Qゲームデバッカーの仕事内容はどのようなものなのでしょうか?

ゲームデバッカーの仕事内容は、リリース前のゲームをプレイし、バグやおかしな箇所がないかをチェックすることです。時にはゲームバランスについて意見を求められることもあります。

ゲームデバッカーは、ゲームをプレイするのが仕事

◆ゲームデバッカーとは

ゲームデバッカーとは、リリース前のゲームをプレイして、不具合やバグが起こらないかをチェックする、デバック作業を行う職種です。
デバッグ作業はゲーム開発にとって必要不可欠な工程のひとつで、バグを取り除けているかどうかによって、ゲームのクオリティが大きく左右されます。
また、バグの発見だけでなく、適切なゲームバランスを構築するために、デバッカーが実際にプレイして開発側にフィードバックすることもあります。

◆ゲームデバッカーの働き方

ゲームデバッカーは、デバッグ作業を専門とする会社に在籍するケースと、ゲームメーカーに直接在籍するケースの2種類があります。
デバッグ専門会社に参画する場合、さまざまなジャンルやメーカーのゲームに触れることができる点が大きな特徴です。
一方、ゲームメーカーに参画する場合は、ゲームクリエイターとコミュニケーションを取りながら業務を進めていく点が特徴的です。"
 

ゲームデバッカーの作業の詳細について

◆リーダーはデバッグのチェックリストを作成

ゲームのデバッグは複数人で行われる場合が多い傾向にあります。スキルの個人差の解消やデバッグの見逃しを防ぐなどの目的から、作業前にチェックリストを作成する現場も存在します。
チェックリストの作成は、リーダー格のデバッカーが開発側と打ち合わせをしながら決めていくケースが多いです。場合によってはリーダーが一度通しでプレイし、チェックする内容や項目を決めていくこともあります。
チェックリストの作成が終わると、デバッグに入るデバッカーの策定を行い、本格的なデバッグ作業に入ります。

◆デバッグは地道な作業の連続

デバッグ作業の内容はさまざまで、自由に長時間プレイすることもあれば、一部分を集中的にチェックすることもあったり、キャラクターを同じフィールドで何十回も走らせてみたり、あらゆる場所でセーブをかけてみたり…ということもあります。また、何もせずに長い時間放置してバグが発生しないかをチェックする、ということもあるようです。
バグを発見したら、バグの発生手順や頻度などを詳しく報告書に記入します。

◆タイトルによってチーム構成・人数が変わる

一般的に、デバッグに携わる人数や構成は、ゲームタイトルの規模やテーマによって変わります。大規模なタイトルの場合は50人体制で実施されたり、シンプルなゲームであれば少数精鋭で実施されることも少なくありません。また、女性向けゲームのデバッグには、女性を中心にチームを編成されることもあります。
 

ゲームデバッカーに必要なスキル

◆好奇心旺盛な人、細かい部分が気になる人に向いている

ゲームデバッカーの作業で大切なことは、「疑いを持つこと」です。
ユーザーの中には、順当にゲームを進める人もいれば、ゲーム開発者が意図しない行動に出る人もいます。
ゲームデバッカーには、その「ゲーム開発者が意図しない行動」を想定しながらプレイし、バグを発見することが求められます。ゲームプレイ中に「こうすればどうなるだろう?」と考えたり、あえて変な行動に出てみたりすることが、ゲームデバッカーとして必要な要素であると言えるでしょう。何事にも興味を持つことができる好奇心旺盛な方、細かい部分が気になる方などは、ゲームデバッカーに向いているかもしれません。

◆フリーランスとして活動するには、チェックリスト作成・リーダー経験が求められることも

デバッグ作業自体に特別な資格は必要ありませんが、ある程度のデバッグ経験を求められることが多いようです。
さらに、フリーランスのゲームデバッカーには、デバッグのチェックリスト作成やチームリーダーを任されるケースもあります。
そのためフリーランスの求人・案件では、ゲームデバッグの経験はもちろん、チェックリスト作成経験やリーダー経験が問われるものも存在するようです。また、チェックリスト作成の際はExcelを使用するケースが多いため、これらに関するある程度のスキルを身につけておくとよいでしょう。

◆チームワーク力やコミュニケーション能力も必要

ゲームデバッグはチーム作業となることが多く、大規模なプロジェクトになるほどデバッカーの人数も多くなります。プレイするときは黙々と一人で作業することが多いですが、チーム内でバグをもう一度検証したり、開発者にバグの内容や過程を伝達したりなど、コミュニケーションを求められる場面も少なくありません。
そのためゲームデバッカーには、チームで課題を解決していこうとするチームワーク力や、物事を簡潔に伝達できるコミュニケーション能力も求められる傾向にあります。

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