどうやって作ればいいかいまいち分からないという人がたくさんいるはず。作品数はどのくらいがいいのかなど、分からないことがたくさんありますよね。本記事では、3DCGデザイナー向けに、ポートフォリオの作り方について解説します。
目次
採用担当者がポートフォリオを通して見ていること
採用担当者は、ポートフォリオを通してあなたがどんな3DCGのデザインを得意としているか、どんな表現をする人なのか、どんな情報からどんなものを作り上げる人なのかを見ています。ただ単に作った作品の画像が見たいわけではありません。
また、その作品を作るに至るまでの経緯も見ています。クライアントやディレクターからどんな要望があり、どんな提案やすり合わせをし、どんなツールを使ったのかをしっかりと説明しなければいけません。
これらの説明を通して、入社した後にどんな活躍をしてくれるか想像できるようなポートフォリオにする必要があると言えます。
3DCGデザイナー向けポートフォリオの作り方
ここからは、3DCGデザイナー向けにポートフォリオの作り方を解説します。
①自己紹介ページを作る
まずは顔写真とともに、名前や生年月日などの基本的な情報、自己紹介文やこれまでの経歴を書いてください。
その下に、自分の保有しているスキルについても書いておくことをおすすめします。MayaやUnityなど3DCG制作に関わるスキルを羅列しましょう。マネジメントやディレクションなど、ツール以外のスキルもあればぜひ書いておいてください。
スキルレベルは、ひとめでわかるように可視化するのがおすすめです。星5つで示したり、棒グラフにして示したりと、ひとめでわかるようなビジュアルで記載しておきましょう。詳細の説明が必要な場合は、それらの下に簡単に解説を添えてください。
②実績を掲載する作品ページを作る
最も重要なのが、実績を掲載する作品ページです。できれば7〜10作品程度は載せてください。もしそれよりも少ない作品しかない場合は、それでも構いません。無理にクオリティの低いものを増やしても逆効果です。
そして順番は、最も自信があり、企業に見て欲しい作品を1番前に持ってくるようにしましょう。それぞれの作品の画像を載せつつ、制作に要した時間や使った技術、プロジェクトの経緯などの詳細をしっかり解説します。提出する企業によって順番を変えるのもおすすめです。
・作品概要
・作品の目的やターゲット
・ワイヤーフレーム画像
・制作に使ったソフト
・制作期間
・制作したテクスチャやテクスチャのサイズ
・作品のテーマや込めた思い
・作成プロセス(どう考えてどう作ったのか)
上記のような内容がなければ、ただの画像紹介になってしまい、自分の考え方や、仕事にどうやって向き合う人なのかが伝わりません。何よりもプロセスが非常に重要なので、しっかりと書くようにしましょう。
また、画像はさまざまな角度からの視点を用意してください。それに加え、制作過程の画像も入れることが重要です。プロポーションの段階、ボリュームやシルエットの段階など、過程の画像も入れておくと伝わりやすくなります。各過程で使用したツールも書かれているといいでしょう。
③自己PRページを作る
実績に関することだけでなく、自分自身のPRをするページも作成してください。自分の強みや仕事へのこだわり、特化領域やノウハウ、得意ジャンル、意識している仕事の進め方などを自己PRとしてまとめましょう。
また、ここで志望動機に触れてもOK。どんなことがやりたいのか、どんなものが作りたいのかを書いてみてください。
どうしても実績だけでは刺さりづらかったり、いまいちその企業にあっているのかが採用担当者に判断できないことも多いです。ここでしっかりと仕事における自分を伝えることができれば、採用担当者にあなたがどんな人なのかが伝わりやすくなります。
ポートフォリオ作成時に注意したいポイント
最後に、ポートフォリオを作成する上で注意したいポイントについて解説します。
情報の詰め込みすぎ、文字の書きすぎはNG
しっかりと自分のことや実績、志望動機が伝わるポートフォリオにすることはもちろん重要ですが、だからといって情報を詰め込みすぎたり、文字をぎっしり書きすぎたりすることは控えてください。
大量のポートフォリオを毎日確認する採用担当者からすると、要点がまとまっていない応募書類は見たくありません。読む気がうせてしまう上に、何が最も伝えたい情報なのかが伝わらなくなってしまい、表現力のない人だと判断されてしまいます。
特に実績紹介ページでは情報を詰め込みすぎてしまう傾向にあるので、必要なことだけを整理して伝えるようにしましょう。視覚的に分かりやすい文字の配列や大きさ、フォントの種類にこだわることも有効です。
自己PRも同様に、長々と自分語りをするのはNG。内容は濃くともボリュームは多すぎず、すっきりと要点がまとまっているかが重要な要素です。ポートフォリオを作ったあとには、誰かに見てもらい、読みやすいか、見やすいかどうか意見をもらうのも有効。人材エージェントなどで添削してくれるケースもあるので、確認してみてください。
作品が目立つようシンプルな色合いのデザインがおすすめ
3DCGデザイナーのポートフォリオでは、1つの作品に対して複数の画像が必要だったり、より繊細な作りを画像で見せたりと、作品をしっかりと目立たせる必要があります。
ポートフォリオの全体的な色合いやデザインが派手すぎると、作品が際立たなくなってしまったり、見えづらくなってしまったりする可能性があります。実際に3DCGデザイナーのポートフォリオは、白や黒、グレーなどで統一されたシンプルなものが多いです。
あまり派手すぎる色合いやデザインは避けたほうが無難なので、シンプルに見やすいものを作りましょう。
まとめ
3DCGデザイナーのポートフォリオでは、作品の見せ方が肝です。グラフィックデザイナーやWebデザイナーなどとは違い、1つの作品を細やかに見せるテクニックが重要と言えます。本記事を参考に、見やすく分かりやすいポートフォリオ作りに挑戦してみてくださいね。
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