2020年3月18日

レバテッククリエイターの登録データから、職種別の人材割合と案件状況、年齢、男女比を徹底調査

【2020年3月発表】フリーランスWebクリエイター人材・案件動向調査

【2020年3月発表】フリーランスWebクリエイター人材・案件動向調査

Web・ゲーム業界のクリエイター専門エージェント「レバテッククリエイター」では、2018年から2019年にかけて新規登録された求職者データと案件データをもとに、現在のフリーランスWebクリエイターの人材・案件動向に関する調査を実施しました。

■調査概要
調査対象:
・レバテッククリエイターの新規登録者のうち、フリーランスとして特定のWebクリエイター案件の受注を希望する人材の登録データ
・レバテッククリエイターで取り扱いのある、フリーランスWebクリエイターの新規案件データ
調査期間:2018年4月1日~12月31日、2019年4月1日~12月31日

■レバテッククリエイターとは?
レバテッククリエイターは、Web・ゲーム業界のクリエイターに特化したフリーランス案件・派遣求人提案サービスです。業界動向に詳しい専任のアドバイザーが、800件以上ある求人・案件(※2020年1月実績)の中から一人ひとりの希望に合わせた案件を提案しています。

■この記事の監修者

寺境 萌乃(じけい もえの)
延べ600人以上のWebクリエイターのカウンセリング実績を持つ、レバテッククリエイターの営業チームリーダー。トレンド技術の変化が激しいWeb業界でクリエイターが中長期的なキャリアを描けるよう、市場動向を踏まえた案件提案を心がけている。



■目次
・Webデザイナー案件を希望する人が最も多く、登録者全体の約35%を占める
・案件数トップはWebディレクターで全体の27%。フロントエンドエンジニアは人材不足の傾向
・フリーランス転向のハードルが下がり、20代若手クリエイターの登録が増加
・デザイナー職とエンジニア職の間で、男女比に明確な差
・フリーランスとして中長期的に活躍するには、継続的なスキル向上が必要

 

Webデザイナー案件を希望する人が最も多く、登録者全体の約35%を占める



2019年における、レバテッククリエイター登録者の希望職種は、割合が高い順にWebデザイナー(35.2%)、DTPオペレーター/DTPデザイナー(21.6%)、HTMLコーダー/マークアップエンジニア(18.3%)という結果になりました。

Webデザイナーは制作の現場で最前線に立てることから、Web業界のクリエイターを志す人が最初に選択しやすい職種です。経験を積んだ後にWebディレクターへのキャリアアップやフリーランス転向をする傾向にあるため、フリーランスWebクリエイター市場においても、Webデザイナー職での案件受注を希望する人が多いと予想できます。

昨対比でもWebデザイナー人材の割合が上昇。紙からWebへの転向も相次ぐ



さらに、職種割合の増減を2018年の結果と比較すると、Webデザイナーが2.2ポイント、HTMLコーダー/マークアップエンジニアが1.8ポイント増加し、Webディレクターは3.2ポイント、DTPオペレーター/DTPデザイナーは1.5ポイント減少していることがわかりました。

Webデザイナーの増加は、前述した業界内での傾向に加え、新聞・雑誌をはじめとした紙媒体市場の縮小により、DTPオペレーター/DTPデザイナーからWebデザイナーへキャリアチェンジを希望する人が多いことに影響を受けています。

最も割合が減少したWebディレクターは、現在は特にハイスキル層が市場に出てきづらい状況が続いています。新規サイトの企画立案やサイト改善の提案・実行、数値分析などが行えるハイスキルな人材は需要が高く、引く手あまたの状態であるため、積極的に案件を探す人材が減少したと考えられます。
 


案件数トップはWebディレクターで全体の27%。フロントエンドエンジニアは人材不足の傾向



一方、2019年に新規発生したフリーランスWebクリエイター案件の募集職種は、Webディレクター(27.0%)の割合が最も高く、次いでフロントエンドエンジニア(22.8%)、Webデザイナー(22.4%)という結果になりました。

Webディレクターの業務内容は企業によって幅があり、制作の進行管理を担当する案件をはじめ、企画立案やサイト改善提案などの上流工程を担当する案件、システム開発のディレクション案件など、さまざまなものがあります。Webディレクター職に該当する業務範囲の広さは、案件の割合を高めているひとつの要因といえるでしょう。

また、ハイスキルなWebディレクターは正社員での採用が難しく、フリーランス契約で人材を探す企業が多いことからも、フリーランスWebディレクターの需要は高まり続けています。

