デザイナーの仕事を辞めたい!辞めた後におすすめの転職先は?
クリエイティブ職のなかでも知名度の高いデザイナーですが、ネガティブな声も上がっています。激務だから辞めたい、向いてないから辞めたい、新卒で入って1年しか経ってないのに辞めたいなど、デザイナーを辞めたい理由は人それぞれ。本記事では、デザイナーを辞めたいと思ったときにとるべき行動について解説します。
目次
デザイナーの仕事辞めたいと思う理由は?
まずはデザイナーの仕事を辞めたいと感じる理由をいくつか紹介します。辞めたい理由によって取るべき行動は変わるので、まずはデザイナーを辞めたいと思う理由を見直してみましょう。
労働時間と給料が見合っていない
デザイナーの仕事は激務と言われることが多い職種です。インハウスデザイナーでない限り、クライアントを多数抱えて常に案件が走っているため、連日深夜まで残業するということも珍しくありません。
デザイン政策ハンドブック2020によると、プロダクトデザイナーなども含むデザイナー職全体の平均年収は約416万円程度。全体の給与水準と比較してもそれほど低い金額ではありませんが、残業が多い状況であることを考えると十分ではないと感じる方も多いでしょう。またこれはあくまでも平均であり、若手だと年収300万に満たないケースもあります。
ネット上でも、私生活と仕事の切り替えができるような時間がないという声が多く、心身ともに病んでしまう人も。労働時間の長さに耐えられないというデザイナーも多くいるようです。
人間関係がつらい、会社の雰囲気が悪い
何よりつらい声として上がっているのが、まわりの先輩や上司からのパワハラ。「いつ辞めるんだ」「迷惑だから早く辞めてしまえ」「目障りだ」などのひどい声を浴びせられることも多いようです。人を育てる気のない会社も多く、新卒で入社しても誰も何も教えてくれない、使い捨てのように扱われるなど、とても長く働ける環境ではないという声も見受けられました。
労働時間の長さとも関連しますが、現場は常に忙しく余裕がない状態であることを考えると、ブラック体質な会社が出来上がってしまうことも頷けます。会社の環境が悪く、全員が心身ともにギリギリの状態で働いているからこそ、このようなひどい言動が多発してしまうことも要因と考えられるでしょう。
毎日忙しいなかでもさらに繁忙期になると、全員が連日寝袋で会社に泊まりこんで作業をしているため、常にピリピリとした空気のなかで罵声が飛んでいるという環境も少なくありません。
0からデザインすることに疲れる、才能がないと感じる
デザイナーは常に0から自分でデザインを作り上げなければいけません。ある意味当然と言えば当然ですが、そのプレッシャーはなかなかに大きいものです。
毎回クライアントがしっかり細部まで要望や要件をくれるわけではなく、ざっくりとしたイメージだけであとはすべて自分で作り上げなければいけないことが多いのが現実。頑張って連日夜通し作り上げたデザインでも、クライアントや上司に否定されることが多く、次第に自信を失っていく人が多いのだと考えられます。
クリエイティブ職は頭や神経を使って行う仕事なので、自信がなくなって怯えていたり、上手く作れなくてパニックになっていたりするといいものは作れません。この悪循環が続き、自分はデザイナーに向いていない、才能がない、もうデザインには疲れたと感じる人が多いのでしょう。
デザイナーを辞めたいと思ったらすぐに辞めるべき?
心身ともに疲弊し、毎日仕事をするのがつらいと感じるのであれば、なるべく早く辞めるべきです。そのような状態で仕事をしていても自分自身の成長は見込めませんし、何より限りある時間がもったいないですよね。
自分に合っている職場はほかにもありますし、合っていない会社や仕事に心身をすり減らされているのはもったいないと言えるでしょう。転職は年齢を重ねるごとにハードルが上がることもあり、特に別の業界や職種へ移る場合は1日でも早く行動に起こすことをおすすめします。
デザイナーを辞めた後は?どんな道がある?
次に、デザイナーを辞めた後はどうすればいいのか、どんな道があるのかについて解説します。なぜデザイナーを辞めたいのかも考慮して先の進路は決めるべき。以下の選択肢を参考に、じっくり自分と対話してみてください。
デザイナー職そのものが嫌になったなら早いうちに別の職種へ
もうデザイナーという職種そのものに疲れた、嫌になったという人は、なるべく早いうちに別の職種に移りましょう。違う職種に転換するというのは転職活動においてハードルがよりいっそう上がるので、1日でも早いうちに行動することをおすすめします。
20代であれば、全く違う職種に未経験で挑戦することも可能なケースが多いですが、それ以上になると要件が厳しくなることも。
やりたい仕事が決まっているのであれば、その仕事に必要な資格を取っておくなど準備をしておくといいでしょう。とはいえ、実務経験がなければ応募できないケースも多いので、どうすればいいか迷った人は転職エージェントに相談してみるのもおすすめです。
未経験でも募集している会社を紹介してもらえたり、それ以外に自分の今のスキルをいかしてできそうな仕事を探してくれたりするので、次の仕事に迷ったら転職エージェントを活用してみるといいでしょう。
今の会社が嫌ならフリーランスか別の会社に
デザイナーという職種はこれからも続けたいけど、今の会社が嫌になったという人は、フリーランスとして独立するか、別の会社に転職することをおすすめします。
また、制作会社という業務形態が嫌になった場合は、インハウスデザイナーを採用しているところを探してみてください。デザインを外部の制作会社に委託するのではなく、社内のデザイナーが自社プロダクトのために仕事をするポジションです。
制作会社を通すと、時間や予算がかかりがちであったり、ノウハウが社内にたまらなかったりするため、社内にデザイナーを置きたいと考える会社も多くあります。インハウスデザイナーであれば、制作会社とは全く違った働き方ができますし、デザイナーだけの環境とは正反対なので、さまざまな刺激を受けることが可能です。
また、自分の好きな場所や時間で自由に働きたいという人は、フリーランスとして独立するのがベストでしょう。最近ではフリーランスエージェントのサービスも発達しているため、登録しておけば比較的簡単に案件が見つかります。
組織に属す上で避けられない面倒な人間関係もないので、ひとりでのんびり仕事がしたい、組織に属すことには疲れたという人におすすめです。
まとめ
辞めたいと思いながら無理に働き続けるのは、時間を無駄にすることにつながります。特に、仕事のせいで体調を崩しているようであれば、即刻辞めて次の道を探したほうがいいでしょう。辞めたいと考えている人は、本記事を参考に自分に合った働き方を見つけてみてくださいね。
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