グラフィックデザイナーが独立するには？失敗しないために必要な準備とは

グラフィックデザイナーとして活躍している人のなかには、独立を考えている人も少なくないはず。とはいえ、年収はどれくらいになるのか、失敗しないのか、どんな準備をしておけばいいのかなど、わからないことがたくさんありますよね。本記事では、独立が失敗に終わらないよう、事前に確認しておきたいことについて解説します。

目次

• グラフィックデザイナーが独立すると年収はどう変わる？
• 失敗したくない！グラフィックデザイナーの独立に必要な準備は？
• まとめ

グラフィックデザイナーが独立すると年収はどう変わる？

DODAなどの求人サイトによると、会社員のグラフィックデザイナーは330万円前後が平均年収。年収の計算方法が異なるので、あくまでも参考値ですが、厚生労働省が発表している賃金構造基本統計調査からわかる全体の平均年収455万円と比較すると、やや低めであることがわかります。

会社員であれば昇給するタイミングや回数が人事規定で決められていることがほとんど。外資系やベンチャー企業など、実力主義の色が濃い会社でなければ、スキルに比例して大きく給料を上げていくことができません。

一方独立してフリーランスになった場合はどうでしょうか。グラフィックデザイナー向けのフリーランス案件を見てみると、PhotoshopやIllustrator、CLIP STUDIO PAINTを使用しての実務経験が2年以上で月単価約50万円の案件が多数。企業の規模や実際の業務量、求められるレベルなどによっては、月単価約70万円になる案件もあり、企業勤めよりも高い収入が得やすいと言えます。

さらに、フリーランスであれば仕事を掛け持ちすることが可能なので、複数請け負えばそれだけすべて収入が積み重なっていきます。条件のいい案件をうまく見つけることができれば、年収1000万円も難しくはありません。

失敗したくない！グラフィックデザイナーの独立に必要な準備は？

ここでは、グラフィックデザイナーが独立するまでにやっておきたいことについて解説します。独立後に公開しないよう、しっかりチェックしておきましょう。

最低でも2~3年の実務経験を積み、ポートフォリオを充実させる

実務未経験では、フリーランスとして仕事を受けることはほぼ不可能。最低でも2~3年程度の実務経験を求められることが多いため、企業での経験を積んでおきましょう。いくら独学で知識をつけていたとしても、実務経験がなければ条件で切られてしまう点には注意が必要です。

また実務経験を積みながら自信のポートフォリオを作っておくようにしましょう。フリーランスにとってポートフォリオは、自分のスキルや経験をアピールするために欠かせないツール。自分がこれまでに携わった案件の紹介や、自分のデザイン、得意分野などをしっかりと載せておきましょう。

幅広い案件が受けられるようにWeb系のスキルも身につけておく

Webの発展に伴い、今後はWeb関連の依頼が増えていくことが予測されます。紙媒体のデザインのみでは、思ったよりもできる案件が少なく、仕事に困ってしまうケースもあるでしょう。

とくにフリーランス向けの案件はWebに関わるものが多く、グラフィックデザインとはいえLPやバナーなど、Web系のデザインであることも。対応できる案件は多いに越したことはありませんので、、Webに関する知識やスキルは身につけておくのがおすすめです。

人脈を広げておく

フリーランスは人脈が命です。仕事を紹介してもらえることはもちろん、業界情報を交換できたり、困ったときに力になってくれたり、独立してひとりでやっていく上では欠かせないもの。

企業に勤めている間に幅広い社員と交流しておくことや、セミナーや勉強会に参加することなど、人脈は意識的に作っていく必要があります。連絡先を交換しておくだけでなく、こまめに連絡を取るなど積極的に人脈作りをしておきましょう。

自己管理能力を身につけておく

働いた分だけ収入を増やせるフリーランスですが、自己管理ができなければ収入を増やすことは難しいでしょう。ひとりで複数案件を遅延なくこなし、経理業務などの事務的な仕事もこなすことは決して簡単ではありません。

会社員であれば、体調を崩しても有給休暇がとれますが、フリーランスにはありません。仕事ができなければ収入も0です。また、やる気がでなかったり、モチベーションが上がらなかったりしても誰も鼓舞してはくれません。すべて自分で管理し、常に万全な状態でなければ高収入を稼ぐことは難しいでしょう。

健康管理・タスク管理・時間管理など、あらゆる自己管理がきちんと行えなければ、フリーランスとして独立するのは難しく、覚悟を持っておくことが重要です。

不安な場合はフリーランスエージェントに相談を

フリーランスとして独立を考えているものの、何からはじめればいいか分からないという方は、フリーランスエージェントに相談するのがおすすめです。希望の条件を伝えれば、さまざまな企業案件の中から自分にあったものを紹介してくれますし、税金や保険などに関する不安なことも相談にのってくれます。

会社に勤めながらでも相談はできるので、これからフリーランスになることを検討している場合は、独立前に話を聞いてみるとよいでしょう。自分の市場価値を確認するよい機会にもなりますよ。

まとめ

グラフィックデザイナーが独立する前には、しっかりと準備や心得をしておくことが重要だとわかりました。フリーランスはメリットが大きい反面、もちろんデメリットやリスクもあります。現実をしっかり見極めた上で、やるべき準備を徹底してから独立に挑むようにしましょう。