3Dモデラーの平均年収はどのくらい？上げるにはどうすればいい？

グラフィックや映像が好きな人にとって興味がひかれる職種のひとつである3Dモデラー。3Dプリント技術が注目を浴びはじめて一躍人気になりました。これから目指したいと思っている人も多い職種ですが、やはりその年収が気になるところ。本記事では、3Dモデラーの年収について解説します。

目次

• 3Dモデラーとは？仕事内容は？
• 3Dモデラーになるまでの道のりは？
• 3Dモデラーの年収は？
• 3Dモデラーが年収を上げていくためには？
• まとめ

3Dモデラーとは？仕事内容は？

3Dモデラーとは、ゲームやアニメなどの映像コンテンツに出てくるキャラクターや乗り物、花や木など、さまざまなグラフィックの形を作る仕事のことを言います。

グラフィックデザイナーが2Dで描いたデザインを、3DのCGとしてリアリティあふれるものに作り上げるのが仕事です。まるで現実世界と錯覚してしまうかのような作品を作ることが求められるので、高い感性や発想力、想像力が重要と言えるでしょう。

ひとつひとつのグラフィックが世界観から反れてしまわないよう、非常に繊細な作業が求められます。ほんのわずかでも、グラフィックの大きさや光の当たり方、線の太さや影のでき方などがズレたり異なったりするだけで、リアリティや世界観が一気に損なわれてしまう難しい作業です。

長時間神経を集中させていなければいけない上、強いこだわりを持っていなければ絶対にできない仕事なので、向き不向きが大きい仕事だと言えるでしょう。

3Dモデラーになるまでの道のりは？

3Dモデラーになる人の多くが、情報系やグラフィック系、映像系の専門学校または大学を卒業し、その後制作会社に就職するという道を辿っています。ある程度ソフトの使い方を専門学校などで身につけることはできますが、難しいことやより専門的なことは実務を通して学ぶのが基本です。

また、3Dモデラーになるために必要な資格は特になく、資格よりはスキルが重視される傾向にあります。資格を取るよりも、MAYAや3dsMax、PhotoshopやAfter Effectsなど、業務で使用するツールが使えるほうが有利だと言えるでしょう。

3Dモデラーの年収は？

Indeedなどの求人サイトを見てみると、年収約300万円程度の求人が多く掲載されていました。未経験でのスタートだと、だいたい250万円程度が目安です。厚生労働省が発表している賃金構造基本統計調査からわかる全体の平均年収455万円と比較すると、低めであることがわかります。

ただし、経験を積んでディレクター職やプロデューサー職のようなポジションにつくことができれば、年収500万円以上を目指していくことも可能です。

3Dモデラーが年収を上げていくためには？

3Dモデラーが年収を上げていく3つの方法について、それぞれ解説します。

より年収の高い職種にキャリアアップをする

3Dモデラーとしてある程度経験を積んだあとは、より年収の高い職種へキャリアアップしていくことがおすすめです。ディレクター職やプロデューサー職につくことができれば、年収も大幅にアップさせることができます。

映像制作全般を牽引する映像ディレクターや、アートディレクター、CGディレクターなど、3Dモデラーとしての経験が活かせる職種はさまざまです。

ディレクター職やプロデューサー職であれば、企画から制作、公開まですべてを牽引していく必要があるので、経営視点で物事を考える力や、企画力、マネジメント力など、レベルの高いスキルが求められます。映像業界で長く活躍したいという人は、目指してみるといいでしょう。

スキルの幅を広げる

3Dモデラーとしてより突き詰めて専門性を上げていくなら、モーショングラフィックスやエフェクトデザインなど、幅広いスキルを身につけるのもおすすめです。

対応できる業務の幅が広ければ広いほど市場価値が高まり、転職時にも有利に働きます。より待遇のよい会社へ転職できる可能性も高まるため、年収アップにつなげることが可能です。

フリーランスとして独立する

フリーランスとして独立し、案件をたくさん請け負って年収アップを目指すのもおすすめです。フリーランスは収入が上げやすいほか、働く時間や場所が自由なのもメリットと言えます。

会社員であれば、どれだけたくさんの仕事を任され、どれだけたくさん残業しても固定給は変わりません。残業代がでたとしても、月数万円程度です。一方フリーランスであれば、案件を請け負えば請け負っただけ収入を積み上げていくことができます。

最近では自分の足で営業せずとも、クラウドソーシングを使ったり、フリーランスエージェントを利用したりと、効率よく仕事探しができる方法が多いのもうれしいポイントです。

条件のいい案件を複数効率よくさばいている人だと、年収1000万円近く稼いでいる人も。自分の動き方次第では、年収を大幅に上げることができます。

まとめ

アニメやゲームを楽しむ人に夢を与える仕事である3Dモデラー。非常に繊細で高度な作業が求められる仕事ですが、グラフィック好きでこの仕事に熱い思いがある人には、ぜひ目指してみてほしい職種です。本記事を参考に、3Dモデラーへの挑戦を検討してみてくださいね。