ゲームシナリオライターの年収はどのくらい？なり方や必要なスキルは？

ゲーム好きの憧れ職種、シナリオライター。ワクワクするようなシナリオを書き上げるのはとても魅力的な仕事ですが、収入のことももちろん気になりますよね。本記事では、ゲームシナリオライターの平均年収や、向いている人などについて解説します。

目次

• ゲームシナリオライターってどんな仕事？
• ゲームシナリオライターの年収はどのくらい？
• より高い年収を目指すにはどうすればいい？
• ゲームシナリオライターになるにはどんなスキルが必要？
• ゲームシナリオライターに向いているのはどんな人？
• まとめ

ゲームシナリオライターってどんな仕事？

シナリオライターとは、その名の通りゲームのストーリーや展開の台本を書くライターのことです。ゲームのストーリーをすべて作り上げることだけでなく、キャラクターの性格やセリフ、相関関係などストーリーに関わることはすべてシナリオライターが作り上げていきます。

基本的にはゲームプランナーやゲームディレクターとの打ち合わせから開始し、企画の詳細をすり合わせます。大まかな流れや構成がわかるプロットを作成し、方向性にズレがないかを確認。問題がなければ、シナリオの執筆に移っていきます。

シナリオライターの詳しい仕事内容については、以下の記事でも解説しているので、こちらもぜひ参考にしてみてください。

関連記事：シナリオライターの仕事内容から案件提案まで

ゲームシナリオライターの年収はどのくらい？

マイナビやdodaなどの求人サイトによると、シナリオライターの平均年収は300万円〜400万円程度だと想定できます。未経験となると250万円程度になることもあるようです。

厚生労働省が発表している賃金構造基本統計調査によると、全体の平均年収は455万円程度。それと比較すると、シナリオライターの年収は決して高いとはいえないでしょう。

大手企業に属すか、フリーランスで活躍するか、人気ライターになれるかなど状況によって大きく異なる職種ともいえるので、あくまでもひとつの目安として捉えてください。

自分のシナリオが大ヒットゲームと化し、一躍有名になれば年収数千万円を狙うことも不可能ではないクリエイティブ職種の世界です。反対に、全然人気作を生み出すことができなければ、年収を上げていくことは難しいでしょう。

より高い年収を目指すにはどうすればいい？

シナリオライターとしてより年収を上げていくためには、大手企業に属すことが最も簡単な方法といえます。もちろん企業によって待遇や給与は異なるため、一概に大手＝年収が高いとは言い切れませんが、大手企業のほうが環境や制度が整っていることが多いです。

多少成績が悪くとも年功序列型で給与がきちんと上がっていくことや、福利厚生がしっかりしていること、受けられる案件の規模が大きいことなどから、安定的に収入を得ていくことができるでしょう。大ヒット作の続編などに携われる機会も大手企業のほうが多いため、収入アップへの近道になると考えられます。

ゲームシナリオライターになるにはどんなスキルが必要？

シナリオライターに最も必要とされるスキルは、まさにシナリオ技術。シナリオのライティングはセンスに左右される要素が強いものの、技術として習得すべきこともたくさんあります。

文章力や構成力はもちろん、キャラクターの持ち味上手く活かすこと、間接表現の使い方、プロットの作り方など、スクールや書籍で身につけるべきスキルはさまざま。思いつくまま自由に書いていても、面白いシナリオを作るのは難しいので、しっかりと技術を学ぶことが必要です。

シナリオライティングの専門学校もありますし、書籍でも情報を収集することは可能。学んだ知識を使って積極的にシナリオを書いてみてください。上達するためには、他人からフィードバックをもらうことが大切なので、照れくさくても家族や友人に見せて、意見をもらってみましょう。

ゲームシナリオライターに向いているのはどんな人？

シナリオライターは、文章の読み書きが好きで、ゲームをプレイすることよりも作ることに興味のある人が向いているといえるでしょう。ひとつのゲームを作り上げるには、想像を超える量の文章が必要です。文章を書くのが苦手だと苦痛で仕方ない作業ですし、そもそも筆が進みません。

また、キャラクターの性格やセリフ、相関関係も考えなければいけないことから、コミュニケーション能力や対人能力に長けた人に向いていると考えられます。キャラクターの持ち味をうまく出すには、日頃から人の考えていることや行動に興味を持ち、人間観察をしていることが強みになるでしょう。

シナリオライターはゲーム好きが憧れる職種のひとつですが、ただ単にゲームが好きという気持ちで挑戦すると挫折する人が一定数いるようです。あくまでも「作る」側なので、データ集めや地道な執筆、想像以上の修正指示など、思っていた華やかなイメージとはかけ離れた仕事もたくさんあります。

ゲームが好き、プレイするのが好き、という気持ちだけでなく、ゲームが好きだからこそ自分で全部作ってみたいという熱意のある人に向いているといえるでしょう。

まとめ

華やかなイメージとは裏腹に、収入面や業務内容面で多くの困難が待ち受けていそうなゲームシナリオライター。決して華やかなことばかりではない道のりですが、自分の書いたゲームが世に出るというのは、ゲーム好きにとってはこの上ないやりがいです。興味のある人は、本記事を参考にシナリオライターを目指してみてくださいね。