Webディレクター案件に次いで、フロントエンドエンジニア案件も全体の22.8%と高い割合を占めていますが、同年・同職種の登録人材の割合が7.6%と低いことから、人材の需要に対して供給が足りていない状況であるといえます。

フロントエンドエンジニアは、WebデザイナーやHTMLコーダーからキャリアアップで目指すことが多い職種です。人材数が伸びづらい理由として、フロントエンドエンジニアはプログラミングなどのスキル習得ハードルが高いことや、JavaScriptのフレームワークはトレンドの移り変わりが激しく、技術のキャッチアップが難しいことが挙げられます。

企業がフリーランスのフロントエンドエンジニアに求める技術レベルも高く、現在であれば、ReactあるいはVueのフレームワークスキルは必須となる案件が多いでしょう。

案件受注のハードルが高いフロントエンドエンジニアですが、要件を満たすスキルを保有していれば月単価70~90万の案件も多く、Webクリエイター職の中では高単価が提示されやすい職種です。

より高度な設計スキルを必要とする、UI・UXデザイナー案件が増加



昨対比で割合の増減を見てみると、UI・UXデザイナーが最も増加しており、1.7ポイント増となっています。反対に、Webデザイナーは2.5ポイント、HTMLコーダー/マークアップエンジニアは1.8ポイント減少しました。

UI・UXデザイナー案件がシェアを伸ばした理由として、Webサイトをアプリ化する案件が増え、アプリにおいて快適な操作・導線設計ができる人材の需要が高まったことが挙げられます。また、現在はWordPressなどを用いれば比較的簡単にサイト制作ができることから、よりUI・UXを重視したサイト作りに力を入れる企業が増えてきており、上流工程を担当するUI・UXデザイナーが求められるようになっています。

WordPress活用の浸透は、Webデザイナー案件やHTMLコーダー/マークアップエンジニア案件の割合縮小にも影響を与えており、デザイン業務やコーディング業務単体での案件は大きく減少傾向にあります。現在はコーディングスキルを必須とするWebデザイナー案件が多く、それに伴ってWebデザイナーがコーディング業務を担当することが増えてきています。

HTMLコーダー/マークアップエンジニア職に従事している人は今後、JavaScriptのスキルを身につけるなどのスキルアップを図っていく必要があるでしょう。
 


フリーランス転向のハードルが下がり、20代若手クリエイターの登録が増加



登録者の年齢層では、2018年は30~34歳の登録者が20.1%と最も多かったのに対し、2019年は25~29歳が20.0%でトップとなりました。また、20~24歳の割合も拡大しており、20代の若手クリエイターの登録が増加していることがわかります。

ここ数年、徐々にフリーランスという働き方が一般的になってきたこと、SNSなどを通じてフリーランスの実態を知る機会が増えたことが、若手のフリーランス転向を後押ししていると考えられます。また、20代であればフリーランスから正社員に戻ることも比較的容易であるため、その他の年代と比べても挑戦しやすい世代であるといえるでしょう。
 


デザイナー職とエンジニア職の間で、男女比に明確な差



男女比については、登録者全体で見てみると2018年は男性51.6%、女性48.4%、2019年は男性50.5%、女性49.5%と女性が微増しているものの、ほぼ半々という結果となりました。



一方、職種別で男女比を見てみると、WebデザイナーやDTPオペレーター/DTPデザイナーといったデザイナー職は女性の割合が、フロントエンドエンジニアやHTMLコーダー/マークアップエンジニアといったエンジニア職は男性の割合が高いことがわかりました。

デザイナー職の中では、UI・UXデザイナーのみ男性56.6%、女性43.3%と、やや男性の割合が高い結果となっています。
 


フリーランスとして中長期的に活躍するには、継続的なスキル向上が必要

今回の調査を振り返ってみると、現在のWeb制作の現場では、Webディレクターやフロントエンドエンジニアなど、上流工程や難易度の高い業務を担当できるフリーランス人材の需要が高いことがわかりました。UI・UXデザイナー案件の割合が高まっていることからも、この状況は今後も続いていくでしょう。

フリーランスWebクリエイターが中長期的に活躍し続けるには、最新のトレンドをキャッチしながら、今持っているスキル+αの技術を身につけていくことがひとつの鍵になります。現状のスキルに満足せず、クリエイターとしての対応域を広げていくことができる人材が、よりよい条件で案件を受注してゆけるでしょう。

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