サウンドクリエイターに将来性はある?活躍し続けるためには?
魅力的な音楽でゲームやテレビ番組を彩るサウンドクリエイター。音楽好きにとっては憧れの職種ですよね。とはいえ、最近ではインターネットの発展によりテレビ業界を中心に衰退が見られ、サウンドクリエイターの将来性が気になるところ。本記事では、サウンドクリエイターの将来性や、活躍し続けるために身につけておくべきスキルなどについて解説します。
目次
サウンドクリエイターとは?仕事内容は?
サウンドクリエイターとは、あらゆるメディアや映像作品で使用されるサウンドを作る仕事です。ゲームやアニメ、ラジオやテレビ番組など、さまざまな映像を使ったコンテンツにおいて需要があります。
コンテンツのプロデューサーやディレクター、企画担当者とすり合わせをし、テーマや世界観に合ったサウンドを作り上げていくのが仕事です。
作曲家とは厳密に言うと別物で、サウンドクリエイターの場合はサウンドをコンピューターで変換するのも仕事の一環に入っていることがほとんど。対して作曲家は作曲のみを担当することが基本です。
サウンドクリエイターについては、以下の記事でも詳しく説明しています。参考にしてみてください。
参考記事:サウンドクリエイターになるには?仕事内容から案件提案まで
サウンドクリエイターに将来性はある?
結論から言うと、サウンドクリエイターに将来性はあります。以下で詳しく解説するので、参考にしてください。
インターネットの発展によりサウンドの需要が増加
先述したとおり、サウンドクリエイターの将来性はあると考えられます。インターネットの発展により、テレビ業界を中心に衰退傾向にあるのは事実ですが、反対に言うとインターネットにおいてもサウンドは幅広く需要があるからです。
NHK放送文化研究所の国民生活時間調査2020を見ても、平日にテレビを見る人の割合は年々減少傾向にあります。一方で、インターネットを通じて動画を視聴するVODや無料動画配信サービス、動画SNSの需要は右肩上がり。インプレス総合研究所のデータを見ると、インターネットを通じて動画を視聴するサービス全般が年々伸びているのがわかります。
特に2020年に始まったコロナ禍においては、外出自粛の影響により自宅で動画を視聴する人が増えました。インターネットを通じた動画配信においては、ドラマ・アニメ・エンタメなど、テレビ番組に劣らないレベルで幅広い種類が配信されており、いずれにおいてもサウンドは必要です。
また、ゲーム業界の成長も見逃せません。近年は特にソーシャルゲームが伸びており、ゲーム内でのサウンド需要を考えると、今後もサウンドクリエイターの仕事はなくならないでしょう。
サウンドが誰にでも簡単に作れるようになった点には注意
先述したとおり、サウンドクリエイターの需要が急激に衰えることは考えづらい一方で、サウンド制作ツールの発展による制作の簡易化は見逃せません。これもまたインターネットの発展により、知識のない初心者であってもある程度クオリティの高いサウンドが作れるようになりました。
サウンドクリエイターが音楽制作をするときには、一般的にPCを利用したDTMを使って作りますが、最近ではブラウザだけで簡単に音楽が作れるサービスが普及しています。ダウンロードをする必要もなく、すぐにブラウザで使用することができ、感覚的に音楽を作り上げていくことが可能に。
音楽制作サービスが発展したことにより、予算の都合上あえてプロのサウンドクリエイターに依頼して作らなくてもいいと判断する企業が今後増えてくることが予測できます。それでも仕事をもらい生き残っていくためには、プロにしか出せない付加価値を提供していくことが必要と考えられるでしょう。
今後も活躍し続けるために身につけておきたいスキルは?
今後サウンドクリエイターとして生き残っていくにはどんなスキルを身につけておくべきかについて解説します。
音楽に関する幅広い知識を網羅する
音楽に関する知識や楽譜を読む能力はサウンドクリエイターにとって外せないスキルですが、基礎だけでなくより幅広く、より深い知識を持つことが非常に重要です。
音楽や楽器の種類と特性、音楽の構造や手法など音楽理論をより深くまで知っておくことで、対応できるサウンドの幅が広がるだけでなく、作り上げるサウンドの魅了性や深みもより出すことができます。
楽典と呼ばれる、楽譜を読んだり書いたりするために必要な理論やルールについても、基礎だけでなくより深い知識を得られるよう学んでおくといいでしょう。さまざまな要望に応えるため、よりプロフェッショナルな仕事ができるようになるため、専門知識は深く蓄えておくことが重要です。
ニーズや方向性を的確に汲み取るスキルをつける
クライアントやプロデューサーとすり合わせるときに、ニーズや方向性、世界観をしっかりと汲み取ることも重要です。
そのためには、表面上に浮き出てこない潜在的なニーズや、作品のメッセージなどを引き出す能力が必要とされます。頭で考えることももちろん重要ですが、クライアントやプロデューサーにうまくヒヤリングを行うコミュニケーション能力も重要です。
どういう聞き方をすれば相手の潜在的な思いやイメージ、ニーズを引き出すことができるか、ヒヤリングスキルを学んでおくことが必要と言えるでしょう。
言われたことだけを頭に入れ、そのとおりサウンドにしているだけでは初心者の域です。クライアントやプロデューサーさえも言語化できていなかった世界観を実現させ、サウンドで感動を与えられるくらいの仕事をしてこそ、求められる本当のプロだと言えます。
作品にベストマッチする音楽をつくることを意識する
クリエイティブ職によくあるのが、どうしても自分の好みに寄った作品を作りがちなこと。自分がいいと思う制作物にしたい、と思ってしまう傾向にあるのが特徴です。
しかし、サウンドという作品の一部分を担っているものを制作している以上、世界観やテーマが壊れないものにすることはもちろん、より作品が魅力的になるように作ることが何より重要です。
作品全体の色や特性、テーマを汲み取り、それに合ったものを生み出すことがサウンドクリエイターの使命。自分はどっちがいいと思うかではなく、その作品をより際立たせるにはどうすればいいかだけを考え、ベストマッチするサウンドを作り上げられるようスキルを磨きましょう。
まとめ
今後も需要はなくならず、将来性も衰えないことが予測できるサウンドクリエイター。とはいえ、時代の進化に伴いよりハイレベルなスキルを身につけていかなければ生き残ってはいけません。これからサウンドクリエイターになりたいと思っている人は、本記事を参考にして将来性のある人材を目指してくださいね。
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