グラフィックデザイナーの給料は安い？高収入デザイナーになるには？

専門的なスキルが必要なグラフィックデザイナーですが、ネット上では給料が安いという声を度々目にします。現状に不満を持っている人もいれば、これから目指す上で本当かどうか気になる人もいますよね。本記事では、グラフィックデザイナーの給料が安いのかどうかや、収入を上げるためにはどうすればいいかについて解説します。

目次

• グラフィックデザイナーとは？仕事内容は？
• グラフィックデザイナーの年収は安い？平均はどのくらい？
• グラフィックデザイナーの給料はなぜ安い？理由は？
• やっぱり給料は上げたい！どうすればいい？
• まとめ

グラフィックデザイナーとは？仕事内容は？

グラフィックデザイナーとは、紙媒体のデザインをする仕事です。雑誌や広告、ポスター、看板やチラシなどを中心にデザインをします。出版社や広告代理店からの依頼をもとに、企画やコンセプト、方向性やターゲットをすり合わせた上で仕事を進めるのが特徴です。

技術が必要な仕事であるのに加え、論理的思考やプレゼン能力、コミュニケーション能力が重視される仕事で、いかにクライアントの要望を汲み取りながらデザインを作り上げられるかが腕の見せどころ。

グラフィックデザイナーについては以下の記事でも詳しく解説しているので、参考にしてみてください。

参考記事：グラフィックデザイナーの仕事内容から案件提案まで

グラフィックデザイナーの年収は安い？平均はどのくらい？

DODAなどの求人サイトによると、グラフィックデザイナーの年収は330万円前後。厚生労働省が発表している賃金構造基本統計調査からわかる全体の平均年収455万円と比較すると、やや低めであることがわかります。

年収の計算方法が異なるため、上記はあくまで参考値。グラフィックデザイナーの年収例が載っている求人を見てみると、ボリュームゾーンは300万円～500万円でした。月給21万円～という求人も散見されるため、平均年収はそれほど高くないといえるでしょう。

グラフィックデザイナーの給料はなぜ安い？理由は？

グラフィックデザイナーの多くは制作会社やデザイン事務所に属しており、雑誌や書籍、ポスターなど印刷物の制作を行うことが多くなります。出版業界は売上の低迷に伴い、発行部数が縮小傾向。それに伴って制作予算も小さくなってしまいます。

制作予算が小さくなれば、会社の利益も小さくなり、社員の給料が上げられないのは当然のことです。今後急激に印刷物の需要が伸びることは考えづらく、グラフィックデザイナーの給料が上がりづらい常態は改善しにくいでしょう。

給料が上がらないどころか、会社の倒産に伴って職を失う可能性もあります。もちろん印刷物に関わる仕事が全くなくなることはありませんが、制作の需要に対してグラフィックデザイナーの供給が多くなってしまう可能性は高いでしょう。

やっぱり給料は上げたい！どうすればいい？

グラフィックデザイナーの給料が上がっていく可能性は高くありません。現状を維持していても給料は上がらないので、収入を上げたいという方は行動を起こす必要があります。以下ではグラフィックデザイナーが収入を上げる方法について解説しますので、参考にしてみてください。

Webデザイナーにキャリアチェンジする

給料を上げるためのひとつの手としてWebデザイナーへのキャリアチェンジが挙げられます。IT業界は成長が著しく、近年はデザインへの投資に積極的な会社も増えているのが特徴です。このように成長する業界に身を置くことがポイントです。

Webデザイナーと言っても仕事の幅が広く、Webサイトやバナーのデザインのみの仕事もあれば、コーディングまで行う仕事もあります。またマーケティングやWebディレクション、UXデザインなど上流工程まで職域を広げていくことも可能です。

紙媒体とWeb媒体では気を付けるポイントが異なりますが、デザインの基本は同じ。グラフィックデザイナーとしての経験を活かしつつ、新しい領域にチャレンジすることができるため、Webデザイナーにキャリアチェンジする人も多くいます。

より待遇のいい会社に転職する

現在勤めている会社が中小企業であれば、大手に転職するのもよいでしょう。大手の方が福利厚生など待遇面が優れている傾向にあり、額面は変わらなくても住宅手当をはじめとした各種手当により、生活が豊かになることも。

また、実力主義でどんどん収入を上げていきたいという意欲があれば、ベンチャー企業を狙ってみてください。大手企業だと給与制度は年功序列型であることが多いですが、ベンチャー企業では多くが実力主義を採用しており、年齢に関わらず評価してもらえます。

今の会社では給料UPが見込めない場合は、環境を変えてみるのがおすすめです。

思い切ってフリーランスになるのも手

最低でも2~3年程度の実務経験を積んでいるという人は、独立してフリーランスになるのもおすすめです。PhotoshopやIllustrator、CLIP STUDIO PAINTを使用しての実務経験が2年以上で月額約50万円くらいの案件が多数あるため、実力があれば稼ぎやすいでしょう。

また、フリーランスの場合は仕事を掛け持ちすることもできるため、報酬が高い案件を複数請け負えばさらに高い収入を得ることも可能に。いい条件の案件を複数請け負っている人のなかには、年収1000万円近く稼いでいる人もいます。

高い自己管理能力が問われるため、向き不向きのわかれる働き方ですが、うまく軌道に乗せられればメリットの多い働き方です。働く時間や場所も自由になるので、プライベートの時間を充実させたい人や、家族での時間を大切にしたい人にもおすすめと言えます。

いきなりフリーランスになっても、どのように案件を探せばいいのか分からないという方もいるでしょう。最近ではフリーランスエージェントのサービスも充実しているため、自分の足で営業せずとも比較的簡単に仕事を見つけることができます。サービス登録し、エージェントと面談をするだけで自分に合ったものを多数紹介してくれる上に、条件の交渉やトラブル時の対応も行ってくれます。

サービスは無料で利用できるので、気になる人は一度登録だけでもしておき、情報収集から始めてみてもいいでしょう。

まとめ

会社員としてグラフィックデザイナーの仕事をするとなると、噂通り給料は安めであることがわかりました。とは言え、新たなスキルを身につけたり、働き方を変えてみたりすることで収入は上げていくことができます。現状に不満を抱えている人は、本記事を参考に次の一手を考えてみてくださいね。