
MAミキサーを目指している方に向けて、MAミキサーになるにはどうすればよいのか、必要な資格・スキルなどを解説します。仕事内容やどんな人が向いているかなど、あらゆる情報をまとめているので、職種を研究中の方もぜひ参考にしてください。
目次
- 1. MAミキサーの主な仕事内容
- 2. MAミキサーの年収
- 3. MAミキサーの求人・案件について
- 4. MAミキサーに必要な知識・スキル
- 5. MAミキサーの資格
- 6. MAミキサーになるには
- 7. MAミキサーに向いている人
- 8. MAミキサーの需要・将来性
- 9. MAミキサーのキャリアパス
- 10.フリーランスのMAミキサーとして働くには
1. MAミキサーの主な仕事内容
MAミキサーは「MAエンジニア」とも呼ばれます。MAミキサーの仕事は、映像と音を組み合わせて調整を行い、視聴者が聞き取りやすいコンテンツを作ることです。コンテンツはテレビ番組やCM、映画、ミュージックビデオなど多岐にわたり、これらの映像に対し、収録音声やBGM、ナレーション、効果音などを重ねていきます。音声を入れるタイミングや音量バランスを調整したり、ノイズを除去して音質を改善したりなど、あらゆるテクニックが必要な仕事です。
MAミキサーの仕事の流れ
MAミキサーの作業前に、音響効果の担当者が収録データや音の素材を集めてきます。MAミキサーは、映像データにそれらの素材を後付けして、バランスやタイミングを調整。視聴者の年齢層が高い場合は出演者の声のボリュームを大きめに調節したり、出演者間で声の聞き取りやすさに偏りがある場合は均一にならしたり、視聴者の目線に寄り添った感覚が重要です。
2. MAミキサーの年収
平均年収のデータは確認できませんでたが、求人サイトの募集要項を参照すると、MAミキサーの年収は約360万~530万であることがわかります。他の職種に比べると幅が狭く、大きく稼ぐのは難しいかもしれません。未経験の場合はアシスタントとしての就業になり、年収は250万円程度まで落ち込みます。
3. MAミキサーの求人・案件について
MAミキサーの求人・案件は決して多くはないのが現状です。求人・案件が開いていても狭き門になることが予想されるので、その点は念頭においておきましょう。以下ではMAミキサーの求人・案件の特徴を解説します。
募集している職種・仕事内容
MAミキサーの求人は、「MAエンジニア」「MAアシスタント」といった職種名で掲載されることもあります。対象となる映像コンテンツは、テレビ番組、映画、インターネット上のライブ配信、講演会やイベントの収録など様々です。生放送で音響調整を行うこともあります。
基本のMAミキサーの業務に加え、画像・映像自体の編集や、ロケなどの音声収録、音響効果の仕事である選曲・素材集めに関わるなど、仕事内容の幅は求人によって大きく異なります。
MAミキサーの仕事は映像コンテンツ制作の最終段階・締切に近いものですので、作業時間帯が遅くなったり、生活が不規則になったりする可能性もあるでしょう。
応募資格
MAミキサーの求人は、3年程度の実務経験や、ポストプロダクション・映像制作に関わった経験、音響(PA)・音声に関する実務経験などを応募条件としています。また、「Pro Tools」「Media Composer」などの音楽制作ソフトや、ミキサーなどの機材に関する知識も条件の一つです。
そのほか、各求人の業種・制作ジャンルによって求められる要素が異なりますので、希望する求人の内容を確認し、それに見合うスキル経験を身につけるようにしましょう。まずは音楽制作ソフトや機材の操作を覚えることが先決です。
4. MAミキサーに必要な知識・スキル
MAミキサーになるには、どのような知識・スキルを身につければよいのでしょうか。
MAミキサーに必要な知識
「映像」と「音」に特化した仕事であるMAミキサーには、ミキシングマシーンなどのソフトウェアの操作技術をはじめ、音楽を聞き分け全体的なバランスが整えられる耳の良さ、調整力、細かいニュアンスが聞き取れる集中力などが求められます。放送技術は常に進化を続けているため、新しい技術や知識を継続して学ぶことが重要です。
また、普段からテレビや映画、ラジオなどのコンテンツを視聴し、音のタイミングや効果に関する知識を得ておくとよいでしょう。映像コンテンツにおいて音がどのような役割を果たしているのか、意識しながら聞くことが大切です。
5. MAミキサーの資格
MAミキサーになるために必須の資格はありませんが、就活の際のアピールや、自身の知識を付けるためにとっておいた方がよいものはあります。
「映像音響処理技術者資格認定試験」は、映像・音響に関わる全ての人が知っておくべき知識を問うものです。試験勉強の課程で最低限の基礎知識を押さえられるほか、あらゆる会社の採用に有利になるため、受験することをおすすめします。
音楽スタジオなど、音楽に関わる職場で働く人は、「MIDI検定試験」や「Pro Tools技術認定試験」を受けておくとよいでしょう。演奏データの統一規格である「MIDI」に関する知識や、音楽制作ソフト(DAW)「Pro Tools」のオペレーション技術を証明するために有効な試験です。
6. MAミキサーになるには
ここでは、MAミキサー志望者が辿る主な進路を紹介します。
専門的な学校でスキルを身につける
MAミキサーになるためには、未経験でもある程度の知識や技術を持っていた方が有利です。専門学校で整音技術について学び、現場で使われている機材に慣れておくことで、就職後もスムーズに業務を行うことができます。専門学校ではなく大学に進学する場合は、電気・電子系の学科に進むのがおすすめです。
