Webマーケターがフリーランスとして独立するには？失敗しないための方法を解説

この記事では、Webマーケティングの仕事で独立したいという方に向けて、フリーランスのWebマーケターになる方法について解説します。Webマーケターが請けられるフリーランス案件や想定年収についても紹介しますので、参考にしてください。

目次

• Webマーケターがフリーランスになるメリット
• フリーランスWebマーケターの年収
• フリーランスWebマーケターの案件内容
• フリーランスのWebマーケターになるには
• フリーランスとして独立後、案件を獲得するには？
• まとめ

Webマーケターがフリーランスになるメリット

Webマーケターがフリーランスとして独立する手順の前に、まずはフリーランスになるメリットを解説します。

働く場所や時間が自由になる

Webマーケターがフリーランスになるメリットは、働く場所や時間が自由になることです。Webマーケティングの仕事はパソコンがあればできることがほとんど。最近は会議もオンラインで済むことが多く、出社の必要があまりないため、好きな場所で働くことができます。

またフリーランスは定時に縛られることがないため、出勤時間や退勤時間はもちろん、休みも自由に取ることが可能。もちろん、クライアントやビジネスパートナーの都合があるので、完全に自由とは言えませんが、会社員とよりもはるかに自由がききやすいと言えるでしょう。

好きな案件を選べる

会社員のWebマーケターとして働く場合は、与えられたミッションや果たすべき役割に応じた仕事をしなければなりません。ある程度要望を聞いてもらえることもありますが、好きな仕事だけをやるのは難しい環境です。

しかしフリーランスは、自分の好きな仕事を選んで参画することができます。得意分野が活かせる案件を選んだり、新しいスキルが身につく案件を選んだり、自分の意思で携わる仕事を選べるのも魅力です。

高収入が期待できる

フリーランスは、案件をこなせばこなすほど収入を得ることが可能。もちろん時間やキャパシティは有限ですので、無限に働けるわけではありませんが、スキルさえあれば給与が定まっている会社員よりも高収入を目指しやすいでしょう。

フリーランスのWebマーケターが得られる年収については、以下で詳しく解説します。

フリーランスWebマーケターの年収

フリーランスWebマーケターの年収は、人によって大きく異なります。さまざまなWebマーケター向けフリーランス案件を確認したところ、月単価はおおよそ55万～58万円でした（2021年9月時点）。年収にすると、単純計算で660万～696万円程度です。

フリーランスは案件ごとに契約を行うため、同期間に複数の取引先から仕事を請けることができます。自分のキャパシティに十分配慮しつつ、請け負う仕事の数を増やしていけば、会社員時代よりも多くの収入を得ることができるでしょう。

フリーランスWebマーケターの案件内容

一口にWebマーケティングと言っても、広告運用やSEO対策、CRMなど案件内容はさまざま。フリーランスWebマーケターの案件には、企画立案・コンサルタントなど広く会社に関わるものと、データ分析・解決策提案・広告運用などタスクに特化したものがあります。

会社によって仕事の範囲が変わるため、案件内容はよく確認しておくようにしましょう。ここではWebマーケターが担当する主な案件内容を紹介します。

広告運用代行

GoogleやYahooなどの検索面に出稿する「リスティング広告」や、Twitter・Instagramなどに出稿するSNS広告を運用する仕事です。クライアントによっては「広告運用」というざっくりした括りで捉えている場合があるため、事前に詳細を確認しておくとよいでしょう。手数料は広告費の20％が相場と言われていますが、企業によって報酬体系は異なります。

SEOコンサル

Webサイトが検索結果の上位に表示されるよう、SEO対策を行う仕事です。狙う領域や競合の状況などによっては順位を上げるのが難しい場合もあるため、事前に期待値をすり合わせておくとトラブルを避けられます。コンテンツを中心としたSEO対策なのか、サイト設計など内部施策が中心なのかも確認しておくとよいでしょう。

マーケティングコンサル

市場調査やデータの収集・分析など、マーケティングのあらゆる手法を駆使してクライアントの利益向上を図る仕事です。戦略の立案やオペレーション構築など幅広く経営に関わります。企業の課題によって必要なスキルは変わってくるので、自分の手に負える課題かは事前に確認しておきましょう。

フリーランスのWebマーケターになるには

フリーランスのWebマーケターになるにはどのような手順をたどればよいのでしょうか。フリーランスとして独立した後に失敗しないよう、確認しておきましょう。

実務経験の目安は3年以上

フリーランスのWebマーケターは実務経験が必須。施策の立案から実行までを経験し、定量的な成果を出した経験があるかがポイントです。別の案件でも成果を出せるようなノウハウが身についていれば、経験年数に関わらずフリーランスとして案件を受注できるでしょう。Webマーケティングすべてに精通している必要はありませんが、広告運用・SEO対策・UX改善など、どれか一つでも強い領域をもっているのが理想です。

本業だけでは実績に乏しいと感じる場合は、副業案件から初めてみるのもおすすめです。週1～2日、リモートで対応できる案件が増えているので、選択肢が豊富。スタートアップ企業など、事業の立ち上げフェーズに関われると大きな経験になるでしょう。

未経験の場合は広告代理店やマーケティングコンサルなど、未経験可の求人がでている企業で経験を積みましょう。個人ブログでのSEO対策や広告運用は規模が小さいため、経験として見てくれないことがほとんどです。

独立前に資金面を確認しておく

フリーランス案件は納期がズレたり、クライアント側で予算が下りなかったりと、報酬の振込が遅れてしまうこともあります。また案件が途切れたり、病気で働けなくなったりすることも。そのため、2~3ヶ月収入がなくても生活していけるくらいの資金は用意しておきましょう。

また意外と見落としがちなのが、ローンやクレジットカード。フリーランスは審査が厳しいため、住宅や車など大きな買い物を予定している場合は、独立前に済ませておくのがおすすめです。

フリーランスとして独立後、案件を獲得するには？

定番の案件獲得方法は、前職の同僚や取引先、友人知人に請けられる案件がないか相談すること。フリーランスの多くはツテで案件を獲得しています。またウォンテッドリーなどのビジネスSNSを使う人もいるようです。

人脈をたどってもいい案件が見つからない、そもそも人脈に乏しく、営業をかけるのもしんどいという方は、フリーランスエージェントで案件探してみるとよいでしょう。

フリーランスエージェントを利用する大きなメリットは、個人では請けにくい大手案件が揃っていること。フリーランスとしてさらに実績を積みたい方にはピッタリです。また単価や条件の交渉をエージェントが代行してくれるため、営業の負担が少ない点も魅力でしょう。

無料で利用ができるので、とりあえず登録しておき、個人の活動と並行して案件探しを進めるのがおすすめです。

まとめ

フリーランスと言えばクリエイティブな職種をイメージしがちですが、マーケティング職でフリーランスとして働く人も多いです。特にWeb・デジタル業界において、マーケターの需要が高まっています。マーケターとして独立したい方は、自らのサイト運営や実務経験を通して積極的にスキルをつけていきましょう。