QCGアニメーターになるにはどうすれば良いですか?

CGアニメーターの仕事を行うのに必要なスキルを身に着け、未経験可の企業に応募しましょう。一般的に専門学校を卒業して就職するパターンがよく聞かれますが、やる気があれば独学でも目指すことが可能です。

目次

1. CGアニメーターの仕事内容
2. CGアニメーターに求められる能力
3. CGアニメーターになる方法
 

1. CGアニメーターの仕事内容

CGアニメーターは、コンピューターグラフィックスの技術を使ってアニメーションを制作するのが仕事です。
具体的には、モデラーが作成した3Dのキャラクターや物体を、専用のCGソフトを用いて動かします。服や髪、表情といった細かな部分もリアルに表現するため、1つのシーンを作るだけでも多くの時間と手間がかかる業務となりますが、その分完成したときのやりがいも大きいでしょう。

CGアニメーションは、テレビ番組や映画、ゲーム、CMなどさまざまな所で使われているため、CGアニメーターの活躍の場はテレビ業界や映画業界、ゲーム業界など、多岐にわたります。
 

2. CGアニメーターに求められる能力

CGアニメーターに必要なスキルには、以下のようなものがあります。
 

専門ソフトを使いこなす知識や技術

CGアニメーションを作るにあたり、専門のソフトを使いこなすための知識や技術は必要不可欠になります。CGデザイナーが使うソフトは複数あり、代表的なものとしては「3dsMAX」「Maya」「After Effects」「Unity」などが挙げられます。業界や企業によって使われるソフトは異なるため、自分が就きたい業界ではどのソフトが主流なのかあらかじめ調べておくと良いでしょう。
 

人や物の動きを観察する力

どのようなキャラクター・物体でも、現実の物理現象に則った動きをしていないと、アニメーションを見た人に違和感を感じさせてしまいます。そのため、実際に人や物の動きをよく観察したり、時には自分自身が動きを再現したりして、リアルな動きを追求していくことが求められるでしょう。また、キャラクターの性格や体格、個性によって動きに違いを出すなどの工夫も必要です。
 

センスや発想力

アニメーションにおいては、空想上の世界や生き物を登場させることも多いため、現実世界に無いものをリアルに再現できるような発想力が必要になります。また、キャラクターの心情を伝える表現や、アニメーションを盛り上げるための様々な効果や演出など、見る人を魅了するセンスも重要です。これらのクリエイティブな発想力、表現力は、多くの芸術的作品に触れて情報をインプットすることで養われるでしょう。
 

根気強さ

CGアニメーターの仕事は細かい作業が多く、根気がいる仕事です。決められた納期までにクオリティの高い作品を仕上げなければならないため、企業によっては拘束時間が長くなってしまうこともあります。大変な分、完成したときの喜びは大きいですが、細かな作業を長時間行うのが苦痛という人には、向いていない可能性があります。
 

3. CGアニメーターになる方法

CGアニメーターになるのに、必要な試験や資格はありません。また、学歴よりもスキルを重視する傾向があるため、上述したようなCGアニメーターに必要なスキルを持っていれば、未経験でも採用される可能性があります。すでに個人で3DCG作品やアニメーションに関する作品を作っているという人は、それらをポートフォリオにまとめて、未経験可の企業に応募してみましょう。

CGアニメーターに必要なスキルを持っていない場合は、独学で勉強するか専門学校に入って知識や技術を学ぶ所からスタートすることになります。
 

独学で勉強する

独学は、金銭的な負担が少なく自分のペースで学習できるのがメリットです。現在はオンライン学習ができるサービスもあるので、独学でのスキル習得も不可能ではないでしょう。ただし、スキルを身に着けられるかは自分のやる気次第なので、モチベーションを保つのが苦手な人には向いていない可能性があります。

専門学校に通う

専門学校のメリットは、基礎的なスキルが偏りなく身に着けられる点や、分からないことをすぐに聞ける点、学校から就職支援が受けられる点、個人で買うと年間20万以上するMavaや3ds MAXなどのソフトを無償で使える点です。一方デメリットとしては、数十万~数百万の学費と、1年~3年程度通う期間が必要になることが挙げられます。金銭的な余裕がない人や、まとまった時間が取れないという人には、少し難しい選択といえるでしょう。

※本記事は2020年1月時点の情報を基に執筆しております。