MAミキサーの平均年収はどのくらい?フリーランスのほうが稼げる?

MAミキサーの平均年収はどのくらい?フリーランスのほうが稼げる?

音声素材を組み合わせて映像作品の音を作り上げるMAミキサー。MAエンジニアと呼ばれることもあります。テレビ業界や映画業界がメインの活躍舞台ですが、メジャーな職種ではないが故に、年収がどのくらいもらえるのか気になるところですよね。本記事では、MAミキサーの年収について徹底解説します。

目次

MAミキサーってどんな仕事?

MA(マルチオーディオ)ミキサーとは、あらゆる映像の音を調整する職業のことを言います。テレビ番組や映画、ミュージックビデオなど、さまざまな映像作品に携わるのが特徴です。

どんな映像も、たくさんの音から成り立っています。それぞれの音を調節しない状態での映像は、雑音が邪魔をしたり、重要な音が小さすぎたりと、作品として魅力的なものとは到底言えないものになってしまいます。

効果音や人の台詞などをバランスよく調整・加工・編集するほか、後から入れるBGMの選定も仕事のひとつ。ほんのわずかな音量や位置で全く違った印象を与えるため、集中力が必要な仕事です。音響や映像に興味があるクリエイティブ思考の人に向いている仕事だと言えるでしょう。

MAミキサーの仕事については、以下の記事でも詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。

参考記事:MAミキサーの仕事内容から案件提案まで

MAミキサーの年収はどのくらい?

求人ボックスなどの求人サイトに掲載されている募集要項を参考にすると、MAミキサーの年収は約350万円と推定されます。MAミキサーとしての実務経験があり、ProToolsが使えることが最低条件とされているものが多く見受けられました。

実務経験がない場合は、アシスタントMAミキサーとして未経験で就職するところからスタートします。その場合は年収が250万円程度まで下がることが多いようです。

フリーランスであれば、案件を掛け持ちすればするほど収入が積み重なっていくため、その分高い収入を得ている人が多いのも特徴。先述したような基本スキルがあれば受けられる案件でも、複数掛け持ちすればその分収入は上がります。ネット上では、500万円〜700万円など、会社員よりも稼いでいる人が多いように見受けられました。

また、雇用形態に関わらず、イベントや企画のオペレーション経験、ディレクション経験などより高いスキルがあればその分年収は高くなる傾向にあります。

MAミキサーとして年収を上げるには何ができる?

MAミキサーはセンスが問われる部分もありますが、努力によって年収アップを目指すことももちろん可能です。例えば、音響に関する専門学校を出ておくこと、資格取得すること、アルバイトでアシスタント経験を積んでおくなど、方法はさまざま。

MAミキサーが取得しておくといい資格には、「映像音響処理技術者」や「ProTools技術認定試験」などがあります。就職時にアピールできるだけでなく、必要な知識をつけることもできるので、MAミキサーを目指す人は取得に挑戦してみるといいでしょう。

ほかにも、イベントや企画全体を取り仕切ることができるようになれれば、マネジメント職も任せてもらえることがあります。そうなれば収入もグンとアップする可能性が高いので、コミュニケーション能力をはじめとした人間力も磨いておくといいですよ。

MAミキサーの将来性はある?

動画配信サービスなど、インターネットを通じた映像技術が発達したことにより、テレビ業界を中心にやや下降気味な映像部門もあります。しかし、映像そのものは廃れておらず、動画配信サービスを中心に非常に活気が出てきているのが特徴です。

映像の提供方法は変わりつつありますが、それでも映像が求められるシーンはむしろ増えていると考えられるでしょう。CMもテレビだけでなく、YouTubeなどでも配信されています。

ほかにも、デジタルサイネージと呼ばれるデジタル看板も普及しており、映像にはまだまだ今後もたくさんの可能性があると言えます。MAミキサーに興味がある人は、目指してみる価値は十分にあるでしょう。

いきなりMAミキサーとしてフリーランスで活動することは可能?

現場での実務経験なしに、MAミキサーとしてフリーランスで活動することは難しいのが現実です。一度は会社に属し、現場で経験を積みましょう。

未経験であればアシスタントMAミキサーからスタートすることになりますが、アシスタントとしての下積みは2~3年重ねる人が多いと言われています。その後MAミキサーとして最低2年程度は経験を積み、自信とスキルをつけてからフリーランスとして独立するといいですよ。

まとめ

インターネットの発展により、可能性が広がった映像業界。下積みが長いと言われているMAミキサーですが、下積みを通してさまざまなスキルや経験を重ねれば、フリーランスとして独立することも可能です。ぜひ前向きに検討し、MAミキサーを目指してみてくださいね。

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