MAミキサーとして就職する
MAミキサーを募集している会社には、MA専門のスタジオやテレビ局、映像制作会社、音楽制作会社、ポストプロダクション会社などがあります。ポストプロダクションとは撮影完了後に行われる全ての作業を指す言葉です。MAミキサーとして働きたい業界が決まっている人は、求人内容をよく確認し、自分に合ったところを選ぶようにしましょう。
MAミキサーのキャリアは基本的にアシスタントから始まり、先輩ミキサーの補助業務を行います。どうすればよりよい音響調整ができるのか、先輩と意見をすり合わせて感覚を掴みながら、一人前のMAミキサーを目指しましょう。
7. MAミキサーに向いている人
MAミキサーに向いているのは、以下のような要素を含む人です。
客観的に物事を考えられる
MAミキサーは、視聴者にとって「聞き取りやすい音」を目指して調整を行います。しかし、調整をする際に頼るのは自分自身の聴覚やセンスですので、つい「自分が好きな音」を優先してしまいがちです。客観的な視聴者の立場に立って仕事ができる人は、MAミキサーに向いています。
音を扱う仕事に興味がある
音を扱う演出やコンテンツに興味がある人はMAミキサー向きです。また、音響機器の操作に関心がある人、デジタル機器や新しいものへの順応性が高い人は、進化し続けるこの業界で重宝されます。その仕事が好きな人・興味がある人は、自分の気持ちを原動力に日々向上することができるため、誰よりも向いていると言えるでしょう。
集中力を保てる
集中力を維持するのが得意な人は、MAミキサーに向いています。MAミキサーは長時間耳を研ぎ澄まして調整を行ったり、遅めの時間帯に業務を行ったりと、かなり神経を使う仕事です。大変な状況でも集中を切らさず、締切までに確実に納品する力が求められます。
コミュニケーション能力がある
MAミキサーはクライアントやディレクターの要望・指示に従って音の調整を行います。また、その業務の過程で様々なスタッフと関わることになるでしょう。相手が何を求めているのか汲み取る力や、仲間と連携する力、すなわちコミュニケーション能力がある人はMAミキサーに向いています。
8. MAミキサーの需要・将来性
昨今はテレビや映画のみならず、インターネット上での動画配信も盛り上がりを見せるなど、映像・音響コンテンツ業界は成長の一途を辿っています。そうしたコンテンツの制作に関わるMAミキサーは将来性があると言えるでしょう。
一方、MAミキサーというのは、一つの会社に対して二人(先輩+アシスタント)しか配属されないことが多く、新人には狭き門となっています。映像業界が拡大しても、需要が急上昇するような職種ではないことに留意しておきましょう。
またMAミキサーの経験を活かして音響効果スタッフに転職する人もいるようです。ProToolsやNuendoといったDAWの知識が深ければ、音響系のほかの職種へのキャリアチェンジも選択肢に入るでしょう
9. MAミキサーのキャリアパス
MAミキサーの実務を経験した後は、様々なキャリアパスを描くことが可能です。ひとつは実務経験を積み、アシスタントからチーフミキサーへの昇格、映像制作全体を管理するディレクターへのキャリアアップすること。
またMAミキサーの経験を活かして別の職業に転職することも可能です。たとえば、MAミキサーの仕事の前段階となるサウンド制作を行う「サウンドクリエイター」や、音響効果スタッフなどへのキャリアパスが考えられます。
会社での実務経験を武器に、フリーランスとして独立する道もあるでしょう。会社では同じようなジャンルのコンテンツしか扱えないことが多いですが、フリーになれば毎回自分の好きな案件を選ぶことができるため、やりがいは大きいはず。会社員時代に映像コンテンツ制作に関する人脈を作っておくと、フリーになってから役に立つことがあるかもしれません。
キャリアパスの一つとして考えられるサウンドクリエイターについては、以下の記事で紹介しています。興味がある人はチェックしてみてください。
関連記事:サウンドクリエイターになるには?仕事内容から案件提案まで
10.フリーランスのMAミキサーとして働くには
就職してから独立する場合、身につけたスキルや経験を活かして効率よく仕事を行うことができます。また、社員よりも不安定ではありますが、自分の好きな案件を選べるというのは大きなメリットです。経験を積んだフリーランスは高単価で委託される場合もあり、実力次第で収入の増加も狙えます。
フリーランスのMAミキサーとして働くには、先に実務経験を積むことが必要です。案件の応募条件を満たすため、また、MAミキサーのノウハウを学ぶためにも、一度会社に入っておきましょう。アルバイトを実務にカウントしてくれる会社もありますが、社員として責任の大きい仕事を経験しておいた方が有利です。
フリーランスは、自らの仕事の出来が収入に直結します。日頃から映像コンテンツを視聴してMAの研究をしたり、機材を使いこなせるよう練習を重ねたりと、スキルやセンスを磨く努力をしておきましょう。
フリーランスになる前には、どのようなコンテンツに関わりたいか、MA以外の業務にも対応するか、仕事のペースはどのくらいか、給与はどの程度かなど、まずは自分の希望する条件を書き出しましょう。その後、求人・案件サイトやフリーランスエージェントなどを利用して、条件に合った案件を探してみてください。
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